「R-1ぐらんぷり2006・1回戦大阪1日目」in NGKスタジオ

まず最初に言います。もう二度と何か目的がない限り、R-1ぐらんぷりの一回戦は頭から最後まで見るなんてバカなことはしません(笑)。約130人ぐらい出演して、面白かったのが10人いたかいなかったかで、会場が受けていたのが、さらにその半分とかですよ!! あんなんもう無理、一度体験したらそれでいいや(笑)。でも全部見たから、本当はそのつもり全くなかったんですが、全出演者レビューやってやるよ、最初に最後を記念して(笑)。
最初に総論みたいなものをしておくと、141番までエントリーナンバーは進みましたが、キャンセルもあって約130人ぐらいだった訳ですが、ほとんどが完全に素人のアマチュアや、毛の生えた程度の人中心ということで、M-1以上につまんないネタ、面白くないお笑いのパターンのサンプリングというのが出来たというのは収穫でした(笑)。以上、色々と見て気になったところを書いていきます。

ほとんどの方が三分使えない

半分ぐらいの人は二分ぐらいで大体終わってました。下手したら一分ちょいぐらいで終わっていた人もかなりいたのではないでしょうか、この辺が漫才と違って一人だけでやる、緊張しているから早口になるといったことなどが影響しているんでしょうが、M-1と違って時間をもてあましている人がかなり多かったです。最も同じくつまんないのなら早く終わってくれた方が楽なので、全然駄目駄目なのにタイムオーバーまでやりきること狙いの人のウザイ事と言えばこの上無かったですが(笑)。

客席は九割が出演者

もしくはお手伝いが必要なネタの人に付いてきた人ですね(笑)、残りの一割も翌日以降、もしく二回戦シードの人が偵察に来たという感じで、客席は99%が出演者もしくは関係者と一回戦は思って良いでしょう。ビデオカメラ回している人がいても注意されない、電話鳴らしてスタジオの隅で喋っていても注意されない空間です。
だから笑いが起きなくて当たり前、本来爆笑が起きて当たり前ぐらいのことをやって、中笑いぐらいの返りしかこなくても、別に受けていないんではないんです。元々笑いに来た人が客席にほとんどいないんですから、笑いが起きなくて当然なんです。この客席が笑うのは、十中八九の割合で下ネタとかネタ飛ばした人を見て笑う、残りの一割はよほどの飛び道具、もしくは須知軍曹とか土肥ポン太さんだけです。

ピン芸は心が折れる瞬間がわかりやすい

漫才とかの二人以上の団体芸だと、どんなに受けなくても自分だけがヤル気を出さなかったりするのは相方に悪いという気持ちが働くのか、なかなかそれで切れてしまったりする人はいませんが、ピン芸だと自分一人のワザママを出しても誰にも迷惑かけないから、まあウケなかったときの、諦め、怒り、焦りなどがわかりやすく出るもんだなあというのがよく分かりました。
完全にアマチュアの人は、最初から自信がなかったり、緊張しすぎてボロボロだったり、ネタをこなすことに精一杯でそういう浮き沈みは意外と少ないんですが、さすがにbaseよしもとうめだ花月で普段日常的に爆笑取っている人はこの空気に耐えられずに、切れちゃう人が多くて、その切れた瞬間というのが、僕みたいな素人にも手に取るように分かったのが、嫌な面白がり方ですが、凄く面白かったです(笑)。正直、プロほど傷付く舞台だと思いますが、気にしちゃ絶対に駄目です。M-1もR-1も一回戦は受けないの前提、客は全て笑いに来ていないと思って出てください。そういう意味ではアマチュアが最初の舞台にM-1やR-1を選ぶのは危険すぎだよなあ、ワッハ上方とかでやってるような素人参加可能のイベントとか一度経験してからの方が良いような気がしますよ、M-1やR-1の一回戦って世界で一番辛い客です。

効果音やBGMがある人は有利、声が大きく出るのは最重要事項

一回戦レベル限定の話だとは思いますが、BGMや効果音が入るネタは、とりあえず舞台に目と耳を傾ける気にさせる力が強いので、多少なりとも有利です。それ以前に大きな声でしっかり通るというのは、ネタの中身が面白い面白くない以前の問題として重要というのは痛感させられます。
どんな次元の話をしているのかと言われそうですが、こんな次元の話なんですよ、M-1やR-1の一回戦は、いや特にR-1の一回戦は(笑)。
M-1の一回戦で審査員コメントで「せめて友達とかの前で一回やってから来ましょう」といってる時がありましたが、M-1の場合は他人に見せて無くても、まだ相方がいる以上、どっかで双方を客観視してみれるから、まだそういうのは少ないんですが、ピンで一人で考えて誰にも見せずに持ってきたようなものだと、友人にすら見せるレベルでないものを持って来ちゃう率がやっぱりM-1よりR-1の方が遙かに高いです。

