『彼氏彼女の事情 (21)』(津田雅美/白泉社)

旅の友とか言ってたけど、昨日寝る前に読んでしまいました。最終巻で最後回は70P以上の後日譚的な話が載っていましたが、これ書くのは少女漫画的だなあと思いましたね、これ読んだ感想として親しい女性から「物凄い典型的な少女漫画の展開」といってたけど、確かにいまの少女漫画の定番ってこの展開だよなあと思ってたけど、この最終巻はまさに現代少女漫画の王道だよなあと思いましたね。
なんで少女漫画って、学園ドラマで登場人物の将来の社会的成功みたいなところまでやってしまうんだろうなあ、少年漫画だったら普通に卒業式の日で終わりですよねえ、その辺が「あー俺いま少女マンガ読んでるなあ」という気にさせられるマンガでした。浅羽の運命の人オチはちょっと男の子の僕からしたらやり過ぎのように思ったけど(笑)、まあオールハッピーエンドで大団円というのは、掲載紙考えてもらしいか。個人的にはというか世間的にもそうかも知れませんが、登場人物が過去のトラウマを乗り越えていくという話が延々と続くようになってからテンション下がりました。登場人物の背景って全部説明されると疲れるなあというのも思ったけど、まあそれは現代少女マンガの伝統であり、もはや様式美だから仕方ないか。
そういや、『笑う大天使(ミカエル)』の最終回も最後の1ページ使って、その後のキャリアみたいな経歴が書いてあったなあ。