「R-1ぐらんぷり2006・2回戦大阪2日目」in NGKスタジオ

今日はウルフ(極悪連合)さん、杉岡みどりさん、O・D・Aさんが久しぶりだったり、ピンネタ見るのは初めてだったりで楽しみです。
この日はチケットを持っていたので、ゆっくりと到着したのですが、お誘いしていたこのレベルのお笑いを見るのは初めてというカサトレさんやご存じ「マルチタレントへの道日記」の村橋君と一緒に並んでいたら、前日に一緒に見ていた方も来たり、何よりワタルwithオカンの二人が並んでいて、ちょっとテンションが上がりました。オカンさんは早速僕にガムをくれて、すっかり「大阪のオバチャンはガムを配る」というのを持ちネタにしていることに大笑いしました。

  • 前半

SBK藤本 漫談「ジャムおじさん

一回戦も「ジャムおじさん漫談」で会場を沸かせたアマチュアの方、一回戦は「バタ子さんの家出」というネタでしたが、今回は「バタ子さんが行方不明」という設定で、ジャムおじさんドドリアさんとザーボンさんに命令して、ドラゴンボールを七つ集めてバタ子さんを探そうとしているというネタでした。
ジャムおじさんフリーザは声優さんが違いますが、それでもドラゴンボールの下りになってから、「ジャムおじさんにも、フリーザにも聞こえる」という声が見事でした。3+

がっきー 漫談「進化論の講義」

でっかい複雑な紙芝居を持ってきましたが、めくりに苦労していました。1+

マッハ上原 漫談「宮里藍漫談」

牧戸・上原の上原さん、一回戦同様に「小便我慢」で来ると思いましたが、まさかのキャラクター漫談でした。完成度が高く、もしかしたらと思わせる出来でした。3-

結城アクションクラブ 漫談「逆立ち漫談」合格

ネタ中ずっと逆立ちをしながら、ラジオのDJが手紙を読むという漫談でした。インパクト一発勝負ではなく、読み方や内容も工夫されていて、納得の準決勝進出です。3+

西ゆかり マジック「マジック」

女性版のゼンジー北京ですね、松竹芸能にいたはずなんですが、今回はキッドハウス所属になっていますが、松竹は辞められたのでしょうか? 2

ハッピーとしちゃん☆ 漫談「ツッコみたくなるとき」合格

元はやっさん、改名して挑んだR-1ぐらんぷりで、見事に初の準決勝進出を果たしました!! もちろんあの芸風で素晴らしい舞台でした。昨日は三歩一さんの合格が一番嬉しかったけど、今日はいや大阪の二回戦で一番合格者で名前が呼ばれて嬉しかったのがここでした。本当に良かったなあと心から思えました。去年の春ぐらいには来年のR-1はもしかしたら、もしかするかもと思ったのですが、その後の低迷もあって心配していましたが、めでたいです。3+

りあるキッズ長田融季 コント「餃子の王将・京橋店での結婚式の司会」

一回戦とは見違えていましたが、もう早く終わりたいという急ぐ心が出ていたのか、ボケ台詞も早口で流していましたね(笑)、電報103通は全て餃子の王将の各店長からというのはツボでした。2-

やっちん コント「フタの開け閉め免許」

こういうネタは一回戦から多かった。1

山林久人 漫談「ほっといてんか♪」合格

普通のオジサンがオリジナルソングを延々と歌っているだけ、完全に宴会芸レベルの唄ネタだったんですが、それで押し通す力業が物凄かったです。きっと植木等以前の青島幸男が作詞をする前のコミックソングってこんなんだったんじゃないかなと思わせるような凄い勢いがありました。和泉修さんはこの日のMVPと言い続けてました(笑)。採点不能ですよ、これは(笑)。

ヌルっと関西 漫談「『ミナミの帝王』と『ドラえもん』を交互に読む」

クロスバー直撃の前野さん、漫才でもそうですが、こういう何かと何かを合わせるというネタは得意なんですね、去年と同じネタだったと思いますし、流石にここまででした。3-

林家染太 漫談「写メールで街のヘンな物を取ってきました」

「SLIDE 男祭り2006」と題して、写メールで撮ってきた町の面白い物を紹介していました。この辺は木村祐一さんを筆頭に、もっと面白くできる人が山のようにいるポジションだと思います。外国で買ってきた変な漢字Tシャツと帽子に着替えて、落語家姿じゃなくなった瞬間は面白かったです。2

