「第6回新人お笑い尼崎大賞」予選会1日目
とりあえず流石にこんな賞にまでアンテナ張っている人たちや事務所が行くだけあって、M-1やR-1の一回戦とは比較にならないほどレベルが高かったです。全出演者レビューする気になれる全体レベルでした。番号はこの日のエントリーナンバー、欠番はキャンセルです。
- 10:00の部
結構ギリギリに到着したら丁度エントリー番号2番のコンビニエンスがネタを始めたばかりだったんですが、1番の方がキャンセルしていたので、丁度見ることが出来ました。
2 コンビニエンス 漫才「○○に見える」
ビーコード経験もある実力者ですが、トップバッターと言うこともありましたがほとんど印象に残らず、僕が急いで会場入りしたので、それでかとも思いましたが、一緒に見ていた方も同様の評価だったので厳しそうです。
3 A4 漫才「血液型」
女性四人コンビで、血液型がバラバラということで、血液型の違いみたいなネタを、それぞれ扇子に自分の血液型を書いたものをもって展開していました。お笑いの舞台は始めての素人だと言っていたんですが、関係者っぽい人と顔見知りだったようですし、発声もきちんとしていたし、お綺麗な人もいたのでお笑いは素人だけどタレントさんという可能性はありそうです。
4 ランチのジカン 漫才「修学旅行」
M-1の二回戦では、バルチック艦隊より個人的には好きという感想を残したんですが、やっぱりM-1準決勝、敗者復活戦、ビーサンと経験を積んでいる差の大きさを正直感じてしまいました。まあでも現時点では、直ぐに埋めれる差でしかないので、これから楽しみにしたいです。
5 裏ブラウン 漫才「キティちゃんが好き」
キタイ花ん組ですが、正直印象薄でした。
6 イアソン 漫才「イアソンの応援団」
この予選を受けているアマチュアの人は、この大会が完全に素人対象と勘違いしている人が多くて、イアソンみたいに吉本で言うところのビーイチかビーニにあたるコンビが参加していることを知ると引くんですが、M-1で三回戦まで行った応援団ネタで必勝を喫しましたが、僕がこのネタを見たのが三回目だからかも知れませんが、ブリッジ部分の冗長さとかが気になりましたね、三分の持ち時間でもう少しボケを増やすことは可能ではないでしょうか、後半少し間延びした印象もあったので、二年連続決勝はまあ行けるんじゃないかとは思いますが、二日目以降のレベル次第では当落線上だと思います。
7 ユキコミキ 漫才「エジプト、鬼退治」
2005年のM-1でも三回戦まで勝負ネタとしてやっていた、エジプト旅行と鬼退治の気分を味あうというネタ、技術的にもネタのセンスフレーズ的にもこの大会レベルなら決勝に行っても全く不思議ではないと思うのですが、「お前にファラオは守れん」「鬼やと思い過ぎや」といった所で、思ったほど笑いが起きなかったので、少し微妙かも知れないです。
8 Vスライダー 漫才「アルバイト」
ツッコミが長台詞で笑わせるネタで、一緒に見ていた人に「ベタで元気の良いパステルモグラ」と言ったらその方は「体育会系のパステルモグラ」と切り返したのですが、そっちのほうが簡潔で的確で面白いので、今後はそっちを採用です(笑)。
9 タイガーバズーカ コント「師匠に弟子入り」
師匠役がブリーフ一丁で、パンツにピンクローター突っ込むという、ケンコバスタイル、そのローターをヌンチャクにして振り回すという、朝っぱらから公共の施設で見るネタじゃない(笑)。
11 ノンスタンダード 漫才「運動会」
去年は決勝進出した高校生コンビ、最終日より振替で参戦でした。
12 男 漫才「山登り」
すみません覚えてないです。
13 クロスバー直撃 漫才「歌のダイジェスト」
カラオケで歌いたいところだけをつなぎ合わせて唄うというM-1で三回戦、キタイ花んの年末のトーナメントで決勝進出したネタですが、さすがにこのレベルの大会では際立ちますね。
14 ファインスタント コント「スーパーマリオ」
マリオが洗濯物が乾いていないので、ルイージの服で出てくるというネタ、イアソンの出番には間に合わなかった、こういう予選ではお馴染みの松竹応援団が間に合ったようで、はっきりいって笑いすぎているのに気になって、全く入っていけませんでした。
