嘉門達夫には一見さんが買いやすいベストアルバムがない

以前に「Waste of Pops 80s-90s」で、THE ALFEEは「はじめてのアルフィー」という人が手を出しやすい、サザンで言う所の『海のYeah!!』のようなアルバムが無い、という話を書いていたことがありましたが、嘉門さんもまさにそうなんですよねえ。
嘉門さんは「レンタルするな買え」みたいなことを、当時凄く言っていたけれど、せいぜい「替え歌メドレー」と「鼻から牛乳」ぐらいしか聞いてなくて、テレビの嘉門達夫しか知らない人には、嘉門達夫のアルバムって手を出しにくかった。替え歌メドレーだけ欲しいとか言う人は、やっぱり当時は複数枚をレンタルして、選り抜きでマイベスト作ってたんじゃないだろうか？
嘉門さんが紅白に出た前後あたりで、当時の段階で出していた替え歌メドレー全部と、鼻から牛乳、あと「ハンバーガーショップ」と「あったらこわいセレナーデ」「ワッチャー＆ひねりなさい」といった、あの当時テレビでよく歌っていた今日を中心にしたベストアルバムを出したら、ミリオンヒットに近い数字叩き出せていた可能性はあったと思う。正直少しブーム終わった辺りでも、それなりの数字叩き出して、勢いを延長できた可能性はある。
いやーでもみんな欲しかったと思うんですよね、「替え歌メドレー」だけのベストアルバムとか、ただ正直そこに「TK替え歌メドレー」とかが入るのなら、それよりも「鼻から牛乳」や「ハンバーガーショップ」入れて欲しいんだけど、万が一「替え歌メドレー」だけのベストアルバム作ると、その辺入れてしまうんでしょうね。
まあでもその辺の客の欲しいものが分からないという、不器用な所が嘉門さんらしいなと思いますけどね、この猫も杓子もセルフカバーアルバム出している時代に、さも自分が目新しいことをしようとしている、という世間知らずな所も含めて、全部嘉門さんですよね。
まあでも本当は替え歌メドレーの1〜4、鼻から牛乳の1と2、ハンバーガーショップの血液型編と国会議事堂編の8曲に、「ヤンキーの兄ちゃん」と「川口宏」も入れて、1200円ぐらいで買えるベストアルバム出すのが、いま一番嘉門達夫で売れる商品が出来上がるとは思う、いや今の嘉門達夫は、作品ではなく商品を出さなくてはいけないポジションだと思うんですけどね。