近藤社長が今更な指摘に慌てている件・続き
この件は僕は10日も書いたように、近藤社長が今まで多くのユーザーが、「そんな事とっくに俺たちは指摘していただろう!!」と言いたいような事を、地元の友人に指摘された途端に、初めて気が付いたとばかりに慌てふためき出した事というのが、一番問題だと思います。
その友達とやらには届いてないのかもしれないがオレには届いてる - *mohri++
これは叱咤激励としては、はてなを愛している人の声だし、表現などは相当に相手を尊重している文章になっているけど、言っている内容を要約したら、「ヘビーユーザーすら満足させられていないのに、なにが一般の人に届くものか」ということだと思うし、この部分の指摘については、かなり厳しい言葉も使っているように読める。にも関わらず、この言葉をぶつけられている側である、id:jkondo氏が「ありがとうございます」というブクマコメントを寄せているのは、僕には不思議で仕方ない。そういった厳しい指摘も含めてのお礼なら良いけど、具体的な問いもかなり含まれているこのエントリーに対して、上辺の「俺には届いているよ」という部分だけを拾って、お礼を言っているとしたら、はてなは変わらないと思うし、このままで大丈夫とも思わない。
例えばid:mohriさんも書かれているけど、ずっと多くのユーザーから要求されている機能で、外野のSEさんやPGさんから見て、実装は難しくないはずだと指摘されているような機能について、延々とほったらかしになっている、はてなアイデアなんてサービスが提供された当初にアイディアとして要求が出たもので、そのアイディアに対して賛同ユーザーが多くて、現実的に実装可能と思われるもので、スパムトラバやら荒らし対策といったものに具体的に効果がありそうなものが、どれだけ「要望中」扱いのまま放置されていますか?
そういう自体が続いているのは、ヘビーユーザーの方ばかりを見ているからではなく、信者とかイエスマンとまでは言わないけど、はてなに対して褒め言葉だけくれる人の声ばかり聞きすぎていないか? 自分たちの見えているところのユーザーの声ばかり聞きすぎていないか? という思いはどうしても強くあって、それが今回の近藤社長が、これまで沢山のユーザーに指摘されていたにもかかわらず無視していた事を、地元の友人に言われたぐらいで衝撃を受けている、もしくはそういう指摘を初めて受けたような反応をしているのは、やっぱり僕はおかしいと思います。
そういう指摘は過去にも沢山あったはず、僕ですらこのぐらいは少し検索しただけで言っていたけど、もっと言っている人、もっと具体的に指摘していた人は、沢山いたはずです。
- 過去記事:僕が思うはてなのうさんくさい所(2008年4月10日)
- 過去記事:自分ははてなの文化を全然わかってないんじゃないだろうかと思う時がある - 空気を読まない中杜カズサ(2008年3月14日)
- 過去記事:普通に当たり前の指摘ばかり(2008年2月24日)
- 過去記事:ユーザーが情報にみえる : strange(2008年2月23日)
- 過去記事:はてなの会社側にユーザー増やす意思をあんまり感じない(2007年10月28日)
- 過去記事:突然敷居を低くした「はてな」が死ぬ日!? : アホ理系青年の主張〜窓野マサミ☆アホージャーナル〜(2007年7月7日)
- 過去記事:日記編集画面での文字サイズを変更できるようになりました(WinIE限定) : はてなダイアリー日記(2006年12月13日)
- 過去記事:トラックバックやコメント欄はブログの管理者が管理しやすくあるべき(2006年9月25日)
- 過去記事:はてなを始める前に知っておきたい3のこと : finalventの日記(2006年9月17日)
現実に僕のこのエントリーも、他の人の同様のエントリーがあったから後追いというのも多いし、この手の指摘はユーザーから既に沢山あったということは、どうしても書いておきたいです。
jkondoが悩んでいる件について - 虚構組曲
例えばこの方の指摘というのは、前から指摘しているユーザーが沢山いたことばかりで、もしかしたらはてなの中の人たちは、「はてな一般化」というのを志向するときに、また新しいシステムで解決することで進むのかも知れないけど、本当にはてなが一般化したいのなら、まともなユーザーサポートの体制と、揉め事やトラブルに対するアンテナと理解を広げることでしょう。
やっぱり既存システムのトラブルや問題で、はてなユーザーが大騒ぎして、「はてなダイアリー日記」のコメント欄が大炎上しているときに、しれっと、新しいシステムのリリースをする神経というのは、やっぱり普通の神経では理解できないですよ、あれを「さすがへんな会社」と喜んでくれる人たちの声ばっかりを聞き過ぎたし、というか僕にはそういう人たちにさえ強い支持を受けていけば、「はてな」は何とか進んでいけると中の人たちが信じて疑っていないと思っていたから驚かされる。
挙句の果てにネットストーカーされても運営が何も対処してくれない、そんなサービスなんか使うわけないだろ!! どういう意識で経営してんだよ!