清水キョウイチ郎 漫談「悲しいなー」

リズムに合わせたボケ中心ではなく、自虐ネタ中心になっていましたが、一回戦のネタの方が良かったですねえ。1+

クリスタル大坪 漫談「漫談」

なんか台詞が所々飛びまくっていて、ワザとだと思っていたら、本当に飛んでいたようでビックリしました。1+

S・ヒヨコ コント「ランボーの怒りのアフガンコント」

BGMが突然流れるという運営側のミスがあったりしましたが、この人は昨日の軍人ネタ密集のブロックに出て欲しかったなあ(笑)。1

さんだあず左 漫談「NHK放送禁止用語

NHKの独自の放送禁止用語をどう言い換えるかというネタでした。ちょっと最初の方からリアリティがないボケにいきなり飛躍してしまったのと、「オチがない」というオチは多くあったので、ちょっとどうかなーと思いました。2+

しかしこの日は朝から会場入りのシーンを撮影されたり、「ちちんぷいぷい」のカメラが密着していたり、休憩時間中も新聞各社の記者に囲まれていました。

ウルフ コント「宇宙人をバカの振りして油断させる」

極悪連合のウルフさん、ピンネタ見るの始めてだったので、物凄く楽しみだったんですが、極悪連合のツッコミ役とは違う切れたキャラクターで驚きました。ちょっと仕方ないとは思いますが、準決勝にあげても遜色のない出来だったと思います。

滝口ミラ 漫談「売れないアイドル漫談」

マネージャーが作った嘘のプロフィールを暴露したり、今日もやる気がないし、無理矢理出されたから、台詞も覚えていないからカンペ読んでることをぶちまけたりとか、「ホンマ、すんません」と謝ったり、結構面白かったし、演技も真に迫っていただけに、最後の電話の下りは自ら茶番にしてしまった感じでもったいなかったです。2-

佐藤太一郎 コント「師匠クラスの芸人とトイレで遭遇」

トイレをドアを強くノックしたら師匠クラスの芸人が出てきて……というネタでした。一回戦に比べると良かったです。3-

なかやまきんに君 漫談「筋肉ルーレット2」

まずは素のきんにくんで登場、冬物のタンクトップで登場、「まーて!」のネタでした。ここはとりあえず一旦これだけにしておきます(笑)。3+

砂川和弥 コント「空気の読めない男のコント」

あんまり覚えていないです。確かに村橋君の言うように現役NSCの人はこの手の設定一発勝負ネタが多かった。2

賀多井真吾 漫談「ジブリワンシーンモノマネ」

ツカミはボビー・オロゴンのマネ、そこからジブリアニメのモノマネで、ブリッジは宮崎駿をリスベクとしているというネタ、ジブリ映画の悪者出演者に主人公を差し置いて視聴者代表が抗議をするというネタでした。一緒に見に行っていたカサトレさんとも惜しかったという話になりました。もう一つ何かあったら上に行っていたように思います。3

ヘクトパスカル野口くん コント「弟子のパイソンくん」

タイソン君だと思ってたというのはおいといて、もうバカでした。大の大人が上半身裸で、あんな大きな舞台の沢山の人前で男の子のお人形さん遊びに興じているんですから、そりや男はみんな笑うよ(笑)。ケンコバさんやバッファさんの女性立ち入り禁止みたいなライブだと、ものすげえ盛り上がるネタだと一緒に見ていた人達と話しました。2+

いがわゆり蚊 コント「休憩室」合格

ABCお笑い新人グランプリでやっていた、リップクリームのネタです。村橋君も書いていましたが、この人は実物を見ると確かに物凄い美人でビックリします。生だとアゴもそんなに気にならない。最も僕たちはかなり女芸人に対する美の基準は相当ハードルが下になっているとは思うのですが。4-

今別府直之 コント「映画のオーディション」

というかお題を身体でどう表現するかみたいなネタでした。2-

メキシコの風 コント「舌なめずり男」

今年は決勝も狙えると思っていただけに、持ってきたネタが「舌なめずり男」だった時はガッカリしました。終わった後で友人や顔見知りの芸人さん達とも、「何故メキシコさんは『ピチョペン』をやらなかったのか」という話にしばらくなってしまいました。一回戦と二回戦で別のネタをしたかったのなら、順番は変えるべきでした。決勝に行っても不思議ではない実力の持ち主だけに、心底このネタ選択のミスでの敗退は他人事ながら悔しいです。3

