ツール・ド・フランス2008 第17ステージ
J SPORTS｜コラム 【ツール2008】第17ステージレースレポート
相変わらず空撮で見るラルプ・デュエズのつづら折りは、見る物の心を振るわせてくれます。あれをこれから自転車で越えていくのかと思うだけで、このあとの戦いの壮絶さに心が奪われる思いです。
レースの方はシューマッハの連日の逃げ、こざかしいヴォクレールのうろちょろ具合なども見所でしたが、CSC内でイエロージャージの移動があった、CSCのチームプレイと、サストレの圧勝といって良い内容が全てを持っていきました。
ただこのステージでCSC勢がエヴァンスに対して付けたタイム差というのは、タイムトライアルでどうにでもなるものですし、そういう意味で今後のステージも、CSCにとってはエヴァンスを揺さぶっていくことになるわけですが、ただダブルエースだったといっても、このままシュレックとサストレのエース以降というのが、どこまでスムーズなものとなるのか？ タイムトライアルに強くない方のサストレで大丈夫なのか？ といった所はどうしても残ってしまうわけで、エヴァンスとCSCのダブルエースの争いはいよいよ混沌としてきました。
カルロス・サストレは自身初のマイヨ・ジョーヌ、ツールでの区間優勝は「おしゃぶりパフォーマンス」の記憶も鮮やかな、2003年以来二回目の勝利です。
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