終わりといっても続くお話

toronei2004-01-09

http://d.hatena.ne.jp/toronei/20040107#p10 の続き。
オタク業界には最近良く言われる格言のようなものがある、『ガンダムファンは新しいガンダムの出来が悪かったら出来が悪いと叩けるけど、特撮ファンは叩けない、そんなことしたら特撮作品がもう出せなくなる、新作ゴジラの文句を言う特撮ファンは誰もいない、新作が出たというだけでみんなありがたがっている』というものがあります。なんか双方敵に回しそうな予感ヒシヒシなんですが(笑)、サッカーファンのあの騒ぎの時の僕らに対する反応は、概ね特撮ファンが新作ゴジラを語るかのようだったということを、「オタクの迷い道」(著・岡田斗司夫)の巻末付録、唐沢俊一との対談を読んでいて思った。
なんていうか絶滅動物の保護の話をしている人と、進化の過程の動物の淘汰の話をしている人の会話だったから、あんなにかみ合わなかったのかということにようやく気付きました。やっぱり他の分野の話に置き換えてみるって大切だなあ、なんか不可解だった問題点が一気に開けてきた、少なくとも自分の中では(笑)。
自分はなくなっても良いと言いながら、どっかJリーグ絶滅危惧種とは思っていなかったんだろうなあ、逆に言えばサッカーファンってJリーグやチームのことを絶滅の可能性がある希少種だから保護しないといけないと思っている人が多いと短絡的に決めつけるのは危険だけど、少なくとも厳しいこと言ってる人が、案外実は本当は大丈夫と思っているから淘汰の波にJリーグやチームをさらそうとしているのか、それとも絶えられないほど貧弱なら滅んでも仕方ないというか、一旦滅ぼして一から作り直した方が良いと思っているかというのは、個人差かなりありそうですが。

  • mahalさんのレスを受けて

どうも僕は「サッカーが日本のトップスポーツになることの意義」があんまりよく分かってないかも知れない(笑)。まあトップスポーツになれば裾野が広がって、競技人口が広がって例えばこれまでなら野球や柔道にいっていた素材がサッカーにとかそういうのにはあんまり魅力を感じないんでなあ(笑)。あといままでトップスポーツだった野球や相撲の凋落っぷりも見てますしねえ。あと「なくなっても良いと言いながら、絶滅危惧種とは思っていない」というのは改めて指摘されると違うような気がしてきた、といっても細かいニュアンスなんですが、むしろ「なくなるかもしれんぞと警告音を出しながらも、実は出してる本人が絶滅種とまでは思っていない」という意味では、いまJRAに対して危機意識を振りまいている人達のスタンスと似ているかも。