山川将宏 コント「ブッダ・菩薩・キリストと麻雀」

最初の設定聞いたときはしんどいかなと思いましたが、思っていたより練れていました。しかしここもNSC生ですが、こういう設定ネタばっかりなのはどうなんだろうなあ、本当に同じようなのばかり量産する結果になっていないか不安です。2

まっちょ コント「生徒会長になって校則を変える」

小道具の焼きそばパンを舞台上や舞台の下にまき散らしてしまい、それでテンパって終わってしまいました。一回戦もこんなんだったらしく、コンバット第三部隊さんといい、こういうことをやらかす人を二回戦に上げるR-1審査員って恐ろしいなあ(笑)、安田大サーカスの紙吹雪以来のモップとちりとりが登場しました。1

K.K. 漫談「弁護士による法律相談漫談」

テレビにたまに出ている弁護士さんらしいです。あまり覚えてない。2-

こっさん コント「英単語のヒアリング」

ここも他の人のレポ読んでも思い出せない。

杉岡みどり 漫談「詩を朗読」合格

序盤はどうなることかと思いましたが、完成度の高いネタを持って来れたのは流石ベテランの味でした。カサトレさんが村橋君にこのネタの解説を終わってからしているのは有り難かったです。クオリティの高さがありました。ここも三分きっちしで終わりました。ただもうちょっと分かりやすくしないとお客さんを選ぶよなあ。3

清水啓史 コント「歴史上の人物なりきり合コン」

またNSC生はこういう設定で来ました。なんで今年のNSCは生徒に「絶対にbaseのオーディションに受からない、受かったとしてもビーサンバトルで残れない」ようなネタばっかりさせているんだろう。もうNSCNSCで儲けているから、吉本用の芸人として養成することを放棄しているんでしょうか? 確かに別事務所で売れてもNSC的には生徒集めの材料になりますしね、彼に関しては一回戦と尼崎の予選でもやっていたネタでしたが、尼崎は用事があって見れなくて、一回戦で見たときは合格したのが不思議に思ったラインだったんですが、全くネタの内容は変わってなかったのに今日は一回戦と比べて格段に面白かったのは、それだけ演技力の向上があったということなんでしょうね、一回戦からたった20日しか経っていないのに、二回の舞台だけでこれだけの向上を見せるのは、意識の高さが半端じゃないんでしょうね。1+

宮戸洋行 コント「オカマバーに出前」

タイムオーバーの照明をオチに使っていました。平井堅の「POP STAR」を使うネタやる人ってなんか知らんけど多いですね(笑)。3-

顔面 コント「テレビ電話で悩み相談」

ビキニパンツ一丁でいろんな有名人の人生相談をする。相談の答えは全てお尻を叩く一発芸。外見とやってることに比べて、組み立て・構成がしっかりしている違和感が魅力ではありました。2

モロトゆーき コント「夜食を息子に出すオバハン」

巧いんですが、この手のオバハン演技物というのは、ある程度やり尽くされているんで、準決勝レベルではなかなか残せないですよね。3

太田芳伸 コント「ヤンキー体操」のはずが……

ラジカセを押しても音が鳴らず、仕方なく漫談を始めていました。なかなか音が入らないから仕方なく漫談をするというネタなのかなと思ったのですが、途中でMCのケツカッチンが乱入、「君の持ってきたMDは中に音が入っていなかった」という衝撃の告白(笑)、さらに漫談の内容は全部ケツカッチンの漫才のネタそのままだったそうで、言われてみればそうだと思いました(笑)。という訳で、きちんと音の入ったMDを今日やっている間に間に合えば、特例で再チャレンジさせてあげるということになりました。