こういう所で完全に、はてなは一般人は完全に置いてけぼりにしますよ宣言を、中の人が意識的にしているもんだと思っていた人は、かなり多かったんじゃないでしょうか? だから今度の近藤社長の「一般の人にもっと受けたい」というのが、違和感が多く受け止められているんだと思う。
なんかね「はてな」っていつの日からか、「はてな」というヘンな会社の思想とかを支持するユーザーの集まりという見方を、中にいる人たち外にいる人たちもしていたし、それがいわゆる村だのなんだのという集団が出来たり、中の人たちがヘビーユーザーの中でも、更に濃い人たちの声しか聞かなくなった所はあるでしょう。特にこの二冊の本が出た事で、そういうムードに拍車をかけた。
「へんな会社」のつくり方 (NT2X) 近藤淳也 by G-Tools |
ウェブ人間論 (新潮新書) 梅田望夫 平野啓一郎 by G-Tools |
はてなはつかいやすいとは思う。 - オレドコBlog
そうなんですよ、はてなダイアリーを使い始めた人って、「敷居の低さ」「簡単そう」という所で始めた人は、特に初期のユーザーは凄く多いはずです。僕もそうだったし、僕の周りで僕と同時期にはてなダイアリーでブログを始めたという人のほとんどは、「簡単に始められる」という所でスタートしていたけど、しかしはてなはある時期から、特に新しいアイディアを実装できる技術者が強化されてから、全くそっちの方向に進んでいないし、そういう要望に対しての感度が低くなっていた。その辺の事を分かった上で、一連の近藤社長の最近のブログエントリーはあるのかな? という疑問は強く残ります。
なんかいま現在のはてなユーザーが全員、はてな村の人たちで、ヘビーユーザーだという誤解があるとしたら、それはマニア化もメジャー化もうまくいかないと思いますし、そういう勘違いは大きく存在しているのではという気が強くあります。みんなそんなにこだわりがあって、はてなダイアリーもはてなブックマークも使っていない、手頃で手軽で楽で無料だからやっているという人が、一番多いユーザー層である事を忘れてはいけない。最近実装されたサービスは使いにくいし、トラバスパムなどの新しい問題に関しての対応では、使いやすいインターフェースがいつまで経っても実装されないのは、コアユーザーの方も一般ユーザーの方も向いていない。
ユーザーの方を向いていないで、自分たちの作りたい物提供したい物だけを出していくというのは、明らかにはてなの思想とか、近藤社長のホントか経営の支持者であって、それを応援したいという人にどんどん特化していくんだと、僕ははてなはそれをある時期から志したんだと思っていましたし、それは今回の京都移転でますます強くなっていたと思っていたから、やっぱり今回の真意はよく分からないです。
たこつぼ - jkondoの日記
まあ僕はユーザーの声よりも、地元の友人の声の方を聞いている、心に響いている内は、はてなが一般受けする事なんて無いと断言してやります。