最近の嘉門達夫について

最近の嘉門達夫について

大阪時代も半ばギャグ、半ばマジで芸人さんなどからも、「ブレーンやファンにネタを考えさせて、安い服あげたりするだけで済ませている」とか言われてましたが、僕はまあ昨日話題にしたヤンタン金曜日に送られてきた葉書の人のように、自分の投稿がCDになって、尚かつそれが売れるCDで、それが多くの人に聞かれているというのは嬉しいことだろうし、ハガキ職人からブレーンを経て構成作家などにデビューする道筋としては、当時一番わかりやすく示していましたから、それについては倫理的な問題は多少は残ってもまあ良いことだと思っていました。
ただ嘉門さんで僕が凄く引いたのは、地元の企業主催の夏祭りイベントのときに、小学生ぐらいの子達が群がっているのに一切無視して、サインなども別に混雑になっていた訳でもないのに一切応じずにいたのですが、「替え歌作ってきました」といった子から渡された手紙だけは全て回収して、全てに目を通していたのですが、完全にネタとして使えるか使えないかというチェックだけをして、全く愛想もなく「おもんないわ」という対応をしていたのを見たときでした。
あーもう全ての他人が自分にネタを提供できるかどうかでしか見れなくなっているんだなと凄く引いたのを覚えています。もう10年以上前のことですから、嘉門さんもそういう人ではなくなっているでしょうし、まあ「昔は売れてる頃は天狗でした」と笑って話せることになっていることを祈って書いてみました。
ただ最近の作品が、過去の遺産を食いつぶすどころか、とっくの昔に食いつぶした後なのに、食べ残しを必死でかき集めているような感じなのは全盛期を知るものとしては残念で仕方ないですね。
(一汁一菜絵日記帳)

ユーズド商品でしかありませんが、全盛期の頃のベストアルバムと通常のアルバムを一つずつ紹介しておきます。