設定があっちこっち行きすぎる人が多い

もちろん漫談の方がそうなる人が多いんですが、コントでもいたんですが、1分ぐらいでネタのテーマや設定が二転三転している人もかなりいました、これはやっぱり辛いですよね、聞いていても何の話かさっぱり分からないままに話題が二転三転しているのは厳しい。例えばこういうレポが書く人がこの人のネタはこんなんでしたとタイトル付けるときに、付けようがなかったり、いやそれどころか真剣にじっくり見ても、漫談かコントかの区別も不能ぐらいに、何だったのか分からないというぐらいにあっちこっちに行ってる人が多かったです。とりあえずもっと設定とか内容はきちんと絞ってほしいです。とりあえず自分が面白いと思ったことを詰め込みまくるというのは、見ている方がついて行けないので辛いです。またそれが面白かったらいいけど、そんな風に構成がきちんとされてないものはダメで当然ですからね。

人形やらこけしやらを相方にするネタ多過ぎ

あと空気に向かって漫才するみたいなネタも多かったですが、それなら素直に相方頑張って探してM-1の方に出てください。

M-1にも多かったけど、受けない系の自虐ネタ多すぎ

テレビで見てると簡単に見えますが、あれは最後に辿り着く最も難しい境地です。素人が手を出しちゃダメです。

カンペ読んでるだけも多い

明らかにカンペ読んでるだけの人も多かった。しかもそんな人に限って読んでるのに噛んだり詰まったりしてるし、カンペ読んでも良いけど、もうちょっと分からないように読むテクニック積んでほしい。

姉歯ネタも多すぎ

まあ最もタイムリィな時事ネタだけど、主にヅラネタ中心にあんなけ沢山見せられると厳しいです。

紙芝居は難しい

まず譜面代や机のような台があるところでやらないのは危険ですね(笑)、あとやっぱり捲りや客席に見せる角度、客席に見えるぐらいの字や絵の大きさや濃さで画用紙に書くということを考えると、画用紙ネタって楽なようで結構ハードル高いように感じました。

MC:シンクタンク

淡々と薬も毒にもならない誰かさんと違って、邪魔になるような司会では決してなかったんですが、ただ面白いことを言おうとして頑張って裏目に出る「ミスターM-1」と、面白いことを言おうという気が更々無い司会、ウザイぐらいに状況を把握してトークにいかそうとする人と、客席が全員分かっているようなことを司会者だけが分かっていないというのや、全てのコンビのネタを袖でチェックして、中説のネタにしてネタバレしてしまって迷惑かける人と、ハナから袖で演者のやってることを見ていないの、どっちが良いのかなあ思うよねえ(笑)。まあ出演者の出番飛ばすようなことは今回の司会者はありませんでしたが、あれだけ技術があって、若手の頃は将来を嘱望されて、今もアベレージは低くなったけど面白いときがもの凄く面白いことは出来るコンビが、何故、現在この位置に甘んじているのか残念ながらよく分かる司会っぷりでした。R-1の司会はなるべく、へびいちごさん優先にして欲しいです。

全出演者レビュー

と言いますが、全く何にもメモを見ても思い出せない人、メモのしようがないことをやった人もいるので、詳細は無理ですよ(笑)。あと+で会場の笑いの量を、数字で僕の採点を表します。ただ後半は僕も感想を書く心が折れていたので、笑いの量は記し忘れがかなりあります。あと点数はいつものように+や-みたいな精度は必要を感じませんでした(笑)。あと今回は1〜5点以外に0点という点数も入れたいと思いますが、これは0点だから酷い、ダメ、おもんないということではなく、0点というのはそういう判断をする以前、何をやっているのか分かんなかったというものに付ける点として採用したいと思います。まあ採点不能としても別に良かったんですが、ということで全128人のレビューを始めたいと思います。

1 宮崎和正 漫談「コンサート」0点

マチュアの人かと思ったら、過去にも出ている吉本の人でビックリしました。

2 ああち 漫談「記念撮影」1点

舞台から客席を背景にして自分撮りをやってみたい。NSC生にもかかわらず、またこんな客層にもかかわらず客いじりの暴挙というか勇敢というか、客席で怒っている先輩芸人さんいましたが、このぐらい奇抜なことしてくれんと客席としては持ちません。

3 teru 漫談「バッティングセンター」1点

リュック、ハンチング、ダウンジャケットという姿で出てきて、そういう登山のネタとかすると思ったんですが、一切関係なくて、なんでそれならリュック背負ってきたのか気になってネタに集中できませんでした。

