「第64回コメディスタジアム」

難波より行きやすい所でやってるライブなんですが、自分にとっては初の「コメスタ」となりました。いつものライブレポと違って、全部のレポを書いても仕方ない気もする理由が多く(1.このレポが後日の追記、2.インディーズネームで出ているプロについて言及しにくい、3.21組も出ている1分芸人について全部語るのもどうかと思う)あるので、一部の人達だけレポを書いて、あとはライブ全体の雑感など書きます。
しかしいま公式サイトでアンケートの点数の集計とか見たんですが、○付けて投票する用紙との順位が全く比例していないですね(笑)。

  • 二分ネタ

気になったのは、まあ村本大輔さんはこのぐらい出来るだろうなというのと、ガリガリガリクソンはR-1のネタの短縮版でしたが、お客さんや自分が飽きてきたということはないんですが、ちょっと早くに賞味期限が来たのかなと、微妙に感じる空気が出ていたように思いました。何とかもう数ヶ月続ければもう一つぐらい大きなものをあのネタで掴めそうな気がするので踏ん張り所だと思いました。

クリスト…… コント「井上陽水漫談」7位タイ

ジャンみやがわ コント「ブラザー・トムでフリップ漫談」降格

ミセス コント「居候」4位

さるつかい 漫才「霊媒師」降格

ダウト 漫才「スキー場でデート」1位タイ

丸山協定 コント「ケンタッキーvsマクドナルド」3位

村本大輔ーズ コント「いじめられっ子が親にキレる」1位タイ

モロトゆーき コント「ユンソナ漫談」5位

まなぶっ!! 漫談「ナイシヨの話、言わんといてな」

マンドリルマン コント「予告ダイジェスト」

ガリガリガリクソン 漫談「Winny漫談」7位タイ

自分はミセス、丸山協定、村本大輔ーズガリガリガリクソンに投票。

  • 一分ネタ

とりあえず紙切り漫談の人に衝撃を受けました(笑)。あとネタはともかくミルキーしげおさんの舞台映え、タレント性の高さには改めて驚かされました。しかし言っちゃ悪いけど、このレベルだと二分や一分が丁度良い時間だというのがよく分かるわ(笑)、これでも充分に判断できますからね、時間が足りないタイプの人はそれはそれで伝わってくるから、別に評価できるし、自分は六組ほどに投票しました。しかしうちのライブで前に良くない舞台してくれた人は、やっぱり他でも同じようなもんでしたね、まあこちらは一分だから被害も薄いか。

  • レギュラー組

ここから一気に五分ネタになるわけですが、この前までは「二分ネタ組→レギュラー組→一分ネタ組」という構成だったようですが、今回からレギュラー組を最後に持って行く構成になったようですが、これは正直あんまり上手いこといってるとは思いませんでした。ただでさえこのライブは二時間半と長いのですが、ここまでにもう一時間半近く時間が経っているのに、この後さらに五分×11組というのは体力的にも集中力的にもキツイものがあったという話に、一緒に見ていた人とはなりました。
またこのライブ的にはレギュラー組と言われる上の方のクラスの人でも、五分の持ち時間を有意義に使えている人たちは、最後に出てきた王(きんぐ)だけだったように感じました。特にこのブロックは事務所所属でインディーズネームで出ている人が多かったのですが、その人達が今回軒並み討ち死にしたのは、普段の劇場でやっている三分や四分のネタを無理矢理長くしたところで弱かったように感じましたが、それ以上にやっぱり若手のバトル系のお笑いライブの持ち時間は、四分ぐらいが限界だと感じました。

帽子屋お松 漫談「僕の説明」5位

あれスミマセン覚えてないや。5点(10点満点でアンケート用紙で答えた点数そのまま書きます。)

キッチン 漫才「トリビア」降格

ガチャピンとか「○○の日」の話をしてました。4点

野球家族 漫才「ハリウッド俳優になりたい」6位

印象薄、設定もややありきたりでした。2点

カウボーイズ 漫才「設定を拒否する」3位タイ

結婚にあこがれているという設定で入るけど、コント入りの設定を片方が拒否し続けるというネタ、色んな人が挑戦しているけどあまり有効にやっている人がいない設定ではあるんですが、まあまとまっていた方かなと思います。7点

ネオシン コント「相方の部屋に隠しカメラ」6位

久しぶりにネオシン見れて嬉しかった(笑)。今にして思えば設定やボケが浅かったような気もしますが、ここまでレギュラー組が低調だったので押された感じです。8点

実家喫茶 漫才「勇気がある人」3位タイ

前半素晴らしかったですが、後半一気にダレました。自分たちの本来の舞台の持ち時間用の尺のネタで見たかった。6点

さかなDVD 漫才「高熱の時に見た夢」2位

途中で「あっこの人達もうすぐビーコード合格するわ」と確信しました。10点

くるみパン 漫才「最近の男子は貧弱」降格

ここもなんか時間を持て余していたなあ。6点

アップ・アップ 漫才「組み体操しながら漫才」8位

ここはネタもそうでしたが、物理的な体力面でも最後30秒ボロボロでした。7点

ゾンビ 漫才「渡し忘れたラブレター」降格

なんかインディーズネームで出ている人達の、持ち時間の持て余しっぷりはどうしたもんなんでしょうか(笑)、ここはおもいっきり本来の自分たちの名前名乗りあげていました(笑)。5点

王(きんぐ) 漫才「二人ずつ別れて漫才」1位

喧嘩になって4人が二人ずつの漫才コンビに別れて対決するというネタ、その漫才コンビに付ける名前とか、設定、最後の仲直りしてからの寸劇とか、一緒に見ていたリーダーのセバスチャンさんの元相方さんが「川人が出てくると、一気に空気が2丁目劇場になる」といったのが全てでした(笑)。なんかプラン9が年に一回オールザッツやるテイストを、この人達は毎回やってます。なんかここまで微妙に時代とズレたことをやり続けていると、力業で今でも通用する面白さになっています。ということで優勝は納得、唯一持ち時間も有効に使ってましたしね。8点

  • このライブを見せて貰って思ったこと

やっぱりもう自分たちのライブをどうしていくかということを考えながら、こういうライブは見るようになっている訳ですが、このレベルが11組も出てきて五分ネタをするのは正直キツイなとかいうのもありましたが、やっぱり難波から天王寺に場所を移すだけで客層に変化が見られることの新鮮さはありましたね、やっぱりワッハ上方からは出ないとダメだと思ったのと、うちのライブはインディーズネームでの出演は断ろうという話が主催者から出ていたのは、少し納得したなあ、別に演者が手を抜いていたということはもちろんないんですが、何となく見る側とか、それを受け止める環境の方に“本気じゃない感”が出てしまって、せっかくいつもと違う環境、100円とかいえ有料の客前での舞台なのに、単なる練習の場にしかなっていない感じでした。そしてそれがその人達にとって本番の舞台ではあまりやらない五分というのも矛盾しているように感じました。
ただやはり無料ライブの舞台経験は芸人の血肉になりにくい、ワッハ上方でやってる限り、お客さんはビーコードの延長線上にそのライブを見るという自分の考えが、ある程度正しいことを認識出来たので、今回は凄く自分たちのライブをやっていくにあたって勉強になりました。