ネタにマジレスの野暮をかまします

もしもナイツが「 M-1 グランプリ」をネタに漫才したら - はてなでテレビの土踏まず

そんな野暮なことは、本当はしたか無いんですが、ここまで絶賛されていると、ナイツの漫才って誤解されているのか? という風に心配になってしまうので、この土踏まずさんのパロディネタが、本家とどう違うかというのに触れておきたい。
まずナイツのボケは、かなり純度の高い「言いまつがい」で構成されていて、実は三分から四分のネタだったら、ダジャレで落とすみたいなボケは一つか二つしかないし、もしそういうボケがあった場合は、土屋がツッコミ台詞で「ダジャレじゃないですか」というツッコミを入れている、塙がダジャレでボケたときに、土屋が「今のはダジャレだ」という事をわざわざ言うぐらい、ナイツの「言いまつがい漫才」には、実はダジャレが少なくて、純粋な「言いまつがい」だけなんですけど、このナイツのパロディは、ダジャレの割合が結構多いし、塙のボケ台詞だけだと原型の言葉が分からないというボケも、本家より割合として多すぎて、原型が留めていない「言いまつがい」というのが、オチ前ぐらいの大ボケとしての機能を失っている。
ただ一番の違いは、やっぱり土屋のパートですね、今年に入ってからオンバトで連勝、フジとNHKで賞を取り、M-1ファイナリストになって以降のナイツの「ヤホー漫才」は、土屋の台詞量が決定的に多くなっていて、塙が言い間違えたのを、土屋が訂正するだけでなく、さらにもう一歩土屋が説明する下りで、さらにもう一つ爆笑を取っているというか、いまナイツの漫才で一番大きな笑いは、「塙が言い間違える」→「土屋が訂正する」というパートの後ろに、「土屋が塙の間違いを解説する」というパートが、一番の笑い所になっているのに、その「解説」の部分が弱いというか、少ないのが残念です。
ただネタのアイディアと構成は面白いので、ボケとツッコミの台詞をかなり本人達が入れ替えることを前提にしたら、結構本人達に売り込みは可能のように思える台本なんですが、「本当にナイツのネタ考えている人みたい」という声が多いのは言い過ぎ、ということを土踏まずさんに対してではなく、ブクマで絶賛している人達に言いたい。
以上、ネタにマジダメ出しという凄い格好悪い行為でした。いや土踏まずさんには何の悪意もないんだけど、良質なパロディなんですよ、このネタは、ただ本家とかなり違うタイプのネタに仕上がっているのに、本人達のようだというコメントがあまりにも沢山付きすぎてるのが気になったので、大人気なく指摘してみました。

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