面白けりゃオールオッケーですか? : すべてが蒼に染まるまで

基本的には僕は面白ければ“オールオッケー”とまでは言わないけど、“オッケー”だと思うんですよ、ただこういう「外国人でサッカー好きというだけの人」が書く、海外事情コラムっていうのがもう「面白くない」と思う人が増えていると思う、だっていまや「スポーツナビ」とか「Goal.com」とかで玉石混同とはいえ、海外の翻訳記事が沢山読めるし、ダバディさんみたいな人が週に一回、地上テレビのスポーツニュースショーで海外のスポーツ記事を紹介みたいなことをやるようになると、読者がこのレベルの吹かし記事では楽しめない、もっというと騙せなくなっているんだと思う、騙せている内は「面白ければオールオッケー」でも良いんだけど、騙せなくなるほど読者のリテアラシーが上がってしまっては、「面白ければオールオッケー」では難しいと思う。
舞台は変わりますけど、80年代後半から90年にかけての競馬界における、自称・海外競馬通競馬評論家が、読者が調べようがなかった頃だったとはいえ、いかに適当なことを言っていたか、後に日本競馬が国際化して、沢山の馬や人が海外に渡り、高橋源一郎・直子(当時)夫妻なんかが、海外で見たこと聞いたことを直ぐにコラムに書いたりという時代を経て、合田直弘みたいな人も出てきて、いまや市井のブロガーで英語やフランス語、ドイツ語が言語で読めるような人が、海外のニュースサイトから記事を拾ってきて紹介するような時代になって、それで日本の海外競馬通の評論家が言ってることが、事実とはどうもズレているということが分かってきたわけで、長い道のりだったと思います。
サッカーに関しては、競馬よりメジャーだから、そこまで読者水準がトータル的に上がることは時間かかるかもしれないけど、こういう記事がエンターテイメントとして必要な時代というのは、少しずつ無くなっていくと思うんですけどね。