UCIプロツアー2005 ツール・ド・フランス 第1ステージ

プロローグというのが8キロか10キロ未満じゃないといけないということらしいので、今回はいきなり第1ステージからのスタート。19キロという微妙な距離のほぼ真っ平らのコースで行われた個人タイムトライアル。
なんかいきなりこんなこと言うのも変なんですが、なんか今年のツールの大勢がいきなり決まったとは言わんけど、相当見えてくる結果になってしまいましたね(笑)。
何事もなければ、ランスが七連覇で有終の美を飾りそうですね(笑)、だってウルリッヒ云々はちょっとおいといて、昨日のリザルトを見てみると総合のライバルと目されていた選手で、ジロを走っていない、ツール一本に向けて調整していたはずの選手が、軒並1分50秒から2分30秒の所に名前連ねているんですよね、総合を狙えるTTスペシャリストという触れ込みの選手が、この距離でこれだけ差を付けられているのは、結構不安要素じゃないですかね。
あとウルリッヒですよねえ、クレーデンが『エースはウルリッヒ、僕とヴィノクロフはあくまでアシスト』とヴィノクロフを牽制してるのに、他のチームだけどCSCのリース監督が『ウルリッヒを重要視していない』という話したり、打倒ランス・アームストロングの一番のはずがTモバイル相当ヤバイなあと思っていたんですが、リザルト見返すと、ウルリッヒそんなに悪くないんですよね、12位とはいえジューリックと1秒しか違わないし、イヴァン・バッソやボテーロといった総合のライバルより上にきちんといるし、肝心のヴィノフロクとも15秒しか違わないんですよね、ランスに抜かれた映像がインパクト強すぎたけど、そんなに無茶苦茶悪いわけではなく、ランスの1分前に走るという順番が不幸なだけだったように思います。ただランスには勝つという目的はどうなんだというのはありますが。
正直、今回のTTに関しては、ランス・アームストロングザブリスキーが二人してスーパータイムを叩き出したということではないでしょうか、そのザブリスキーは全部のジャージをゲットかと思ったら、あの顔で26歳なんですね(笑)。カンチェッラーラが表彰式の後ろでお出迎えしていた時には、『なんでいるんだろう?』と思っていました(笑)。
で、あんたが大将ですが、2秒差の二位というのは一番良いポジションでしょうね、マイヨ・ジョーヌを手にして先頭を引いてアシスト消耗させずに済むし、むしろCSCにそれさせれることが出来るのも有り難いし、何よりライバルにこの差付けたのは大きいねえ、ウルたんには心理的プレッシャーもガツンと与えることが出来たし、あのペダル踏み外しで全ての厄落ち完了したんでしょうか。
しかしここでしっかり二位というのは巧いし、何より今年しか着ないディスカバリー・チャンネルのマイヨを着るランスの姿も見せとかないとダメですしね、なんて思っていたんですが、よく考えたら二位だから繰り上げでマイヨ・ベール着なきゃダメなんですね(笑)。
しかし前のエントリーで色々と書いたけど、昨日の放送の最大の失敗はザブリスキーが放送開始前に走り終えていたことですよね、こんな順番にした主催者の責任なんですが(笑)。