4 森谷威夫 コント「KBS京都のアナウンサーもニュース読めるところを見せる」2点 + 合格

M-1、R-1ともに2003年から連続出場しているKBSの人気アナウンサー、ネタ本編は浅越ゴエ劣化版でしたが、他の局アナの出場がニュースにならないのに自分はならないとか、KBSはNHKと違って勝ち進んでも社長賞貰えるとかいう局の社員ネタが安定していました

5 THE☆すとーん 漫談「イヤな人シリーズ」0点

他にも「マホな人シリーズ」など。

6 いしいまい 漫談「心理テスト」0点

岡山からバスに乗って来た女子高生、残念ながらほとんど何を言ってるのか客席の多くが聞き取れなかったようでした。そりゃ緊張しますよね。しっかりと丁寧にやっていただけに、緊張で声が出ていない感じはもったいなかったです。

7 くぼバイク コント「女子校に赴任の挨拶」1点

挨拶の文章に出てくる単語を、猥褻な言葉に言い間違えるというネタ、M-1の時のHGといい、どうしてこんな朝っぱらから、こんなドギツイ下ネタ聞かされないイカンのか(笑)。

8 道生 コント「借金取り」0点

設定が何なのか分からないままあっという間に後半に差し掛かっていました。ガチャピンの人形を本物の剥製といって差し押さえていくとかそんなんでした。

9 カジー コント「銀行強盗の万引き」1点

銀行強盗で10年逃げている人が、もう逃げるのに疲れたからコンビニで万引きして捕まろうとするというネタ、「月刊マーガレットより別マの方が面白いから別マを万引きする」という下りは引っかかりになったけど、「別巻マーガレット」ではなく「別冊マーガレット」ですよ「別マ」は。

10 アロー 漫談「?」0点 +

とにかく噛みまくっていて、それで笑いが起きていました。

11 ガジェット コント「スマイルの練習」1点

マクドナルドに就職したい大学生。

12 カニ大魔王 カニ漫談「カニ大魔王に質問」1点

『ここで笑わな、他に笑うこと無いよ』みたいな笑う・笑えない系の自虐ネタはバックボーンがない人がやっても辛いだけ。

13 カドミウム 漫談「ルービックキューブ」2点

3分の持ち時間中にルービックキューブを完成させる、途中でCMの歌なんかも唄っていました。思ったより早くできたようでした。ちなみに元・菊一文字の人です。

14 ジャパニアンナイト 漫談「一人漫才」1点

この後で続出する、一人で漫才をやってみる系のネタの一人目でした。同行していた友人曰く、これがまだ一桁台の舞台経験らしいですが、やっぱりそれでもプロなだけあって、きちんと声が出ていてそれだけで感動しそうになりました(笑)。ここまでそんなことでも感動する流れでした(笑)。

15 徳原秀俊 コント「かおりちゃんの教科書」1点

好きなこの教科書を取ってくるけど、その教科書には変な落書きとかがというネタ、インディーズで活躍している方の勝負ネタだったようですが、こういうネタは審査員は評価しにくいですよね。

16 うええだ正幸 コント「林家パー子vsジャイアント・パンダのリアルファイトの前説」1点

設定と最初少し良かった。

17 くに男爵 漫談「携帯への不満」1点

残り電池の表示とか、電波が入らないことに切れる。
以下、18番、19番はキャンセルで欠番です。以下欠番は特に触れずに流します。

20 ガ・ザードマン 漫談?「ボウリングのピンと喋れる人」1点

ツカミが意味不明、設定がよく分からない、あと演じている人のキャラが話題ごとに変わりすぎてよく分かりませんでした。

21 あさやん コント「老人ホーム・姥捨て山の支配人」2点

NSC生ですが、コントで設定やストーリーがきちんとしているというだけで、感動して甘く採点しそうになる自分がします(笑)。

22 だぶるあつし コント「お爺ちゃんとお婆ちゃんのショートコント」1点

一人で漫才するネタ。

23 コンバット第三部隊 コント「コンバット漫談」3点 ++ 合格

コンバットの格好した人が、ショートコントから一発ギャグ、さして会場から降りて、客席に仕込んでいたライフルの模型を持って大暴れして、客いじりまで始めました。客いじりが僕のもの凄い近くで繰り広げられて、客席に座るというボケは僕の真後ろで行われて、心の底から自分がいじられないことを祈って見ていました。大暴れの最中にセットを豪快に壊していたので、「これは合格はしないだろうなあ」と話していたのですが、まさかの合格で驚きました(笑)。某芸人さんは「アレが許されのか」とビックリしてましたよ(笑)。