キャプテン☆ボンバー 漫談「アメリカンカルチャーを紹介」合格

これでリセットされた状態でMCも入ることになり、物凄い良い状態で再びなかやまきんに君の登場、もう「YOUNG MAN」がかかった瞬間に場内割れんばかりの大爆笑、もうなにをやっても受ける受ける、というかこの人だけ持ち時間が倍あったようなもんで、かなり卑怯なんですが(笑)。
しかしこの日の感想としては、どう考えてもなかやまきんに君としてはシードもされているということで、仕方なく出たけど今年の本命はこっちだったというの丸出しのように思えたんですが、きんに君は「きんに君として落ちたのがショックだった」と言ってるらしいですが、客にはこっちが本命にしか見えてなかったし、すいかさんも書いてますが、審査員もそう思ったからこっちだけ残してあげたんだと思うぞ(笑)。準決勝もダブルエントリーとなると、流石に問題になるだろうし、これだったら灘儀さんだって、デュランと灘儀武でダブルエントリーしても良いことになるし(笑)。まあネタが練れていた方が残って良かったんじゃないですか?

小田芳裕 漫談「失敗した自分を痛めつける」

土瓶の人、噛んだら身体をいじめて鍛えて反省するというネタ、200キロあるメガネを持ち上げるというお話でした。2

あ コント「警備員コント」

現役NSC生ですが、高校生で去年の「M-1甲子園」にも出ていたって本当ですか? オッサン顔だったけど、確かによく見たら若そうだった。2+
追記)やっぱり別人だったそうです。

森林麻木 コント「中学校の朝礼の司会」

本当に女子中学生、真面目そうな女の子が物凄い毒を校長と生徒会長に対して吐くというネタでした。声量こそなかったけど、綺麗な流れるような喋りに、堂々とした舞台っぷりは凄かったです。MCの高山さんが名前の漢字を読み間違えたのもサラリとツカミにしていたあたりは圧巻でした。大人になったら本気で目指してほしいポテンシャルがあるように思いました。3-

ジャンみやがわ 漫談「ショートコント・ビートたけし

おなじみのものでした。しかし僕が一番好きな「オリエンタルラジオのマネをラッシャー板前さんの前でしていたら、ダンカンさんが入ってきたときのたけしさん」がついにR-1では披露されなかったのは残念でした。3+

平山昌雄 コント「忍者」

M-1同様、見えない力で勝ち上がらされて恥かいたという感じですね。1-

五十嵐サキ コント「ニューハーフパブの控室」

ホンマは女の人がニューハーフパブで働いているという設定、本当にニューハーフみたいな女というキャラは立っていました。2+

宇都宮まき コント「紙芝居」

三つの紙芝居のうち、一つがクロ、二つが下ネタという凄いネタでした。国崎さんや小薮さんのようにピン芸人として既に確立している人を除くと、この人が新喜劇勢で一番良かったですね、ただ結局大阪の新喜劇勢は国崎さんと小藪さん以外全滅ですか、この人はビッグポルノファミリーとしてこういうネタを今後もしていくんでしょうか? 4-

加野一家 漫談「岐阜県から来ました」

一回戦の時に一緒に見ていた人が、「ごっさんやまさんの人だ」と言っていたので、僕も納得したんですが、今日前の方で見たら全然違った(笑)。ネタは岐阜県人が大阪人になるための勉強をしているというネタでした。3+

諸さやか コント「大好きな人にマフラーを編む」

ワンフレーズだけの台詞で押し通して、シチュエーションの違い、心境の変化などを全て演じきっているのはやっぱり凄いの一言、ただ昨日のbaseほどではなかったとはいえ、会場に響いた「いつまで同じ事いってんねん」みたいなバカ女の声は邪魔でしたね、流石に底力はまだまだ足りないので、この辺で落としておくのが将来のためでしょう。しかし大阪のNSC友近以降、女ピン芸人の発掘という意味ではとんでもないことになってます。4+

ガリガリガリクソン 漫談「パソコンオタク漫談」合格

今日の瞬間最大風速を巻き起こしました。和泉修さんがたまらなくなって袖から出てきて客席で見だしたぐらいでした。まず名前と風貌のミスマッチが完全に出オチ、そこで客を完全に掴めたのが勝ちでしたね、はっきりいって前日のbaseではこの雰囲気は出なかっただろうから、こっちを選んだことも完全に勝ちでした。「Windows95のモノマネ」「Winnyネタ」全てが異様なほどの大爆笑、男があそこまで笑えば、女性もつられて笑うんだなというところでしたね、後半のマザコンニートネタも完璧に作り込まれていました。「オカンの考えたギャグしまーす」はもう反則ギリギリ、そんなん絶対に笑うやん(笑)。二回戦は最大級の笑いを起こしましたが、準決勝になると家賃が高いと思いますし、決勝に出ている姿は全く想像できませんが、出来る限りインパクトを残して欲しいです。5+

