日本でアメリカ型の雇用流動性なんて生まれるはずがない

たった1年で5100万の雇用を生み出すアメリカの雇用流動性 - 愛の日記 @ ボストン

もうこの一文だけで、発言者の欺瞞が良く浮き出ている。

解雇された人が「私は前と同じ業界じゃなきゃ働かない介護の仕事なんてしたくない」と言い

日本の介護の仕事はどこもブラック企業で、月の手取りが10万ちょっとの重労働なんだから、日本の労働市場流動性がね、生まれなくて当然じゃないか。雇用流動の噺をしている人達が、実際の労働者や現場の状況を、全く見ようとしないで、画餅論議と理想ばっかり語っているから、雇用の流動なんて話は、日本の労働者は胡散臭い、裏があるものとしか思えないんだよ。
派遣労働の拡大も、成果型報酬のときに、どんな白々しい嘘を雇用側が付いていたか、誰も忘れていないんだよ。

4492260978労働市場改革の経済学
八代尚宏
東洋経済新報社 2009-11-20

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