「明石家さんちゃんねる」

近年の明石家さんまを起用したゴールデンタイムの番組はヒドイ、TBSのバラエティ番組はヒドイというのは、もうある程度テレビウォッチャーの常識でしたが、それが二乗するとこんなとんでもない事になるとはという素晴らしい見本です。正直、さんまさんにはフリートークだけさせておけば良い、VTR見せた後に感想を喋らせているだけで良いんですよね、工藤静香飯島直子に1時間フリートークさせて、それをさんまさんにだけ見せて(視聴者には見せない)、この二人がどんなトークしていたかをさんまさんに一人喋らせるのが、一番面白くなる方法だと思います。
あとこの番組のひな壇トークが面白くないのは、ひな壇にいるのが後輩芸人ばかりだからでしょう。明石家さんまは目上の人と絡ませると面白いけど、後輩とか若い子達だけとの絡みになると面白さが半減するという、もう十年以上前から桂三枝上岡龍太郎やしきたかじんが指摘し続けていることで、明石家さんまがお山の大将の環境では面白くならない、さんまさんは相手に気を遣いながら笑いを取れるのが最大の能力。
とりあえず「さんまさんが面白いと思う人達だけでやらない」「周りを後輩だけで固めない」というのが、明石家さんまのバラエティ番組における原則なのに、二つとも破るどころか番組のメインにしているんだから、そりゃダメだと思うし、もう流石に見なくて良いかなと僕は思っています。ダメ番組がどうやって更にダメになっていくかというのは、「生さんま みんなでイイ気持ち!」でもう体験したし(笑)。
しかしさんまさんで本当に面白い番組を新たに立ち上げようと思ったら、他業種から来た若い人で、さんまさんにきちんと物言える人じゃないと難しいだろうなあ、さんまさんは聞く耳はある人だと思うけど、聞く耳あっても誰も言わないんじゃ仕方ない。あとはどんなに企画がヘボくても、たけし、タモリ、紳助の内誰かと組んでやれば、どんなヘボ企画、ダメスタッフ、ダメ番組の要素いっぱいでも、絶対に面白くなっちゃうんだろうなとは思う。