失われた『自由と繁栄の弧』という外交路線

asahi.com(朝日新聞社):平和賞授賞式、イラン・キューバ欠席へ 中国の要請受諾 - 国際

この列に加わった国は、西側の国にとって、どういうイメージになるか、いまの政府と外務省は分かってるのかなあ……。『自由と繁栄の弧』という構想から何年も経ってないんだぜ……。

劉氏のノーベル平和賞授賞式 日本側出席へ 中国の要請に応じず - MSN産経ニュース

まあそりゃそうだよな、アメリカの重要同盟国が、アメリカの敵対国リストのようなところに名前連ねてる場合じゃない。さすがに民主党政権も外務省も、そこまで愚かじゃなくて良かった。

中国より日本の方が良いパートナー…露経済紙 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

しかしアメリカも、ロシアも、今後もっと中国が非常識な膨張を続けていくにあたって、日本の存在を期待している人が多いのに、豪快に裏切ってるというのが良く分かるよなあ。『自由と繁栄の弧』という外交路線は、ロシアをこちら側に呼び込んで、中国包囲網を形成できる可能性があったし、それを期待していた人は、例えばマスコミのようなロシアの民主主義、自由主義を求める人にも多かったのだろう。

米中露“菅外交”を嘲笑…譲歩ばかりの「国辱的な会談」 - 政治・社会 - ZAKZAK

アメリカはもちろん、ロシアにとっても、対中政策を取るときに、日本を重要なパートナーに成り得るのかという根踏みは、もうすげえ低い評価で終わってるよな……こりゃダメだ……。

4344411978自由と繁栄の弧 (幻冬舎文庫)
麻生太郎
幻冬舎 2008-09

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