虎谷新之助 漫談「外国人の日本語」

流暢な日本語を喋る外国人の人、この名前なのにこの風貌という出オチが完全に前の出演者と被ってしまったのが痛かったし、ガタイの良い白人さんが流暢な日本語でネタをするインパクトの上に、一回戦はそれで「日本語が片言の不法滞在している中国人」の演技という倒錯したかなり捻った設定だったので、ちょっと普通の外国人漫談になったのは残念でした、こういうネタやったらもっと巧い人はいくらでも日本にいる外国人タレントにいるでしょう。一回戦のネタだったら余裕で準決勝に行けていたと思いますので残念でした。4-

kony-k コント「インド人とカレー」

ふうらいぼう。の小西さん、途中で皿を落として割ってしまうアクシデントがありました。1+

O・D・A 漫談「日々暮らしていてたまっていることを言う」合格

変ホ長調M-1セミファイナルまで行き、O・D・Aとしては二年連続R-1セミファイナルのスーパー素人主婦です。学天即と言い、この方と良い、芸能界に野心が全くない人が、こんな実力を持ってプロ相手にここまで勝ち進むことの凄さに改めて脱帽です。和泉修さんは一度客席にきてタガが外れたのか、また出てきてみていて、そのまま次のケンパルさんまで見ていました(笑)。5-

ケンパル(おしどり) 漫談「ハリガネアート」

ハリガネのハンガーをどんどんいろんな形にしていく芸から、最後はお馴染みの天使の羽でした。天使の羽はもう何度も見ているけど、見る度に感動させられます。ここも採点不能でお願いします。

高橋(由紀子) コント「画家」

元ツートン→カラーの人、生島ヒロシ関口宏の絵を描いてその人達について話して、最後は何の脈絡もなく上條恒彦のマネをして終了、暁の小林軍曹もそうでしたが、何かしないといけないというのは分かりますが、最後の最後でこれまでの設定と脈絡のないことをするというのは、本編が弱いのが演者が自覚しているから何とかしようとしているのが見え見えだから、こういう審査とかされる舞台でやることではないですよね、お客さんに対する精一杯のサービスという気持ちは有り難いんですが、自分で本編のネタの足りなさを自覚しているのが見え見えになるだけです。高橋さんはこういうネタを今後もやっていくのかなあ。3

柳瀬たかお 漫談「謎の覆面プロレスラー、外人の研修生」

元・騎兵隊の人、指摘している人もいるけど、キツイ言い方になりますが、劣化版の兵動大樹でした。2+

西科仁 漫談「ヤクザ風の漫談」3

名前を自己紹介するブリッジで色々と強面の漫談、ベタと言えばベタですが、そりゃあんな顔や声の人が松浦亜弥の「桃色片思い」を低音で唄ったらそりゃ笑うって、合間のMCでも指摘されていましたが、虎谷新之助さんもそうだったんですが、緊張のためにマイクを上げるのを忘れて、ずっと俯いたままネタをしていました。3

狩場愛子 コント「正月の用意のお使いを頼んだオカン」

まあなんだ確かに演技は達者なんですが、この手のネタは既にやり尽くされているんですよね、あとアマチュアやbase芸人、松竹芸人がお手製だったり、自腹で小道具を用意している中で、吉本新喜劇勢が、スタッフに用意して貰った小道具や衣装を持ってくるのは、何となく心証が良くないです。そういうのが分かる客層が二回戦ぐらいまでは見てる訳ですしね。2

浅越ゴエ 漫談「しっくりこないニュース」合格

もう何も今さら言うこと無し、歴代優勝者の貫禄、というか「そりゃ優勝するわ、これは」と素直に思いました。自前のニュース原稿台を押してくる所から、もう全てが決まっていました。準決勝で躓くところも全く想像できませんね。4+

