シンガポールの国営新聞が伝えるイラク人質事件

シンガポールの国営新聞によるイラク人質事件の人質の紹介、まあ僕は先日嫌いと書いたオーストラリアに輪をかけてシンガポールは嫌いなので、この記事もおもいっきり割り引いて読みますし、そういった一種の言論規制がある国の国営新聞をクオリティペーパーと呼ぶのもどうかなという気もしますが、ただフランスの人質に対して賛美を送る新聞記事だけ取り上げて、こちらのほうは取り上げないのは確かに中立公正報道ではないとも思いますが(笑)。

それを割り引いてもと言うべきか、いやだからこそと言うべきか、日本のマスコミが書けないこともズバズバ書く。たとえば『札幌にある今井家は地域の共産主義支援者と平和活動家の拠点として悪評高い。そんな環境で今井家の次男である紀明氏は育ったのである。(もっとも)公平を期せば、日本共産党の正式な党員は共産党関係の病院で働く母親だけで父親は教員であるが、日本では教員という職業が左翼の巣窟であることはよく知られている』と。うわぁ〜(笑)。
殿下の御館:2004/05/03 (月) 劣化ウラン弾ならぬ『赤化ウラン男』を育てた朝日憲法

確かにこういう風に日本のマスコミが絶対に書けないということを批判するのに持って来るには良いと思いますが、言論の自由がない国の新聞を持ち出してかざすような真似はしたくない気持ちにもなります。まあ日本はもっと無いような気もしますが(苦笑)。
しかしういうことを差し引いても、この記事はやっぱり物凄いです(笑)。よく書いてくれたと思ってしまいますわねえ。
しかし本当に東南アジアの人って民主主義にも共産主義にも、どっかで嫌悪感を持っているという感じなんでしょうかね? まああの辺は本当に冷戦に巻き込まれてヒドイ目にあった地域の一つだから当然かも知れませんが。

追記)うーん、ちょっと誤読されやすいこと、また書いちゃったかなあ。とりあえずシンガポールが直接、冷戦の被害を受けたという言い方はしていないつもりだったんですが……。あとシンガポールの国営新聞のあり方に疑問は呈していますが、この記事そのものには僕は反対するつもりもないんですが。言葉足らずだったかなあ……。
とりあえずまとめると僕は元の記事の内容についてはその通りだと思う、でも僕はシンガポールという国は好きじゃないし、独裁とは言わないまでも、それに近しい政体である国の国営の報道機関というものには眉唾で接したいから、100%万歳というつもりで紹介したくはないなーという意味で書きました。