民主・前原代表辞任へ、偽メールで引責

これ自分が最初に読んだ新聞サイトの第一報では、永田議員が辞職しないと言ってきたんで、前原代表が辞任することで混乱を収拾しますという内容で、あまりにも予想外すぎる展開に笑うしかなかったんですが、やっぱり流石にこうなっては永田議員も辞職するようですね、そりゃ尻尾ではなく頭が責任持って飛んだのに、自分が辞めないという訳にはイカンもんなあ。これで永田寿康衆院議員への懲罰審査も西澤孝氏に対する証人喚問も取りやめとなり、正に「深い闇 辞任辞職が その証拠。」ということになったわけですが、この一件は前原代表一派を追い落とすために、与党執行部か、それとも与党内の反執行部か、民主党の小沢派か、民主党の左派のどれか、もしくはこのどれかの組み合わせで計画されたものなのでしょうか、それが真実かどうかはともかく、そういう陰謀論があったと考える方がお話をしやすい事件であることは確かですよね。
しかし僕はこのダイアリーで再三、民主党を嗤うようなことをしてきて、その中で「今さら、小沢一郎を代表にするようでは決定的におしまい」と書いてきましたが、その度に僕の周りの民主党支持者の方々は、「それだけはあり得ない」という反論をしてくれましたが、少なくとも政局は「小沢一郎か？ 菅直人か？」というムードになってきましたね、特に今回のメール事件で有力とされていた次の民主党党首候補の若手・中堅が軒並み泥を被ったというのもありますし、枝野さんやその周辺あたりを担げたら希望はあるだろうけど、担いだところでこうやって身内に足引っ張られる体質がいまの民主党にあるのなら、こういったカードを消化してしまうのはもったいないし、貧乏くじを引こうとする人が民主党内にもはや小沢一郎と菅直人以外にいないという現状もあるでしょう、やっぱり小沢さんに徹底的に民主党を潰して貰って、確かな自民党から政権交代可能な野党が出てくるのを待つべきでしょうね、本当に自民党政権を打倒して、政権交代可能な野党を作りたいのなら、間違っても小沢一郎とか、旧社会党勢力なんて取り込んではいけない、彼らは自民党と同じぐらいに、いやそれ以上に倒されるべき旧体制の象徴でしかないです。
あとこれは言うべきかどうか迷ったけど、民主党を消極的支持している頭の賢い人達が、「とにかく自民党政権を打倒するためには、（民主党に対して）細かいところには目を瞑らなければいけない」という姿勢を取りすぎたのが、実は国民の大半が民主党から離反する最大の要因だったと思っています。一般的に日本の庶民は「大事の前の小事」という考え方が嫌いというのもあるけど、あまりにも「打倒自民党政権」のお題目のために、本来“小事”では決してないことでも“小事”として片付けようとし過ぎたのが、最大の支持者たちの失敗でしょう。本当に政権交代を実現するには、自民党がどうしようもない巨悪であり、それに対する正義のヒーロー民主党という画を嘘でもかけない限り、そしてその説得力を持たせない限りダメなわけで、そういった説得力を民主党を構成する人達も、それを支持する人達も持ち合わせなさすぎたと僕は考えています。
そういう意味では志半ばで「やーめた」と言って逃げ出したけど、細川元総理はそういう説得力というか、そういう画を描いて突っ走る力はあったなあと思います。本当は小泉総理が、自民党総裁選挙に負けて野に下っていたら一番面白いことになっていたんだろうなと思うけどね、民主党がこのまま自然消滅して、自民党が太りすぎて結果的に二つに分けるというのが、一番現実的な二大政党制の実現だと思います。このニュースは実質的に民主党の終焉を告げたと受け止める身としては、次の野党第一党はしっかりして貰いたいという願いから、長々と偉そうなことを書いてみました。
（読売新聞）（asahi.com）