「よゐことキンケシ〜濱口が有野に全418体を紹介する企画〜 #1」

年末年始に見ていたけど、話題にするのを忘れていた番組です。「ゲームセンターCX」のクリスマス生放送も、病床の友にしていたので飽きるぐらい見てしまったので、この番組を見返しましたが、いやこの番組は凄いです。
元々この番組は去年の夏にフジテレビ721の特番「よゐこの企画案」という番組の企画で、よゐこの持ち込み企画をやってみるという番組でしたが、これの中でやった「キン消し全418体を紹介」というコーナーの完全版ということで、おそらくキン消し418体がおまけに付くということで話題の、DVD-BOXの宣伝も兼ねたというか、それの宣伝が来た事で完全版の放送に至ったのでしょう。
しかし完全版を見て、こんな凄い凄まじい番組になるとは思いませんでした。元々の番組「よゐこの企画案」が、色んな企画をやるというふれ込みの割には、三つしか企画をやらなくて、番組の半分の一時間以上がこの「キン消し紹介」のコーナーだったんですが、その理由がよく分かりました。今回は20分の放送だったのですが、オープニングトークみたいなのがあったにしても、全418体の紹介という企画で、第一回放送で20分かけて7体しか紹介出来なかったのに驚き、こんなに時間かけて一体一体について話していたんだ(笑)。
それで「よゐこの企画案」を見返してみたら、このコーナーの終盤は明らかに有野さんが「ゲームセンターCX」の10時間以上突入したときよりも疲れている感じが出ていて、よほど長い事回していたというのが、よく分かりましたよ、これのノーカットではないにしても完全版という番組が出来るのは、CSとはいえ凄いわ。
オープニングでこの企画について、濱口さんが「(ゲームセンターCXについて)お前の根の暗さが存分に出てる、あの番組あるやろ? あんなんやりたいねん、俺も」(略)「俺持ってるダメさみたいなの前面に押し出していきたいねん」という企画意図を語っていましたが、番組の尺を考えずに長々と一体一体語っている所や、濱口さんの知識が結構間違っている所とか含めて、その辺は存分に出ていたと思います(笑)。有野さんも「キン肉マン」知らない人ではないはずなのに、実際に「BSマンガ夜話」とかで「キン肉マン」の回に出演して、好きなシーンとかの話もかなりしていましたから、今回は濱口さんを立てるためにカマトトぶっていましたが、この辺のロールプレイの巧さも目立っています。
話はこの回というよりは、「よゐこの企画室」でのオリジナルの方の感想も含むんですが、この企画で僕は改めてよゐこさんを好きになったし、この人達の能力にしびれました。今回は濱口さんの話ですが、「ゲームセンターCX」や「アキパラ」「まんとら」での有野さんもそうなんですが、これだけオタク趣味を売りにしたキャラで、そういう番組に出ていたら、すぐに知識量をひけらかしたりという方向に走るはずなんですよね、あと「本当に興味あるの?」というような疑いをこちらが持つ者まで好きと言ったり、でも濱口さんはこの番組でも物凄い間違っていたし、例えば「劇場版は興味ない」とどんどんアニメ映画オリジナルキャラはスルーしていたり、自分の守備範囲だけ深く熱く語る所とか、正直に知らない者は知らない、興味ないものは興味ないと言ってくれている所が、僕は世のオタクな人によゐこの好感度だけが他と比べて高い要因じゃないかと改めて思いました。有野さんも結構意外なゲーム知らなかったりするし。
よゐこはどちらかというと、ヌルヲタぐらいのレベルだと思うんですが、いま世にいるオタク系の趣味に精通していることを売りにしている人って、知識売りが多くて、トリビアとか謎本的な知識をひけらかす方向だけど、そうじゃない純粋に好きというのが伝わってくるんですよね、その分のリアルさと、テレビ的に言えば「根の暗さ」や「ダメさ」なのかも知れないけど、この辺の正直さが好まれているんでしょうね、あと実際にラジオとか聞いてると、よゐこって有野さんより濱口さんの方がオタク趣味の濃度高そうなんですけど、濱口さんの守備範囲の狭さと体系立てて物喋れない所がネックになっているけど、有野さんより濱口さんの方がオタクだと僕は思います。ただ有野さんでも地上波の普通のバラエティとかでは、巧くオタクタレントみたいに露出が出来ていないから、濱口さんはもっと難しいでしょうね、だからまた「マンガ夜話」とかは、有野さん単体ではなく、よゐこ二人で呼んで欲しいです。
しかしこの番組の勇気に乾杯するしか僕はないです。よくCSとはいえ、こんな無謀な企画を良く放送したと思うし、逆に是が今一番よゐこが生きる番組のスタイルというのを、凄い分析出来ていると思います。往年の関西ローカルの「よるこ」という名作ロケバラエティを、さらにもう一つ発展させているのが、「ゲームセンターCX」であり、「よゐことキンケシ」だと思います。
こういう番組は全国放送の地上波では出来ないし、関西ローカルなら出来た時代はあったけど、いまそれだけの勇気が関西の放送局にはない状況だけど、ただいま「無人島生活」と「ゲームセンターCX」でよゐこのテレビ界でのプレステージというのが凄い上がって来ているわけで、このまま順調にファンの後押しを受け続けて、いまのテレビバラエティのいくつかのブームになっている形が一段落してきたら、よゐこ的な世界観、よゐこが場の空気を仕切れるような番組が、いまよゐこがやっている所より一枚上のステージで実現する事は可能だと思います。
2010年ぐらいまでによゐこが大きくブレイクしている可能性は、僕はあるとこの年末年始の一連のよゐこ番組を見て感じました。よゐこが地上波の大きな番組でもブレイクするか、地上波のテレビそのものに価値が無くなっているかになる可能性はあるでしょう。

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