小五朗 コント「リストラされそうな郵便職員」

うーん、これもそんなに覚えてないです。1+

森プロジェクト コント「定食屋みはま」合格

正直、この方は計算尽くされたいい加減なネタしか見たことなかったんですが、今度は正々堂々と計算し尽くされたネタで凄かったです。電光掲示板を使ったネタで、高山さんも何に使うのかと興味津々で客席で見ていました。3+

五十嵐郁也 漫談「訳ありチェック」

NSC生、印象に残らず捻り切れていなかった結果というのは分かります。1+

ランス39号 コント「両国系相撲オタク」合格

普通のアキバ系オタクキャラネタと思いきや、そのキャラで相撲オタクという捻った展開に引き込まれ、そのまま相撲オタクネタに突入し、最後の適当に名前を付けられた外国人力士から、オリジナルの外国人力士の所で完全にノックアウトされました。力士萌えという世界観素晴らしかったです。これでおそらくM-1、R-1を通じて初の広島・吉本から準決勝進出者が出ました。快挙達成、おめでとうございます。4

まつえこうじ コント「子煩悩な銀行強盗」

この設定は手垢付きすぎですね、演技やストーリーも安定していなかった。1+

藤原Fオニオ コント「寸止めマジック」

オニオさんらしい良いネタでしたが、やっぱり去年の勢いとどうしても審査員は比べてしまうんでしょうね。3+

しましまてるお 漫談「もしもシリーズ」合格

しましまんず藤井輝雄さんです。オチに池山さんを持ってくるのははっきりいって反則だと思うんですが、それが許されるのは藤井さんの人徳でしょう。「そんな奴は嫌い!嫌い!」は耳から離れません。5-
発表の際には、いつも結果発表の時にbaseやインディーズの芸人さんが溜まっている所にいて聞いて、合格の時には喜びの声を上げていたのはビックリしました。普通このクラスの芸人さんは客席で見てないから(笑)。

つじもとまなぶん 漫談「お寿司を売っているつもりでネタをする」

キャラ勝負に見えて実は達者という裏切りは、下のカテゴリでは強いんですが、さすがにこのステージになると厳しいですね、そうだとガリガリガリクソンみたいに押し切れる所の方が強い。4-

副団長 漫談「お笑いの研究」

下ネタは嫌いだから、上品な上ネタを研究するために、あえて嫌いな下ネタを挑戦してみるというネタ、安定してませんでした。1-

後藤レクイエム コント「太鼓」合格

CDショップで探している曲をタイトルが分からないので、一曲全部歌ってしまうというネタ、最後「自分の作った曲」というオチ台詞があったんですが、歌い終わった後の爆笑と拍手にかき消されていましたが、もうそんなの関係なかったですもんね、これを準決勝でそのまますることに対する不安感を表明する人は当然だと思いますが、でも多分、彼は違うネタ持ってくるんじゃないかなあ、それだけのバリエーションは持っている人ですし、いやでもこんなR-1の二回戦なんていう落とされても不思議じゃないところでこのネタ持ってきた彼はやっぱりただ者じゃないです。「ビジュアル系腹話術師」とか良いネタはあるし、また同じ事やってもハマる可能性はあるでしょう、確かに全くダメな可能性もある博打的な要素もあるし、テレビ向きでもないネタだと思うので、その辺を判断されるとどんなに会場でその日一番ぐらい受けても、あのネタでは難しいでしょうか。しかし今回は何よりも、彼がその才能にふさわしい表舞台に帰って来れたことが一番嬉しいですね、はだか電球復活の日も近付いてきましたし、良い弾みにしてほしいです。

松下笑一 漫談「リズム&バルーン」

一回戦では封印のバルーン登場、もう最初から「笑道」のエンディングで来ていたドラゴンの風船衣装を着込んで、ドナルドやドナルドダック、HGといったバルーンをお客さんに配りまくり、ケツカッチンの二人が言うようにR-1会場というより、デパートの営業みたいな空間ができあがっていました(笑)。

衣笠雅子(おしどり) 漫談「アコーディオン漫談」

おしどりのお嫁様の方、こちらで一気に、ケツカッチン曰く「昭和初期の営業」の空気になりました(笑)。おしどりの時にも時々チラッと出てくる衣笠さんの下ネタが全開でした。フランスをフとラの間に小さいェを入れて発音したり、フェラーリの最初の文字を協調したり、最後は「リンゴの唄」を熱唱したんですが、「リンゴ」の部分で“チン”と鳴るベルを鳴らして、“リン”の部分を発音しないと、もうやりたい放題でした(笑)。最後のオチも凄かったけど、これはさすがに書く気になれない(苦笑)。さすがにこんなネタやってはダメでしたが、おしどりの底力をこの日は見せつけられました。5