15 ポンペイハウス コント「信号機のバイト」
設定は途中でバラすんですが、一緒に見ていた方は途中で気付いていました。
16 あさやん コント「ラーメン屋のバイトの面接」
ピン芸人、面接官の方を演じていました。
18 ゴーランド 漫才「怖いもの」
戦争とか雹を振りにして、ムツゴロウさんが一番怖いというネタ。
19 ぷらりしゃらり 漫才「殺人現場の第一発見者」
警察と電話でやりとりするネタでした。
20 たんたか 漫才「ラーメン屋」
兄弟コンビでお兄さんが元ラーメン屋の店長というのを活かしたネタ。
21 スンドメ 漫才「アキバ系は迷惑」
電車でアキバ系の奴と遭遇して迷惑だったというネタで、この日はここが初めてでしたが「姉歯」「電車男」と、この後の尼崎予選、R-1一回戦でもトレンドというか、死ぬほどやってる人がいましたが、もう“姉歯”“電車男”“アキバ系”そしてこの日の限っては“ムツゴロウさん”はそのフレーズが出てきた瞬間に、心を閉ざしましたね(笑)。
22 ピン芸人シロー コント「自衛隊ショートコント」
元自衛隊の松竹養成所の人、松竹のジミー大西として売り出す予定の天然さんということですが、ネタはかなり元自衛隊ということが色濃いネタでした。松竹では「ゲンセキ」ならぬ「ヘンセキ」と言われているらしいですが、その片鱗はあまり感じられませんでしたが、ネタ自体がかなりよゐこ、T・K・O、のイズ以降のシュールでスタイリッシュな松竹芸能の若手芸人の流れの中の芸人さんという印象が強かったです。
23 わかやまん コント「黒潮市場の宣伝」
漫談かと思わせておいて、バイト先の黒潮市場の宣伝を始めるて、最後にチラシを配るという宣伝活動でした(笑)。チラシを配るときに欲しい人と呼びかけていたのですが、町内会か何かできていたお子さんの集団が、時間が来てこの直前で帰っていったのが残念でしたが、タイムキーパー役の人にチラシを渡そうとした時に丁度時間切れでタイムキーパーさんが時間切れのベルを鳴らした瞬間は、笑いの神が降りていました。本人はそのまま審査員席まで行きたかったらしいですが、笑いの神は降りていたんだから充分でしょう(笑)。
24 佐助 コント「ムツゴロウさんを覗き見する」
ピン芸人、ムツゴロウ王国を覗き見したら、ムツゴロウさんが動物を虐待しているところを見てしまうというネタでした。この日ムツゴロウネタをした人の中では一番良かったです。
26 かっきー 漫談「モノマネ桃太郎」
R-1一回戦で披露した桃太郎をいろんなモノマネで演じるネタ、ジャッキー・チェンの石丸博也とか、明らかにクオリティが劣るモノマネが混じってしまうのが残念なんですが、東野幸治の使い方とイヌ・サル・キジをオーディションで決めるくだりは巧いです。NSC生と考えるとこの前の出番の佐助さん共々レベルが高いです。
28 古都 コント「感情コントロール対決」
感情を表す演技みたいなの対決。
29 パンチング 漫才「保育園」
広島から来た三人組のアマチュア、ここまで素人臭さ、アマチュア丸出しだとかえって好感持てるというのが、M-1、R-1、尼崎と一回戦を見てきた身として正直思えます。こんなこと言っていて、広島吉本あたりの芸人だったらどうしようかとは思いますが(笑)、同行していた友人の「“うなずきトリオ”みたい」というのが最大の賛辞でしょう。
30 トランスポーター コント「息子を現場に連れてくる刑事」
相変わらず松竹応援団がウザイと感じさせる時間でしたが、それでも新米刑事と警部のコントで、警部が子供を連れてきて、親子に新米刑事が振り回されるという設定も、意外と子供の方を演じてしまう人が多い中で、子供の方をいてる体にするという設定やコント中のフレーズセンス、演技力なども、さすがは松竹のビーサンにあたるポジションにいる人たちと思う出来でした。
31 山野吉村 漫才「高齢化社会」
横断歩道の老人をどうやって助けるとか、銀行強盗に人質にされている老人をどうやって助けるかとか、銀行強盗が老人だったらとかというネタでした。合格レベルでは正直内容に思いますが、センスはあるように感じました。
32 中根・谷口 漫才「警戒心」
戸を開けるときや、道を聞かれたときも警戒心を持って接しようとか、そんなんでした。
