「モンキーターン」最後まで読んできた

あー最後の三角関係(というより完全に二股だよね)が評判悪いの当然だわ(笑)、なんか唐突という気もしたし、おれは「帯ギュ」でも思ったけど、この人は柔道部とか競艇とかはリアルだけど、ラブコメあんまり上手くないと俺は思う、あと週刊マンガとしては上手く書けているけど、やっぱりもうちょっとサブキャラ立てて欲しかったけど、まあ相当遅筆らしいので、そこまで求めるのは酷かあ、面白いなあと思うところが多いだけに、「もったいない」と引っかかるところが多かったなあ、魅力的なサブキャラ多く作っていて、もったいない作り方しているなあと言うのと、洞口親子と澄については、もうちょっと書き込んで欲しかった。
あと最後の評判の悪いドロドロ恋愛劇に関しては、作者が最終巻の見返しで反省と言い訳の四コマ書いてるけど、二股物になりそうなのを強引に三角関係に修正してましたね、だって作中の主人公達もう24,5歳ぐらいになっているはずだから、あんな昔の学園マンガの三角関係の終わらせ方みたいなのは無理あるんだけど、作者も相当迷いながら書いてたというのは、本人が書いちゃってるからそうなんだろうなあ、個人的にラブコメって、恋愛とかを純粋に完全に信じている人か、全く逆の人じゃないと書けない気がする。この頃の少年マンガって、主人公が女の子に優しいんだけど、優柔不断なせいで、主人公に好意を持って接してくる女の子を、漏れなく傷付けてしまうという話は、俺は80年代終わりから、90年代の半ばぐらいにかけて、どれだけ沢山読まされたか分かんないぐらい読んだけど、ラブコメ本気で書こうと思ったら、一途な主人公を書ききる強さか、ハーレム漫画に突き進める潔さのどちらかがないと厳しいことになってしまうことが、特に男の漫画家の場合は多いように思う。
ただ90年代のサンデーは、小学館漫画賞受賞作品の一覧見ても思うけど、「パトレイバー」「うしおととら」「GS美神」「め組の大吾」「MAJOR」「ガンバ!Fly high」「モンキーターン」等などって、凄い雑誌だったなあと思うけど、この時期にドカンと部数を伸ばすに至らなかったというのが、いまの大苦戦に響いてるよなあ、ジャンプがドカンと部数落とした時期に、マガジンはそれを取り入れることに成功したけど、サンデーはその頃は連載がもう何年も続いているような作品ばかりで、途中参入しにくい雑誌になっていたという理解で良いんでしょうか?

モンキーターン (30)
モンキーターン (30)
河合克敏

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