「明石家くりぃむランド」

関西地区は12日遅れての放送、関西の局が作った番組なのに(笑)、なんか先週の白洲次郎特番といい、関西の深夜枠で既存の番組を飛ばしてさんまさんの特番をやるということが続いているのと、この所急に明石家さんまくりぃむしちゅーの共演が多いのにどういう大人の事情があるんだろうと考えたりします。
内容に関しては、まあこの手の素人弄りをさせたら、桂三枝がテレビの最前線から一歩引いた今、この分野においては明石家さんまが他を寄せ付けない圧倒的な力をいまだに持っていることを証明する内容でした。
このブログで僕のさんまさんの記述をよく読んでくれている人は分かると思いますが、古くからのさんまファンの最近のさんまさんに対しての不満として大きいのに、後輩芸人の上に君臨して恐れられている「お笑い怪獣」という図式はあんまり好きでなくて、やっぱりBIG3ひょうきん族の中にあって、年下のいじめられる側にいる方がさんまさんは面白いと思うし、誰かを弄っているときよりも、所ジョージタモリさんに弄られたり、三枝さんとかに気を使いながら展開するトークなど、下手に立っている時のさんまさんの方が面白い。
他のBIG3が体力的限界からさんまさんとの共演を嫌がり、さんまさんが気を使う先輩、さんまさんの方が弄られる立場に立つ人は、みんな大物になり過ぎて簡単に共演することが難しくなったり、テレビの世界から賞味期限切れをおこして退場されたり、そうなる前に自ら一歩引いた人達が多くなってしまって、そういう図式はなかなか見られなくなってしまった。
上岡龍太郎やしきたかじんが、「(さんまは)先輩に気を使いながら接待する側でいた方が面白いのに、いまは後輩やアイドルとかがさんまに気を使って接待している、あれでは本当の面白さが出ない」という指摘を始めていたのが10年前、そういうのがますます加速していることに寂しさを感じている日々ですが、さんまさんがそういう接待する側にいま唯一立てる相手である素人さんとの共演というのは、安心してさんまさんのフルスロットを楽しむことが出来る唯一の場になってきてるのかも知れない。後は「さんまのまんま」にさんまさんが“兄さん”と呼ぶ世代の芸人さんが出たときぐらいか。
しかしそう思うとたけし・さんまのW司会が予定されていたという、「明石家多国籍軍」の後番組がたけしさんのバイク事故で中止になったのは本当に勿体なかったと思う、さんまさんは最後に弄られる側として輝く場所を失ってしまい、若いファンには若手を弄るさんまさんのイメージしかないことを決定付けてしまった。
せめて所さんとの共演の機会が、もう少し増えてくれないかなあと切に願います。いま年に数回特番だけというのは物足りない。