オール阪神・巨人は若手っぽい漫才でした。

というより、いまのフリートークのような流れで、これから始まるコントの設定を説明して、漫才形式のコントに入るという、今の若手がよくやっている形は、かなりオール阪神巨人の持っていき方の影響が強いように思います。
それまでの人はもうちょっとコント部分と漫才部分の転換がはっきりしていないけど、阪神巨人は例えば中田カウスボタンと比べても漫才からコント漫才に入るときの転換がはっきりしている。カウスボタンはどちらかというとコント設定に入ってもそんなに場面転換したという印象を与えずに素のトークの延長のような芝居をする、まあモノマネ達者な阪神巨人さんなので、はっきりと作ったキャラに入ったほうが手数が広がるんでしょうが。
オール阪神巨人が若手っぽいというより、いまの若手がみんなオール阪神巨人の影響もしくは影響受けた人に影響受けているという印象です。
それにしても阪神巨人とカウスボタンだけは、同世代の他の漫才師と比較しても新ネタを下ろす頻度が高いですし、最新の話題などを随所に取り組むし、今の若い人が喜ぶ展開なども相当研究されているのが分かりますし、知名度や既存の固定客だけに決して頼ろうとしていない姿勢は素晴らしいです。カウス師匠にはこれから先もM-1の審査員を長くやって欲しいし、巨人師匠もそろそろ入ってきて欲しいです。
（きょうのできごと）