文化人に僕らのヒーローを連れて行かれるということ
「うちの若い者をたぶらかすのはいいかげんにしてほしい」(by.小田嶋隆)
という言葉を思い出してしまった。
青島幸男だの大橋巨泉、野坂昭如、前田武彦、永六輔などは私の嫌悪の対象だった。赤塚不二夫は本当はそういう人たちに汚れるべき人ではなかった。
極東ブログ: 赤塚不二夫のこと
なんか中田英寿と村上龍たちや、松本人志と坂本龍一たちの関係を思い浮かべてしまったよ。ヒデも松ちゃんも、こういう連中に連れて行かれた、という思いは、自分の中に強くあって(まあ松本は、他のそういう人たちに比べたら、自ら飛び込んだ所が強いんですけどね)、本当に文化人やサブカル雑誌は、サッカー選手やお笑い芸人に絡んでくれるな、という気持ちに近い嫌悪感だった。
実際にそういう毒に当てられて、赤塚不二夫は漫画家ではなくなったように、中田英寿もサッカー選手ではいられなくなった。松本人志も芸人ではなく、ゲージツ家になろうとしている、赤塚さんのそういう時代というのは、いま美談として語られる形でしか、僕の目にする記述は残っていないけれど、こういう気持ちは何となく、いまのそういう人たちと比較すると、理解出来たりするのです。
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