メディア経験主義のオタク、現場主義のサブカル−アキバにオタクを代表させることはオタクを現場主義にさせてしまうだろう− : ARTIFACT ―人工事実―

岡田斗司夫がアキバについて、「秋葉原の人達はアキバがオタクの全てだと思っているけど違う」と言ってたし、唐沢俊一が東京の本屋が潰れたときにも似たようなこと言ってましたが、東京にいると東京で起きていることが、全て日本の状況だと思いがちになる人が多いのは凄く感じます。岡田さんや唐沢さんは地元でのファン活動が長かった人だから、その辺の東京と地方の感じ方の違いは敏感なままなんでしょうが、「秋葉原=オタク」じゃないというのは、例えば日本橋が元々電気街でオタクの人が好むショップが多いのは事実ですが、だからといって秋葉原ほどの「オタクの街」にはなっていない、これが全国的に「○○銀座」のように「○○アキバ」みたいな街が出来ているのならともかく、そうなっていない現実は秋葉原というのはオタクの一辺でしかない。
ただこれ決してゲームとかアニメだけの話じゃなくて、結構いろんなジャンルで起きていることだと思いますが、東京というか首都圏のあるジャンルの人と話をすると、首都圏の都合・事情がそのまま全国共通していると思いがちな所が多くあります。お笑いとか野球に関しては大阪の方がそうなっていますが。
しかし「オタクはメディア主義、サブカルは現場主義」というのは目から鱗でした。そうかそう言われたら凄い分かってきた。

あと一つの街を一つのカラーに染めるぐらいの購買力、経済力というのが、東京以外のどの街にももはや無いというのが正しいのかも知れない、中華街とか日本の古い風景とかは、もはや観光地としてしか、そういうのはもう東京以外の場所で自然発生することも、計画して作り出すことも出来ない気がします。