チュートリアル徳井 漫談「外国人落語家の弟子漫談」合格

ドギツイ下ネタ二連発(苦笑)、バングラディッシュ人落語家のヨギータが、一回戦は師匠の愛人に発情するという話でしたが、今度は隠し子の娘さんに発情するネタでした。テレビ的にOKという判断が下されれば、僕は徳井さんファイナリストに残る可能性は高いと思っています。5

もんど 漫談「『またかえ』と思う話」

36歳、タイ焼き屋さんだそうです。この二日間の素人オジサンパワーの中ではちょっとインパクトが弱かったかな? 修さんはもう素人のオジサンになるとたまらないという感じで見に来ますね(笑)。2+

扇旋二麗 コント「扇旋二麗のMidnight Radio」

舞台に座って、扇子と手ぬぐいで落語のようなネタだったのですが、かなりきちんと現代落語っぽくなっていたので、普通に落語のセットを出して貰っても良かったんじゃないでしょうか? 普通に巧かったというか、一回戦と比べて技術の進歩が見られました。一つ工夫があったら上に上がっていたような気がします。4-

代走みつくに 漫談「何のこっちゃね」

面白かったし、集大成といっても良いようなコンポだったんですが、後半にかけてかなり間延びしたところがあったのが、こういうネタをやるときには印象悪いですよね、和泉修さんも客席に出てきて見に来ていたのに残念でしたが、復活合格期待したいです。面白かったけど、不合格と言われれば仕方ないかなという印象です。実際に一回戦の方が面白かったし、発表の時に会場で悔しさいっぱいの表情でいたのは印象的でした。確かに松竹は昨日のタケウチパンダに続いて、この日の代走みつくにがまたしても残れなかったのは松竹的にもキツイ。4+

日比直博 コント「野球部の監督を説得」

暁の日比さん、最後は練習だったというオチなんですが、一回戦も思ったんですが、巧いことは巧いんだけどという所で止まってしまうようなネタであり、演技でしたね。3

ミスターコンプレックス 漫談「ショートコント・マッチ売りの少女など」

天竺鼠の川原さん、同期で同じグループの鎌鼬の山内さんが前日に大爆笑で合格しているだけに、喫する物があったでしょうが、こちらは一回戦と比べて多少のパワーダウンがあったように思いました。しかし鎌鼬天竺鼠もこのピンネタ見てからだと、コントはまあいいとして、漫才になるとミスターコンプレックスチャン・ドン・ゴン・ゲンにツッコミが入るという風にしか見えない(笑)。3+

後藤秀樹 コント「似顔絵」

この大舞台の大トリはふさわしい存在、後藤秀樹の登場でしたが、このパターンのネタが多かったからとか、昨日の土肥ポン太同様に流したように見られたのか、まさかの二回戦敗退となってしまいました。あのオチは小さな歓声が上がりましたが、あれはどう考えてもほとんどの人が読めてたオチだと思うし、でも思うんですが、この人はコントよりも漫談の方が面白くなってると思うので、こういう設定のコントではなく、漫談で来年は挑戦して欲しいです。4-

太田芳伸 コント「ヤンキー体操」

で、本来ならば秀樹が大トリだったんですが、MDを無事に取りに帰ってきた太田芳伸が急遽、最後に回されて大トリで登場することになりました(笑)。会場割れんばかりの大歓声の中、きちんと音楽が流れてきただけで拍手喝采という、物凄いこの二回戦で一番のホームの環境でネタが行われました(笑)。3
ということで、二回戦二日目が終了しましたが、この日は前日と違い観客が圧倒的にアマチュアを後押しする空気を作っていましたし、審査員も平均年齢が若く完成度よりも勢いや奇抜さを重視したのが色濃く、かなり予選を受けた日の有利・不利の差があった二日間になってしまったように思います。土肥ポン太後藤秀樹桂三若タケウチパンダ代走みつくにの中から誰か一人、アマチュアNSCからも一人は東京の予選が全て終わってから追加合格者が出そうな印象を受けました。