25 シバタユージ 漫談「暗殺者漫談」1点

ネタ被りまくり(笑)、また銃も前と比べてちゃちかった(笑)。

26 ドリーム平田 コント「風船でキスの練習」1点

風船に顔を描いて、カツラを付けて彼女に見立ててキスの練習、ちょっと手垢付きすぎの設定かな。

28 アグレッシブ村田 コント「シャンプーになりきりコント」1点

風呂場でシャンプーになりきって会話する。これも結構良くありますよね。

29 福岡ゆーこ コント「パジャマでおじゃま」1点

メロディに乗せて男の人が24歳OLということでパジャマに着替え出す、Tシャツを何枚も着込んでそこにメッセージというネタで、これもよくあるよなあ(笑)。しかも俳句と短歌を間違えてたし。

30 じん コント「男塾100期生入学式」0点

マンガ設定ネタで、衣装から演技からなりきらないと辛いです。

31 ザ・ジャイアント・ストロング・マッスル 紙芝居「パラパラ漫画・シンクロ部」3点 +

マシンガンズの向山さんのピン芸、出番前に袖にはいるときに、後片付けを手伝うためにアシスタントとして一緒に入った平松さんの方が緊張していた(笑)。あと後片付けに平松さんが舞台に上がったときも結構盛り上がってました(笑)。

32 とぬ金 コント「レッスン」1点

外人の先生が宇宙エネルギーで肩こりを治す講座の先生。

33 楠林Z コント「ぬいぐるみと一人遊び」1点

ぬいぐるみも多かったなあ、あとシンクタンクが結構漢字の読み間違いとか多かったの、帰ってエントリー一覧を見直したら分かった(笑)。

34 松原タニシ 漫談「曙太郎漫談」1点

マスク被って曙太郎ニートになってサラリーマンになるまでのネタ、アマチュアっぽくないなと思ったらやっぱり松竹の人でした。時間切れになりました。

35 アブノーマル石野 コント「一発ギャグ」0点

とりあえず一発ギャグを連呼してました。

36 だがし コント「コンビニ」0点

弱々しいコンマニセンチ

38 ナガミネヒロト コント「ラジオドラマ」0点

脚本がパクリばかりなのに文句言う役者。

39 ジャンみやがわ 漫談「北野武漫談」3点 ++ 合格

先月の「キタイ花ん」で大活躍した北野武なりきり漫談、ちょっと緊張も見れて「キタイ花ん」の時ほどの精度はありませんでしたが、モノにしたら大鉱脈になりそうです。もっと会場の空気が良い二回戦が楽しみです。

40 加藤みきお 大道芸「手品など」0点

プロの大道芸人さんということでしたが、三分という持ち時間はこういう芸する人にはキツイですね。

41 サラリーマン誉太郎 漫談「社長さん」2点 + 合格

男と女の市川さんがピカピカの衣装で登場、ネタは客席に社長さんと呼びかけるみたいなネタでしたが、終わってからスタジオ内で和田さんに無茶苦茶怒られてる市川さんという画が最高に面白くて、ネタの内容よりも何よりもそれが素晴らしすぎでした(笑)。

42 荒木彰之 漫談「詩を読む」2点 + 合格

合格したし、笑ったけどあまり覚えてないです。

43 かっきー 物真似「桃太郎」2点 + 合格

藤岡弘、YOU、福山雅之、東野幸治などの配役で桃太郎。ちょっと似てないの混じりすぎてたような。

44 フルート白木 コント「感動の名シーン」3点 + 合格

オジサンがハイジやネロのシーンを演じる。

45 ぴっちんぐピッチャー 漫談「物真似」 1点

色々と物真似していましたが、設定がないとこのぐらいの物真似力だと辛いですね。

46 なんばやすし コント「自動車教習所」1点

47 ナゲット村井 コント「ショートコント」1点

48 ドメスティックバイオレンス コント「ゴールドハンマーのネタを一人でやってみる」1点

吉本所属になっていて誰かなと思っていたのですが、ゴールドハンマーのツッコミの林さんでした。一人二役で漫才のネタをやっていましたが、いま林さんが志村さんのセリフを言ってるのか、林さんのセリフを言ってるのか後半にかけてドンドン分かりにくくなったのが残念でした。ネタの選択がちょっと違った方が良かったように思いました。

