ゴールデンレッドカーペット : 一汁一菜絵日記帳

なんか全力出すというか、やり切ることが格好悪いという80年代的な風潮が、大阪のお笑い界ってファンも演者も関係者も、まだ残っている気はします。でも大阪の芸人さんでも、なだぎ武とかチュートリアルの徳井とか、売れている人はやり切ることが出来ているし、全力でバカをやってくれていますよね、なんかよく言われる「笑われるのではなく、笑わせる」という価値観って、僕は一般的なお笑いファンはもう否定の段階に入っていて、「笑われる=笑わせる」という価値観になってきていると思うし、東京で売れている芸人さんとか、いまの若手芸人も「笑われるのはダメ、笑わせて一流」みたいな価値観は乗り越え始めているんだけど、大阪のお笑い界っていまだにそこで止まっているというか、芸人さんがそういう面で格好付けたりする風潮が、ファンの側が求めている所も含めて残っている気がする。
でもやっぱりその辺を割り切ることが出来るようになった人が、世界のナベアツとかなだぎさんとかほっしゃん。のように売れてきていますよね、というかこの年齢やキャリアにならないと割り切ることが出来ないのか、というのも思うんですが、僕が24日付で「ジャンクションの下林が最近面白い」という趣旨のことを書きましたが、下林さんが僕が面白いと感じるようになったのは、どこか振り切れた所が最近凄く感じるんですよね、でもジャンクションだって去年が10年目だったわけで、そこまでキャリア積まないと吹っ切れる事って出来ないのかなとも、同時に思ってしまいます。
だから大阪時代、しかもあの時代の2丁目劇場で、いまとほぼ同じような事をやり続けていて、今でもやり通してくれている、ハリウッドザコシショウはやっぱりただ者ではないと思います(笑)。