2007M−1準決勝:かわら長介たくらだ堂 : 一汁一菜絵日記帳

去年に引き続いて、審査員の一人であるかわら長介が準決勝の全組レビューです。去年と違って今年は合格者のネタの内容にも踏み込んでいますが、まあこのレベルになったらネタバレもクソもないと思うので、不合格者が何故不合格か語るだけでなく、合格者が何故合格だったかまで語ってくれた方が分かりやすいですね。
実際にその舞台を見ていない人に向けて、一人の審査員それも影響力のある人が独断的な感想を書くことには、否定的な意見を持つ人も特に業界内に多いようですが、でもM-1の決勝のメンバーを決める準決勝の審査は、もはや紅白ほどではないにしても、多くの人の関心事になっているんだから、その選考に携わった人には説明責任というのがあると思うし、こういう関心の高いコンテストに参加した側にも、そういう説明を公の場でされるということは仕方ない、芸人側にも説明される心構えや覚悟は必要だと思います。というかこういうコンテスト、コンクールってそういうもんでしょ? 説明できない人が審査員してはいけないし、説明されるのを拒否する人はエントリーしなければいい。ということで僕はかわら長介の準決勝レビューには、好き嫌いは別にして敬意を表したいです。
しかしかわら長介だけがそれをするというのは、新たな不公平を生んでいるという指摘ももっともな所もあって、やっぱり準決勝や三回戦ぐらいからは、せめて審査員別の点数を公表するなどしても良いのではと思う、ウィキペディアに書かれるぐらい、特にM-1は決勝と比べて予選の審査の不透明さは言われているんだから、もし今年の視聴率がまた大阪で30、東京で20を越えるようなことになったら、吉本による吉本の大会というわけにはいかなくなる、国民の一年に一度の関心事ですから、このまま不透明なことを続けるわけにもいかんでしょ。

64〜2007M−1準決勝① : かわら長介 たくらだ堂

かわら長介のセンスは古くなってるなと思う所もあるし、拘っているポイントというのが、90年代の初めぐらいの感覚で止まっている気もするけど、この漫才に対するあふれる情熱、そして漫才に対して求めるもの、意義を見いだそうとする所については、現役の若い芸人全てが見習って欲しいと切に願うんですが、かわら長介M-1の二回戦もしくは三回戦以降の審査員、そして大阪のABCお笑い新人グランプリで毎年審査員をしていたり、吉本が制作しているインディーズイベントでもたまに特別審査員みたいな形で登場しますが、この人が入ると審査基準が明確な上で独特になるし、総評コメントとかではっきりと「テーマ性を持て」「設定の上っ面だけをなぞるな」「なぜその設定を選んだのか?」というような事を厳しく問うているけど、芸人さんにその心が伝わっていないのは残念な所です。
「君は何を伝えたいのか」「漫才師を選んだ使命」ということを、漫才師に突き付ける姿勢は、僕は個々のコメントの内容とか審査には疑問も沢山あるんですが、この要求を常に突き付けていける姿勢は素晴らしいと思います。

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