- 13:00の部
休憩時間に誰か分からなかったけど廊下である芸人さんが「やっぱり松竹はアウェーだよ、不利だよ」と言ってたけど、こんな松竹がホームの大会は絶対にないと思うんですが……、松竹は応援団も来ているし、誰か全く分からなかったんですが、分かったら今後そういう目で見ていたでしょうから、誰か分からなくて良かったです。
34 パンジー・陳 漫談「ウクレレ漫談」
47歳の歯医者さんにして現役のNSC生という、プロフィールだけで反則な人の漫談、色々と歯医者さんツールの小道具が準備されていたのに一切使われなかったり、困ったら下ネタとかかなり卑怯なネタだったのに、そうは思わせなかったのは年の功でしょう。
35 河童 漫才「二つのドラマを足す」
「Mの電車男」とか「ナースの帝王」とかそういうネタでした。
36 サンバルカン 漫才「早口言葉」
滑舌を良くするために滑舌の良い留守番電話サービスセンターの声を聞くという所から、早口言葉の無駄を語るというネタで、M-1の三回戦まで勝ち残ったネタですが、やっぱり「麦・米・卵は生」「パジャマ色々」はキラーフレーズになり得ます。
38 すとろんぐ 漫才「ブリッコで漫才」
松竹の女芸人、小倉優子みたいなキャラで漫才していましたが、青空なら一つのネタのアクセントとして使う題材で一つのネタを押し切ってしまうのは浅いかなと思いました。ブリッコ演技も三分押し切るネタほど徹し切れてなかったし、正直午前の部ではかなり松竹勢が良かったんですが、このブロックはこれ以降かなりガクンと落ちていました。
39 山本章太 漫談「詩を書いてきました」
名古屋から来られたということでした。
40 エンジェル・アイ 漫才「普段から警戒を怠らない」
オレオレ詐欺のネタとか、漫才のネタにするには少し話題が遅れているかな?
41 ガサキ最前線 漫才「カツアゲ」
子供はお年玉を狙われるというネタ。
42 土佐駒 漫才「遺書」
タバコの吸いすぎで肺ガンになって死んでしまうことを心配して遺書を書くというネタ、交互に変わるダブルボケでした。
43 白忍者 漫才「京都と大阪の違い」
素人っぽいオジサンコンビですが、非常に良い雰囲気で漫才をしていました。京都人と大阪人のマナーの違いとかを言い合うネタ、関西の事務所からスカウトされたこともあるという情報もありました。そのぐらいアマチュア賞レースには出ている人たちのようです。
44 美心美人 漫才「歌をメロディや詞を変えて唄う」
NSC生のようですが、典型的な若手女流漫才のやりそうなネタと佇まいでした。
46 グランドスラム 漫才「大人」
雪は困るとか、尻餅は格好悪いとか、世の中のお父さんは頑張ってるとか、そういう話をしていましたが、かなり話題があっちこっちに揺れていたし、結構パートを残してタイムオーバーにもなっていたようでした。松竹のCステに入ってる芸人さんとしては残念な結果でした。
47 二つの白い風船 漫才「叱る大人」
叱る大人がいないから、怖いオジサンが叱るとか、そんな感じ素人丸出しでした。タイムオーバー。
49 みやわきこいけ 漫才「立ち食いソバ屋みたいな病院」
げっぷが出過ぎるということで病院へですが、げっぷとかそういう生理的なものを演じるのは、やっぱり嫌な感じがするので、人柄が浸透していない素人や若手がやるべきことではない。プロでも人を選ぶものです。
50 ケアル 漫才「金田一少年ごっこ」
設定はベタ、一つ一つのボケも薄かったですが、テンションや声量を高いところで維持できていたし、なにより漫才における喋りのリズムが心地よい感じなので、NSC生ということですが、良いネタが出来たらすぐにインディーズやらで頭角を現すんじゃないでしょうか。
51 グッピィー 漫才「セレブになる練習」
ひょんなことからIT社長と結婚した時のためにというネタ、“ひょんことから”を無駄に多用するというボケ中心に、女流漫才が「セレブになる練習」という題材の漫才をするとしたら、どういうネタになるかはもう皆さんの想像通りですよという漫才でした(笑)。あと「私たち、かわいいでしょう」という押し方は並上ぐらいの容姿の人なら、そっちの方がベターだと思うので正しい選択だと思います。