49 北浦一志 コント「正月休み中に集めたネタ」0点

ネタになるようなものとか、あるあるを発表していました。

50 たけろー コント「コンビニ強盗」1点

コンビニ強盗がコンビニに防犯意識を説教。

52 フレディ松崎 コント「ジョアン君、寿司屋で働く」1点

かなり作り込まれたネタでしたが、緊張がかなり見られていました。

53 パテシエ青木 コント「ファンレター」1点

本物の梅田のケーキ屋さんのパテシエが自分に届いたファンレターを読む。

54 藤田コオキチ 漫談「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」2点

この歌にあわせてネタをしてました。

55 青木ぽんきち コント「こけしと漫才」1点

こけしと漫才、噛みまくりでした。

56 カミトトオル コント「?」1点

「日本語ペラペラの日本人です」と言ってた。

58 ニャスピコ コント「むかつくこと」1点

パンダみたいなぬいぐるみが天の声。

59 ニシダトシユキ コント「面接」1点

60 ヘクトパスカル野口くん コント「弟子のパイソンくんと漫才」3点 + 合格

ツカミはライオンキング熱唱とどっかで見たもので、GIジョーみたいな人形を出してきて漫才、下ネタも多くて何でもありな感じでした。

62 須知軍曹 漫談「図鑑につっこみ」3点 +++ 合格

凄い面白かったし、この日一番の大受けでしたが、ただ出してくる図鑑の拡大が、本当にある図鑑にツッコミではなく、明らかにこのネタ用に作った架空の図鑑だったのがアリアリだったのが、結構醒めてしまったのでこの評価になりました。ああいうの作れるスタッフはうめだ花月揃ってますからね。

63 よういち コント「動く歩道」0点

64 ノコノコ岡崎 コント「?」0点

ボーっとしていたつもりはなかったのですが、この時63番の人が終わって64番に変わっていたのに、次に65番の人が出てくるまで気付きませんでした(笑)。

65 ほとばしる日本人 コント「ショートコント」1点

困って最後下ネタ出したり、ルパンIII世のネタで不二子ちゃん→フジッコなんていう20世紀までのギャグも飛び出したり、とにかく凄かったです。

66 ポミー コント「ラジオ・悩み相談室」0点

67 まつぞー コント「グーチョキパーでなにできる〜」1点

68 林治男 コント「スキューバダイビングのインストラクター」1点

69 堀の山 漫談「ドリフの芸名を変える」1点

そこそこは良かったのですが、フリップ芸で名前書いた紙を出すんですが、紙に書かれていた字が薄くて小さくて読みにくかったです。

70 隆登 コント「二択の質問→心理テスト」1点

71 ペペロンチーノ コント「ヒマなとき」0点

72 メキシコの風 コント「ピチョペン」5点 +++ 合格

「堀内みつお60歳とピチョペンの愛の物語」で、この日は須知軍曹かメキシコの風が客受けの一位争いでした。これはどこかで見る機会を楽しみにして欲しいです。来年は一回戦に出ないで済むように、しっかりと準決勝に進出して欲しいですね。でも正直これで会場大爆笑とまでいかなかったのが、この日の会場の客の硬さを物語っていたように思います。

73 ミスター潮江 コント「カトリック漫談」1点

覆面被って、ローマ法王として漫談、1点は設定だけです。本当は0点。

74 マッハ上原 コント「しょんべん」4点 ++ 合格

牧戸・上原の上原さん、漫才でもお馴染みの小便を我慢する人から、小便が止まらなくなる人へ、NSC時代にピンネタとしてやっていたモノらしいですが、一回戦ではモノの違いを見せつけてくれました。この日の上位五人には確実に入る熱演でした。

75 櫻井心平 コント「老人とUFO」1点

76 プリティまよ コント「王子様との出会いを妄想」1点

77 ヨシキ 漫談「R-1に出ている芸人の自虐ネタを批判する」1点

78 マンゴーさとみ 漫談「あ〜良かったな」1点

花*花の歌に乗せて、衣装はエアロビでした。

79 マスロケット コント「桃太郎」1点

桃を切るところからではなく、既に成長した桃太郎が旅立って、家来を見つけるまでの間に婆さんからの手紙を読むというのは、新しいかな?

80 みゆき コント「幼児向けのフィギュアスケートの先生」1点

ローラースケートで会場を広く使ってました。

81 尼美人 漫談「今日言うた事は誰にも言わんといてな」1点 合格

「ビックリした事」みたいな話をして、最後にタイトルにした言葉を言って、繋げていくネタでした。悪いけど僕はここが合格してビックリしました(笑)。誰にも言わんといてや。

