関東関西お笑い論序説 : おわライター疾走

結局この手の話って、関東だろうが関西だろうが面白い奴は面白い、面白くない奴は面白くないという、つまんない結論に着地するだけだと思っています。あとお笑いリテアラシーの問題ですね、うちの父親なんかは偉そうな芸風のお笑い芸人が嫌いで、東京系の芸人しか好きじゃない。アンタッチャブルとかドランクドラゴンの方が大阪の芸人より好きと公言している大阪以外で住んだことない57歳なので、個人的な好みというのもかなりあると思います。
関西アピールがキツイ芸人は僕も嫌い、「地元に妙な誇りを持っていない関西人の方が人間的にも魅力的で話もおもしろい傾向にある」というのは、関西芸人が関西以外で売れる重要な要素だと思います。基本的にひょうきん族グループやお笑い第三世代で東京で生き残った人達は全てこういう人達。
そう考えると、90年代に「関西のお笑い界至上主義」みたいな思想が、やしきたかじんトミーズ雅とかがテレビで、また劇場なんかでも2丁目劇場を中心に起こって、変に若手芸人が大阪にプライドを持つようになってから、全国的に大きくブレイクする人が出なくなったのは、結構分かりやすいことだと思います。