52 福岡ゆーこ コント「体操のインストラクター」
シェイプアップの運動を指導するインストラクターというピンネタ、あっ男性です。NSC生ということで、NSCの講師かなんかしているであろう作家さんから、休憩時間に「もっと表情を豊かにして、お客さんが入ってこれるようにしないと」みたいなダメ出しを食らっていたんですが、僕は逆にもっと表情を消して突き放すのもありかなと思いましたが、どっちにしても中途半端だということなんでしょうね。
53 ツーキーズ 漫才「はじめてのお使い風トーク」
本当に面白い人はアドリブが効くという感じで、はじめてのお使いのテーマに乗せてフリートークをするというネタ、ラップ調で色々と話題を繋げていました。アマチュア枠というのが決勝にあるのなら、発想的に候補にはなるかも知れません。
55 におい コント「カーナビとワイパーの漫才」
リストラされた会社員の話から、カーナビとワイパーの漫才という漫才のパロディネタ。
56 ロンタンス 漫才「学生時代はヤンキーがモテた」
NSC、女性コンビ、大阪と沖縄の人だそうです。
57 荒川勇助 コント「金色の頭のマネキンとパントマイム」
パントマイムのようで、突然喋ったり、また喋らなくなったり、設定とかキャラが定まっていないようでした。
58 10カウント 漫才「遊園地をもっと面白くする」
新しい遊具を考える。カボチャを強く念じて馬車にするとかいう話をしていた。
59 ゴリラの森 漫才「眼鏡を作りに行く」
どの眼鏡屋に行くかを物凄いこだわる。
60 ファニーオニオン 漫才「田舎」
顔が四角くて目が細い人はみんな片桐はいりに似ているというネタしていますが、まあそれは仕方ないか(笑)。
61 フルハウス 漫才「子供のイタズラ」
という話題から、引きこもりを説得するコントへ。
62 ヘンデルはグレテル 漫才「子供の頃の遊び」
「グーチョキパーで何作ろう」と「ここ10階、ここ1階、4階どーこだ」をネタに使うのは、NSCも松竹の養成所も生徒に徹底的に禁止させてほしいです。もう向こう一年ぐらいで、どれだけ見ただろう。「グーチョキパーで何作ろう」とかをネタに使って許されるのは、一昨年のM-1におけるツインズのような中学生だけです。
63 中山景太 コント「この木なんの木気になる木」
R-1の一回戦でもそこそこ盛り上げたネタ、こちらでもそこそこ盛り上げてくれました。最後に「き」が付くものを言っていくネタでした。ちょっと説明は難しいです。
64 プレゼンテーション 漫才「守備を教えて貰う」
野球を教えて貰うネタですが、教える方がオタク顔ということで、真面目に教えて貰う気になれない、野球の動作がオタクの動作に見えてくるとかでした。
- 15:30の部
実はこの日はキャンセルだけでなく、タイムオーバーもいなくてハイテンポで進んだので、昼休みも長かったんですが、この第二ブロックと第三ブロックの間の休憩も、本来は30分だったんですが、第二ブロックが30分も早く終わったのですが、だからといって第三ブロックの進行を早めると来ていない人もいるということでしょうか、第三ブロックの開始時間は動かせないということで、一時間も時間をもてあましていました。それで会場をウロウロとしていたら、NSC生で待っている人が睨むように新聞の切り抜きを読んでいたので何かと思ったら、バルチック艦隊のインタビュー記事でした(笑)。同期の人たちからしたら物凄い差が付いてしまって気が気でないでしょうが、でも現時点での差は凄くても、まだまだすぐに追いつくことが出来る段階のことですからね、焦らずにいてほしいです。
66 カルパチーノ 漫才「床屋と寿司屋を間違える」
去年の漫才アワードを前に解散していたコンビが復活ということで、昔のよゐこさんっぽいネタをテンション高く演じていました。決勝圏内の内容だったと思います。
68 荒木弘司 コント「図書館」
うるさい人を注意する。
69 マシンガントーク 漫才「みそ汁の日」
和食に親しんで欲しい、蛇口からみそ汁が出てくる日を付くってほしい。そうなったら床屋は大変だというネタ。
70 札幌マイスター 漫談「新体操漫談」
