M-1グランプリ2006のネタ順とコンビの感想 : 一汁一菜絵日記帳

かなり良いところツイてるなあと思う予想順位に予想根拠だと思います。
僕はまだ理屈の方が出来上がっていないので、順位と短評だけ出しておきます。敗者復活は誰が来るかで変わってくるので、現在の決勝進出者八組の順位です。

8位 ザ・プラン9(吉本興業 大阪)

これはダメという訳ではなく、スタイルとかに対して極端に高い評価の人と低い評価の人が別れる結果になって、結果的にこういう順位に収まる合計点になってしまう気がします。上は95点以上、下は70点代というような極端な点差が審査員毎に出そう。でも決勝進出をここまでネット世論的に疑問視されるのは、プラン9には思い入れなくても、シェイクダウンやスミス夫人やシンドバッドには思い入れがある世代としては癪なので、順位はどうでも良いから良い印象を残して欲しいです。むしろ低評価の審査員が叩かれるぐらいの漫才をお願いします。「しりとり」と「天使と悪魔」は好きです。プラン9は2003年の準決勝を見ている人の多くが、「あの年こそ決勝に行くべきだった」という人いるけど、その時にやったネタを聞く限りあれはいくら受けても評価されないと思うんですよね、ある程度の時期をお笑い見ている人たちは、「あーはいはい、電車道ね」と思う種類のネタだったと思うけど、ようやくプラン9の漫才というスタイルが出てきたと思う。まあ今さら漫才に力入れているというのは、今ひとつ演劇の方面に行き切れていないというのもあるとは思うんですが、今回のM-1がどっちに行くのか、両方を同じだけ突き進むのかという試金石になりそうで、楽しみという意味ではプラン9が、今後への波及という意味も含めて、僕は一番楽しみです。

7位 麒麟(吉本興業 大阪)

6位 笑い飯(吉本興業 大阪)

準決や三回戦のネタだと麒麟は進化していない、笑い飯は退化したと思われる危険性有り、麒麟は去年でのスタイルを続ける事は絶対に審査員は引っかかると思うし、笑い飯は去年に大きく新しいスタイルになったと思うのに、元に戻したのはどうかなという印象、とりあえず準決勝、三回戦でやったネタ以外に隠し球がなかったらこの順位、もちろんあればこの限りではない。でもこの二組は今まで通りやって、そろそろ芸風を固めてテレビタレント化していく時期に差し掛かっていると思うので、M-1を勝つ為に新しい事やるべきなのかというのは、実は疑問を感じています。M-1を取るよりも大きな成功を、特に麒麟は手に入れかけているような気もします。去年の南海キャンディーズのような目にあった方が、実は彼らにとって良い未来が開ける気はする。今さらここでダメでも、今まで築いた評価がガタ落ちする事はないでしょうし。

5位 フットボールアワー(吉本興業 東京)

準決で新ネタやってたのなら、上三つに当たり前のように入れたんですけどねえ……。

4位 POISON GIRL BAND(吉本興業 東京)

トップ出番じゃなかったら3位に書いたコンビともう少し拮抗を期待出来たと思うのですが。

3位 トータルテンボス(吉本興業 東京)

とりあえずここが低評価になる理由はないと思う、ただ2004年のタカアンドトシのように僅差で敗者復活勢に泣かされる危険性はありそう。

2位変ホ長調(アマチュア)

視聴者の一部には高評価に対してポカーンとされそうですが、お笑いファンや玄人の審査員は、ステーキや寿司は食い飽きているので、珍味が食べたくなるんですよ、そういう意味ではこの出番順も良い。

1位チュートリアル(吉本興業 大阪)

ここはやっぱり優勝候補として外せないんですよね、ただ「犬飼いたい」と「チリンチリン」を持ってこないと苦しいとは思う、準決勝で「冷蔵庫」をやったというのは不安材料なのは確かです。

敗者復活勢

NON STYLE、アジアン、ロザン、ライセンスと、いま瞬間風速の勢いがあって、安定した人気もある人たちが敗者復活に残っているのは大きい、この四組の中から上がってくるコンビがいたら、トータルテンボスを押しのけて三位以内に入る可能性はあるし、チュートリアルと一騎打ちも夢ではない。正直、漫才では現時点での天井が見えかけている、千鳥や東京ダイナマイト、また非吉本東京勢が上がってきたら用無しと思って良いでしょう。
なすなかにしU字工事、三拍子、磁石といったコンビには、おそらく来年になって2丁目劇場生き残り世代がほぼ全て去り、笑い飯麒麟が事実上卒業に近い状態になったら、M-1は全く新しい次元に突入しチャンスが広がってくると思います。