ジャンプは30巻ルールでも作るべきじゃないか? : レオナルド見聞録

サンデーは30巻ぐらいで終わるの多かったけど、それでも長期連載が多くて雑誌の力が弱くなっていったから、本当なら30巻でもそればかりになったら長過ぎなんだけど、ジャンプとサンデーは30巻で終われば、現状ではまとまった方になってしまっている。特に看板連載が50巻越えになってきている週刊少年誌は、かなり今後に向けて厳しくなってきそう。
思えば週刊少年サンデーは90年代に、アニメ化もされて単行本も凄く売れていた連載を抱えていたのに、その全てが連載長期化していたせいで、雑誌に新しい購買層を呼び込むことが出来なくて、現在の低迷の遠因を作ってしまっただけに、現在の週刊少年漫画雑誌が全て同じ病にかかっているのは、そりゃマンガ読者が全体的に高齢化するという話です。
こういう話をしていて思うのは、『「デビルマン」は全5巻』ということなんですが、ただ最近新刊が出た「ベルセルク」なんかと比べて読むと、もし「デビルマン」が現代の漫画家によって現在連載されている作品だったら、例えば「牧村家の襲撃」とか、ラストのサタンの語りとか悩みとかは、それだけで単行本二冊や三冊使って描写されていたんだろうなと思うので(実際に永井豪自身も、この後ダラダラと長いだけの続編連発しているし)、時代的な欲求が作者側も読者側も、こっちの方向にあるのかなとは思うけど、そういうマンガばかりなのは確実にマンガ読者の層を狭めている。「げんしけん」とか「ラブロマ」はよくあの巻数で終わったなあと感心するだけです。

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永井 豪 ダイナミックプロ

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