新体操の格好でリボンを回しながら漫談、R-1の時は一回戦落ちですが、面白かったんですが、会議室ということで舞台が狭くて天井が低いと少し面白みが薄くなったように思いました。
71 ごっさんやまさん 漫才「親分と子分の漫才」
風貌を活かして最初からヤクザの親分と子分のキャラで入ってきて漫才、まさかこの後、このネタが続くとは思いませんでした。
75 ビッグウィリー 漫才「鼻血が出る」
「理科室から鼻血が出ました」というフレーズは面白かった。
76 あにまるプラネット 漫才「再現コントの練習」
トラックに引かれたお婆さんを助けた相方の話を疑うので再現コントをしようとするけど、再現コントを練習せずにやるなとか、設定懲りすぎて深いところに入っていったようでした。
77 ミルクボーイ コント「週刊ヤクザの発売日」
このブロックのヤクザの兄貴と若い衆の設定第二弾。途中で自分たちで笑っちゃってた。
78 FunPark 漫才「尼崎は阪神優勝で盛り上がっている」
尼崎のご当地ネタから、後半はM-1予選でもやっていたネタでしたが、別にFunParkさんだけではないんですが、ある程度有名所や、インディーズでそこそこ活躍しているところが、三回戦までいったようなネタならともかく、一回戦とか二回戦で敗退したネタをそのままこういう所で持ってくるのはなんかなと思います。
79 新生活 漫才「お化けを信じるか?」
バイトがお化けの格好しているとか、ハロウィンとかよく覚えてないです。
80 ジャンキー 漫才「デート」
NSCの女流漫才、誕生日とか彼氏から貰った封筒とか、デートの場所とか、ここも印象に残ってないです。
81 松尾俊明 コント「英語の授業」
「英語は日本語や」という授業、めくりをわざと飛ばして最後にそれを紹介するとかトリッキーな形にしていたんですが、途中でめくるものが落ちたりして、本当にめくり間違えたように見えたのが残念でした。
83 ダブルスイーツ 漫才「料理人になりたい」
彦麿呂のモノマネしていた。
84 川本光雄 漫談「オーナーシェフ」
55歳素人男性の漫談、ハローワークで職探しして、いまは警備員しているけど、昔は京都でオーナーシェフをしていて、テレビに取り上げられたり、有名人も来ていたお店の話をしていました。全く大きな笑いどころはないんですが、何となくずっとお話を聞いていたい気になる魅力的な語り口で、三分の持ち時間ではもったいなかったです。
85 ラフ次元 漫才「肝試し」
存在感のある友達と一緒に肝試しに行くというネタ、M-1でも現役NSC生ながらメタっぽいネタに挑戦して健闘していましたが、大阪育ちのパキスタン人という子の出し方も巧かったし、明かりを付けようと蛍光ペンを出すボケもきれいに決まっていました。審査員の有川さんも笑っていたので、NSCからまず一枠はここかなと思いました。
86 せいよう コント「電話」
電話で腹立つことを喋るというネタ、携帯で喋るというネタはR-1でもやたらといたんですが、ちょっとうまく使えていない人が多かったのと、後なんか携帯を取り出すときとかの動作にとまどっている人が多いので、本当に携帯電話の小道具を使うんじゃなくて、携帯はある体でパントマイムにした方が良いような気がしました。この人に関しては全く電話で話している内容が見えてこなくて、何を喋っているのか相手の喋りが想像できずに、イライラしていたんですが、まあオチは留守番電話に吹き込んでいたということで、会話していなかったというものだったんで、巧いオチではあるんですが、本編中のイライラを氷解するほどの大きなオチじゃなかったのに、本編で本気でイライラさせすぎたのがもったいなかったです。ちょっとやりすぎたというか、設定に演者が負けてしまった。
87 コロッケバーガー 漫才「お医者さんがしたい」
最初ツッコミがスカシまくっていたので、とろサーモンをやろうとしているのかと思ったのですが、特にそういう訳ではなかったようで、かみ合ってなかったのがそう感じさせただけのようでした。
88 松本篤洋 漫談「違和感のある話」
