「ペリーヌ物語」

フジテレビ721の再放送は、今週はお父さんが亡くなっている事が、ついにお爺さんに知られてしまう回です。朝からヘヴィーな気持ちになってしまいましたが、この作品が凄いなと思ったのは、来週の「火事」のエピソードにも繋がっていくのですが、物語の核となるペリーヌの正体やお父さんの死という話と平行して、工場で勤めている人の労働環境や生活の実態という話を、並行して進めていけるお話作りのテクニックはもちろん、こういう話をきちんと織り交ぜていかなくてはいけないという、制作側の問題意識の高さには、色々と考えさせられました。
あと「ペリーヌ物語」を見ていて明らかに感動するのが、物語の最初は明らかに子供として描かれているペリーヌが、いつの間にか大人と渡り合えるほどしっかりとした少女になっていく過程が、物凄く自然に描写されている事です。こういう一年間の連続ドラマで、無理なく主人公の内面的成長を一歩一歩の過程をじっくりと見せてくれる手法は、これは富野監督や宮崎駿監督もそうでしたが、とにかく凄いなと思うだけなのです。

ペリーヌ物語(12)ペリーヌ物語(12)
鶴ひろみ 池田昌子 遠藤晴

家なき娘〈上〉 (偕成社文庫) 家なき娘〈下〉 (偕成社文庫) Climax Jump DEN-LINER form

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