G1新設!有馬前週に「短距離3冠最終戦」

GIレースが繁殖馬選定レースなんてことは、もう誰も言わなくなってることだけどさ、あえて言わせてもらうと、日本で国内のスプリントGIを勝った牡馬が、特に主な勲章が高松宮記念しかない種牡馬の苦戦っぷりとか、キングヘイローアドマイヤマックスのように他路線から来た馬にやられている状況を考えれば、現在の既存のスプリントGIの価値すら危ういし、同時期のCBC賞の近年のレベル低下考えたら、よく12月のこの週に短距離GI新設なんてこと思いつくよ、大体この週にGIの狭間が出来るのが嫌だったら、なんでスプリンターズSを10月に移したのか、全く意味が分からないです。
GIをどうしても新設したいというのなら、春先に中距離GIを一つ増やすことのほうが、よっぽど急務なんじゃないでしょうか。あと香港の国際レースへの流出を防ぐというのは、ちょっと取って付けた感じですよね、それだったら春に中距離馬がアジアの国際レースに流出しているのを防ぐという大義名分も可能でしょう。不思議というより不可解で、阪神改修のこけら落としとかのお祭りのためだけにGI新設というのならたまったもんじゃない。ただでさえスプリント・マイル路線が盛り下がっているときにやるテコ入れとしては明らかに間違ってるでしょう。
でも香港遠征が流出と危惧する声なんて上がってたんだ、でもこれもGI増やしたい理由として取って付けた感ありすぎるよなあ、そもそも香港とはいくつかの国際レースで今後もサーキット組もうと入ってる間柄なんだし、喧嘩売る理由もないと思うんですが、つーか行く馬は行くでしょ、中距離寄りのマイルの活躍馬とかは、香港の方選ぶだろうし、日本にはまだいないけど直線1000mがベストのピュアスプリンターとかも、阪神1400mよりも直線1000mのGI求めるでしょうし、あといまのCBC賞をどこに持っていくのかも気になります。12月開催の一週目に持ってきて新設GIの前哨戦にするのが最有力なんでしょうが、それは正直マイルCSのレベルを削ぐから絶対に止めて貰いたい。夏のテレビ愛知オープンと入れ替えるか、高松宮記念の開催月の一週目に持ってきて、同時期の阪神阪急杯を7月の阪神開催に持っていって、函館スプリントSも後ろにずらすというところでしょうか? なんだかなー。
つーか、1400mのGI作るのなら、ビコーペガサススギノハヤカゼが現役のうちにやって欲しかったよ(苦笑)、というよりスワンSをGIに格上げすれば良いのに土曜日のGIはもうJCダートで実績作ったんだし、新設レースだとレース名のネーミングセンスがここしばらく非常にダサイという違う次元の危惧もあります。阪神ウインタースプリントSなんてレースになるの目に見えてるもん。
結局、スプリンターズSの時期移動が失敗だったということで、それを認めることもしたくないということなんだろうな、なんかJRAの最近の番組表の作り方とかは良い感じだったので、ここに来てこの計画は残念の一言に尽きます。香港とは日本もいっぱい行くけど、そっちもいっぱい来てねという関係を築くべきでしょう。やっぱり箱庭でやりたいというJRAの本音が露呈した感じがします。
岡田総帥がダーレーの国内展開の話の時に、鎖国を解く順番は国内の人や馬が出国しやすくする方が先、受け入れるのはその次という趣旨の話をしていましたが、JRAにはそのつもりは全くないままに、ダーレーという出島だけが残るんでしょうか。なんでここしばらく良いムードになってきたことを自分たちでぶち壊すんでしょうね。
春先に中距離GIを中山記念大阪杯のGI昇格のほうを強く希望します。中山記念大阪杯)→香港→シンガポール宝塚記念で東アジアの中距離サーキット作った方がよっぽど売り上げ的にも競馬界のためにもなると思うんですが……。
Sponichi Annex

以上、とりあえず「おとなり日記」より。しかしmilkyhorse.comが夏休み中なのが惜しい。

このあたりもご紹介、直線1000mはもうちょっとレース数が増えて直線1000m自体の経験が馬も人も増えてからでないと難しいと思います。GIにしてみたら質が後から付いてくるという、スプリントやダートとは事情が違うような気がします。新潟1000mレース見る限り、騎手が慣れてなさすぎで、GIのパフォーマンスが見られるとはとても思えない。