オーケストラの指揮をしながら水泳の話題をするという違和感を楽しんでくださいというネタですが、指揮棒がスプーンというところにさらに違和感があって、喋ってる方がスプーンが気になってカレーのことしか考えられなくなるという違和感を持つという、設定が重層的になっていましたが、ボケのレベルを落とすことで設定に入りやすくしたり、演者が演じきれるレベルに巧く抑えていました。
89 ひろとよう 漫才「オーディション」
グラビアアイドルがビキニで登場、ボケの巨乳の方の人が胸を使いまくってボケを展開する、まさに女版ハードゲイというべき身体を張った下ネタ漫才でしたが、男はこれ人の目気にして笑えないよというレベルのネタでした(笑)。女の人は気にせずに大笑いできる感じでした。流石にあそこまで開き直ると女の人も笑えるボケになるんですね、多分関西ローカルのアイドル事務所の人と思うのですが、このまま今年のM-1とかにも出てくるんでしょうか? アイドル事務所の人はM-1もR-1でも多く見ますが、かなりやらされてる感を出す人が多いですが、ここは楽しそうにやっているようには見えました。
90 キューピッチセンター 漫才「飲酒検問」
飲食検問は鬱陶しいという切り口で、ちょっと劣化版我が家という感じのネタに着地してしまってました。
91 いちご大福 漫才「質問」
松竹の男女コンビ、女の人は元さるめりーの人みたいです。男の人が女の子に質問をぶつけていくネタで、この日の松竹勢では一番僕はここが良かったです。
92 満天 漫才「エステでバイト」
最初喋りからコントの設定に入っていく形でしたが、半助さんがふかわりょうに間違えられたとか、ざるうどんをフーフーするとか、手羽先と柴咲コウを間違えるとかいうレベルのボケの喋りをやるんなら、持ち時間も三分ですし最初からコントの設定にいきなり入った方が良くないでしょうか? あとせっかく女の人の方はお綺麗なんですから、もっとネタ中に「美女と野獣」のコントラストを浮き出すようにした方が良いですよね、女性の芸人さんはなかなか自分が綺麗みたいなアピールはプライドから出来ないみたいな人も多いでしょうが、使えるものは使わないと、違和感を武器にではなく、現状では邪魔になっているのはもったいないです。
- 関連:三男坊(うがじんの大木ゆう作の日記)
93 胡蝶蘭 漫才「ヤクザの兄貴と若い衆」
はい、本日というかこのブロックだけに固まった、ヤクザの兄貴と若い衆による漫才の三組目です。ちょっと自分たちが強面というだけで、この設定をやるのはみんながする安易なことだと思い知ってください、ただ他の二組と比べてここがこの設定のネタをやった人の中では一番良かったように思いました。この後二組だけだったんですが、ここが今日のNSC生のラストだったということで、客席に多くいたNSC生が一斉にここで席を立つ、後の二組が知り合いだったので、後二組ぐらい残ってあげてほしかった(笑)。
94 ハッピーセット 漫才「カフェオレのおいしい入れ方」
アクシデント中心で笑い取ってたからなあ(笑)、ネタはコーヒーとミルクの比率どうするから、ミルクがみそ汁になるというものでした。
95 ナカムラ(たいら・こひら) 漫才「ペットを飼っても良いマンション」
自室のでおきるトラブルが住人によるものか、他の部屋のペットによるものかというネタ、この日いたビーコード経験者の中では一番の出来だったようですが、最後の出番ということでお客さんがかなり帰ってしまった後だったので、客席からの反応が実感できなかったので、本人達は失敗だったと思っていたようですが、審査員目線で見たら合格のボーダーラインぐらいにはおいているのではと思いました。
ということで、約90組のレビュー終了しました。合格予想なんかは三日全部終わってからにします。ただ良かったのはラフ次元、クロスバー直撃が抜けていて、カルパチーノ、ナカムラ(たいら・こひら)、白忍者、いちご大福といった所でしょうか、あと合格レベルとは思えないけど良いところが何組かいました。
とりあえずM-1やR-1一回戦ほど大変なことにはなっていなく、レベルは高いとは言わないけど、見てられる人たちばかりなのでホッとしました。来週もそれなりに足取り軽く尼崎まで迎えそうです。さあ来週の土曜日は学天即、日曜日はcreative routin work、亀が爆発す、バルチック艦隊、ビルドアップと楽しみなところが多いですしね。