83 吉原”志”大貴 漫談「レイザーラモンHG紙芝居」0点

紙芝居の裏に書いているセリフ丸読みな上に、噛みまくり、さらに捲るの下手過ぎでした。絵はそこそこ上手だっただけに残念。

84 葛川友理 漫談「30歳水商売の女」2点

色っぽい格好した女性が自虐ネタを話していました。

85 山本俊治 漫談「自社の工場で作っているものを紹介」4点 +++ 合格

「工場からの返りに来ました」と作業着の人が言って、これだけで掴む、正面のお客さんに“発光ダイオード”をプレゼント、そして『廃棄物処理終了』とツカミの一ネタだけで完全に掴んで、僕もこのツカミの一連のネタだけで合格を確信しました。その後も自分が改造人間であるということを主張したり、マイクに工場で作っているコンデンサーを乗せて、マイクの音声を良くしたりとアマチュアらしいネタ運びで、もしM-1のようにR-1にもアマチュアを対象にした賞があったら確実にこの方が受賞していたと思います。

86 久保てんき 漫談「日本の天気を身体を使って説明する」2点 合格

日本地図の着ぐるみまではいかないですが、そういう扮装をして登場、気象予報士の資格を活かしたネタで合格。

87 六反健神 ?「?」0点

いや全く何をやってるのか分かりませんでした。もしかしたら今の僕たちが分からないだけでもの凄い天才なのかもと思うぐらい分かんなかった。

88 白澤アンジ 漫談「モノマネ」1点

間寛平師匠のお弟子さん、淡々とモノマネされていました。シベリア文太さんと言い、寛平師匠のお弟子さんは凄いです。

89 加藤雅宏 漫談「電車男」2点

NSC生ということですが、何かしっかり発声して噛まずに聞き取りやすく喋っていると言うだけで感動して採点が甘くなるモードにまたなってきています(笑)。

90 佐々木秀隆 コント「イラクの戦場に社会見学」1点

ドラえもんの人形が先生役というのが説明不足で、「どこでもドア」が出てきてようやく分かるというのが残念でしたが、それでも分かっていなかった人もいたように思います。若干緊張していたようにも見えました。

91 わかやまん コント「蛇口が生えた」1点

朝起きたら股間から蛇口が生えていた人、この方も緊張が見えて本来のおもしろさが半減していたわうに見えました。

92 市嶋太喜 コント「シャーペンの芯が折れるのが全て悪い」

93 岡安ゆずる コント「男の中の女を競うメルヘン対決」1点

自分が喋っているナレーションにアテ振りするというアナウンサーらしいネタでしたが、ホンマにもう二度と岡安さんのニュースは真面目に聞くことが出来ないなと思うようなネタでした。関テレの人だから通るという思いもありましたが、ネタが終わって思うのは、関テレの人だからこそ落ちた(笑)。

94 古藤望 コント「成人式」1点

M-1の時にも思ったけど、『火垂るの墓』ネタは禁止してほしいと思うぐらい使う人多い、“節子”と“姉歯”は使われすぎているフレーズでハードル上がりますよ。

95 いがわゆり蚊 コント「日本で働いている中国人の女の子」2点 + 合格

ABCお笑い新人グランプリ本戦出場を決めたネタなんですが、客が硬いというのもあったんですが、驚くほど受けてませんでした。おそらくテレビ的にはアウトな感じもするので、明後日の本戦ではこのネタやらないと思うので、もうちょっときちんと受ける環境で見たかったです。二回戦、そしてABCの本戦楽しみにしています。

96 Mさん コント「彼女を妄想」0点

97 岩本昭太 コント「カメラマン」1点

98 Wさん 漫談「天才のクイズ」0点

フリップネタだったんですが、角度によっては客席の多くが、何を書いているのかさっぱり分からない。明らかにフリップを自分に見えるように出していました。

99 海千山千 漫談「長渕を聞く」0点

手に小道具として持っている雑誌にカンペというか、そのまま台本仕込んでるのが見え見えでした。

100 リュウ コント「王様の耳はロバの耳」1点

この名前ですが、女の人でした。

101 三歩一 漫談「STAND BY ME」3点 合格

11月の「R-1コレクション」でやっていた「STAND BY ME」のネタで、一回戦で落ちる訳無いというか、ここもメキシコの風同様に、去年準決勝にいけていなかったことの方がビックリでした。もうここは東京のはいじまともたけ改めはいじぃさんとどっちが先に売れてこの形を自分のモノとして認知されるかどうかのタイムトライアルになってきました。三歩一は洋楽で空耳、はいじぃは邦楽で替え歌と全く違うモノだとは思うんですが、巧いこと別物と認知してもらうためには、見ている側のリテアラシーが相当高くないと難しいですよね。HGとくまだまさしの「フー!!」はどっちのモノかというより熾烈なことになりそうですね、巧く別物と認識されるぐらいに客のリテアラシーが上がることを望みたいですが。三歩一さんとはいじぃさんの質の違いについては、前半の振りの部分にも気を回しているところではいじぃさんに若干分があるように思います。最後のダイジェストで一曲になったときの完成度は三歩一さんの方が少し上かなとも思うのですが……。
笑いの印がありませんが、それよりも拍手と感心のうねりで包まれました。

