なすなかにしが「オンエアバトル」でやったネタ

なすなかにしが281Kbってどんなネタをやったんだろうと思っていたら「爆笑教師がやってきた」だったらしい、えーこのネタやってあの評価はないよー、なすなかにしの本人が一番訳分かんない思いになっているというか、いまのなすなかにしの持つ力の全てが込もってるあのネタでダメだったら、なすなかにしは難しいわ、しばらく出ない方が良いかも、あの番組の客層に嫌われているとしか思えない。ネタの選択という点で次の話題。

DVDのハチミツ二郎さんのインタビューが紹介されていました。

「敗因はネタの選択ミスだと言われたがそれは全く有り得ない。それは僕等意外の8組全部そう。みんな、予選で一番ウケの良かったネタを決勝のあの舞台にぶつけてるわけで、選択ミスなんて言葉は決して当てはまらない。只、僕等はあのM-1決勝の独特の空気を変えるだけの技術が全くなかったんです。」ハチミツ二郎

最近の雑誌のインタビューでは、最終決戦に『床屋』のネタを残したことを敗因としてあげていたので、どっちがハチミツさんの本音かは分かんないけど、少なくともこのDVDでのハチミツさんの発言は僕は違うと思う、いやハチミツさんの本音なのかという点も、少しだけ違和感があるんですが。
M-1は準決勝と決勝では全く違う大会と思うべきだと思う、M-1は3回戦、準決勝、決勝で審査基準が全て違うし、準決勝で通用したネタが決勝で通用しないのは純粋に技術もあるけど格の問題だと思う、そしてその技術の差や格の差を埋めるネタを作って選択することがM-1に勝つためには必要だと思う、そもそもM-1という大会自体が満点ではなく、それ以上を出すことが求められる、限界を超えたところを見せないといけない大会だから、準決勝は力があれば100点出せば通るけど、決勝は100点じゃあダメなんですよね、そこをどう突破していくかというのを、決勝の審査員は一番見ていると思う。限界を出し切るのではなく、限界の上を越えないとM-1決勝は戦えない。いつも通りやったんじゃ絶対に勝てない。*1
それがフットボールアワーの「SMタクシー」、笑い飯の「パン工場」「奈良県立歴史民俗博物館」であり、麒麟の「癒しの空間」だと思う、まあ2004年の笑い飯みたいに考えすぎて失敗したコンビもいるけど、準決勝で通用したからといって、決勝は別物もうワンランク高い格に対応するためのネタを選択しないといけないと思う。まあでもハチミツさんは完璧主義者っぽいから、そういうことではなく単純にそのとき一番自信のあるネタの上二つをぶつけて優勝したいんだろうなあ。
しかしM-1のラウンドごとの審査基準の違いとか、求められていることの違いというのは、絶対に傾向があるんですが、これ誰か分析して論文にしてくれないかなあ、絶対に毎年一定の法則あるし、決勝で失敗したコンビ、3回戦や準決勝の壁に苦しんで終わった有名コンビの敗戦理由全部浮き彫りになると思う。まあでも千鳥や東京ダイナマイトは大会にあわせるより、いつか時代と大会が自分たちのほうに来るのを待っていた方が良いような気がするけど、それは時間の問題だとも思うし。
しかしM-1出場全芸人がどこまで勝ち上がったかというデータベースサイトがなくなったのは痛い(笑)。

*1:あーでもそれを唯一やったのは、ますだおかだかも知れない。