102 佐助 コント「オペラ高校の野球部」2点 合格

校歌がオペラでパート分けがあったり、20分以上ある野球部、もう設定の発想勝負で既に勝ち、発声なども水準並以上でしたし、NSC生ということですが、二回戦や今後にも注目したいです。

103 正己 コント「ラジオ聞きたいからバイトを休む言い訳を考える」1点

聞きたいラジオが「OBCぶんぶんリクエスト」という既に終わって番組というのがツボでした。

104 森田義久 コント「シマウマを診察」1点

105 清原真希 コント「日常でイライラすることを恋する乙女風に語る」1点

106 松重聖紀 漫談「唐揚げ大好き」0点

107 本庄強 コント「ノイローゼ」1点

カンペ見ているのが客席に丸わかりだったのは厳しい。

108 きたしんじ 漫談「バットで遊ぼう」1点

なんで全国放送の番組でヒットした、城島ネタで押していかなかったんでしょうか?

109 若木清隆 ?「?」0点

110 松原昌治 コント「象使いになりたい友人」0点

111 森林麻木 コント「中学の朝礼の司会」1点 合格

どうも本当に女子中学生っぽい感じの子だったんですが、正直言って発声がダメで聞こえにくかったり、淡々とやりすぎてこなしている感もあったんですが、練習の跡は見えたし、良いフレーズもあったので合格させてあげた審査員はいい人達だなあと思いました。ネタも練ろうとした結果というのは見えたし、是非とも二回戦はbaseよしもとの方でさせてあげたいです。そういう振りをしているだけで大人のピン芸人だったら、それはそれで凄いけど(笑)。

112 松山良太 漫談「有言実行」1点

腕立て伏せの公約を破る、着替えて違う人という体で次々と挑戦して、その人達も破り続けるというネタでした。

113 森プロジェクト コント「交通調査」1点 合格

去年もこのネタで一回戦突破したらしいです。審査員の一人がコメントで誉めてました。

114 武智晃洋 漫談「パナップのアイスが好き」1点

115 山本篤史 コント「?」0点

116 松本(弟) コント「黒子」1点

お兄さんと一緒に舞台に登場、小道具や黒子だとして、あくまでもピン芸であるということを主張するというネタでした。流石にこれを通すと今後似たようなことをする連中が増えることの予防線でしょうが、落とされました。

117 世古兼一 コント「力士のアンパンマン」2点 +

力士が「アンパンマン」の紙芝居を読むんですが、力士は食事のことを全て“ちゃんこ”というので、大半の登場人物が“ちゃんこマン”や“ちゃんこ君”“ちゃんこさん”になるというネタでした。この人合格しなかったんですねえ。

118 西留 漫談「バイク漫談」1点

元・菊一文字の人がまた登場。

119 植山かく語りき 漫談「心配性」1点

120 中岡 コント「いろんなものを応援する」1点 合格

ブロンクスの中岡さんが応援団ネタで登場、すべっていただけでなく、心が折れる瞬間が客席からも手に取るように分かったのは辛かったです。二回戦は客席の雰囲気も明るくなるし、ホームのbaseよしもとで出来る可能性も高い訳で、何とかするでしょう。

122 やましょう コント「紙芝居」1点

123 石田貴洋 漫談「福岡から来ました」1点

124 代打のおーじ 漫談「世の中のおかしなモノ」1点

色々と野球ネタを織り交ぜながら。

125 安田みつ子 漫談「綾小路みつまろ」1点

CERISESとしてM-1にも参加している、元・新喜劇女優のオバチャンタレント、綾小路きみまろのパクリネタをやって、綾小路きみまろより芸歴先輩やから怒られないと言い放つ凄いネタでした。

127 りあるキッズ長田融季 コント「お〜いお茶の俳句を決めるバイト」2点 + 合格

オチの「一人だと 不安だらけの 板の上」を言いたかっただけですね(笑)、ネタ時間も一分あったかどうかというような長さでしたし、ということで本人も予想しなかったであろう二回戦突破だったと思うんですが、これは完全に罰ゲームというか、合格させたことの方が融季さんにとっては重荷ですね(笑)。中岡さんと融季さんは罰としてもう一回やれという側面の方が強いように思いました(笑)。

128 森本大百科 コント「エレベーターガールをするミナミの帝王」2点

それなりに良かったとは思うんですが、設定の説明が不十分だったように思います。しばらく「ミナミの帝王」ではなく、単なるヤクザだと僕も思ってみてたし、その辺の設定を理解させれたかどうかというのは、結構今回合格と不合格を分けていたように思います。

130 谷澤佑磨 コント「ナポ」0点

舞台上で携帯で話をしているというネタでした。これも今年の一回戦は多かった。

131 前川槙吾 コント「鬼に金棒、鬼と金棒どっちが強い?」1点

という幼稚園かなんかの授業ネタでした。

132 大阪A男E男 コント「お悩み相談コーナー」0点

また姉歯ネタありました。

133 草壁コウジ コント「記憶喪失」1点

記憶喪失の人が部屋にある用途不明のものを持ってきて検証するというネタでした。

134 前田由梨 コント「マッチ売りの少女」1点

吉本新喜劇ということで、「前田五郎師匠の娘さん?」と思われていたのですが、別人でした。前からいる人でしたね。

135 田中源太 コント「ショートコント・物忘れ」0点

で、そのままネタを忘れたというネタ、でも素人やNSC生がそれをやると、「物忘れ」とタイトル叫んでも、本当に忘れると思われるだけ。

136 洞出光洋 漫談「モノマネ」1点

137 渡部 コント「銀行強盗」1点

「オッス、オラ童貞」のツカミは受けてた。

139 中村オリジナル コント「江戸時代の刀屋」1点

141 土肥ポン太 コント「何をやってるんでしょうかシリーズ」4点

一回戦ということで、おそらく今年の勝負ネタであろう「フリーマーケット」ではなく、十八番の「何をやってるんでしょうかシリーズ」で余裕を持って登場してきました。もう土肥ポン太の貫禄を見せつけてくれました。というかなんでポンちゃんがシードされていないんだよ。
ネタは「スパイダーマン→アイドル歌手→漁師が地引き網引いてる→レコーディングしているチャゲアス→サックス吹いてる→ウッドベース」でした。しかしもう死ぬほどやってるし、R-1の一回戦なんか見に来ている人はみんな見過ぎるぐらいに見て知ってるはずなのに、「フェレット抱いてる」は外さないなあ、ポン太さんのツカミの『どうもーネゴシックスです、いやポン太です』というのがありますが、今回は最後のネタの後に、『どうもネゴ……いや土肥ポン太でした』という、『ネゴ……』っていうところが、本当に言い間違えたという感じがして鳥肌が立ちました。もうこんな貫禄の演技を見せられては、他の出演者は「言い間違えちゃいましたぁ」みたいなネタはやるべきではないです。こんなに自然に言い間違えの演技が出来る人と勝負してはいけません。
土肥ポン太さんに関しては、ポン太さんのネタの好き嫌いとか、面白いと思うか思わないかというのは個人差があって当然のことなので、それについて問うことは全くないんですが、ただポン太さんの芸人として、いや人としての生き様とか、その取り組み方とかについては、お笑いを志す人なら全員が尊敬していると僕は信じて疑いませんし、それを疑うことすらしたくないです。いやはっきりいって土肥ポン太を、面白い面白くないと思うかは別にして尊敬できない奴はお笑い芸人になる資格があるのか? とすら思いたくなりますよ。もう俺ここ半年ぐらいでポン太さんって凄い格好いい人に見えてきてるもん。みんなもそうだよな? と、絶叫したいですよ、もう去年のM-1ストリークの決勝進出を望んだのと同じぐらいの気持ちで、土肥ポン太の決勝進出を願いたい気分です。いやホンマに土肥ポン太の生き様にリスペクト出来ない人は真のお笑い好きじゃないという暴言すら言いたくなる気分ですよ、ポンちゃん最高でした。

総括

ということで、もう二度とR-1の一回戦は目的も無しにフルで見るなんて事は絶対にしない(笑)。これからは目当ての人とか友人・知人で出ている人がいた場合、ほぼピンポイントにするだけです。
合格者の傾向としては、とにかくカンペなどに頼らず台詞をきちんと覚えて、聞き取りやすい言葉で、ある程度会場全体に聞こえる声量で噛まずにやれば、合格できるんじゃないでしょうか(笑)。いやホンマにR-1の一回戦ってそのレベルですよ。
それが出来ているのに落ちた人に関しては、設定や演技にお客さんを無視した独りよがりなところがあったり、人前で試すこともしなかったんだろうなというネタを持ってきたかどっちかですよね、というか友達にも見せられないものを、お金払って来ている他人様に見せようとするな(笑)、M-1の時の前田政二の審査コメントではないですが、お客さんの前で演る以上は、一度は他人に見せて反応を確認したネタをやりましょうよ、トップクラスのプロでも付いてる作家とかぐらいには一応見せてやらやってるもんだと思うから、頼むからお願いします。