うたばんという80年代的テレビ番組におけるモーニング娘。

うたばんという80年代的テレビ番組におけるモーニング娘。

まあこれは「ザ・ベストテン」を引きずった「うたばん」に限らず、「オレたちひょうきん族」を引きずった「めちゃイケ」もそうだと思うのですが、80年代文化を引きずってるような番組が一時期多くなっていたのは、テレビの時代が終わる前の最後の一花という感じはします。
そう考えると、この二つの番組で輝いていたモーニング娘。という存在は80年代ノスタルジィの象徴だったのかなと思えてきました。
近年80年代ブーム的なものがあって、結局その象徴が「うたばん」と「めちゃイケ」といった80年代の価値観、時代の雰囲気を引き継いだテレビ番組群であり、その番組を支えていたのは、ひょうきん族世代のタレントさんやとんねるずと、そのチルドレン達といえる世代の芸人・タレントさんたち、そしてそこから生まれてきたモーニング娘。という存在が象徴としてあり、それが80年代ブームというものを作っていた、そしてそんな80年代ブームという時代、80年代的な価値観や雰囲気を懐かしみ良しとする時代が、そろそろ終わってきたのかなという気もしています。
モーニング娘。に関しては、アイドルグループとしての賞味期限とか、つんくの才能の枯渇とかアップフロントの戦略ミスとかは当然第一の理由なんですが、やっぱりあのグループとか、あのグループの周辺を支えた80年代、バブルの時代の頃の価値観とか雰囲気とかに対する魅力が無くなってきたというのが、凋落の一番の理由ではないかと考えるようになってきました。
ということでようやっと80年代バブルの時代の文化的な面での精算がようやく済むのかなと思いました、「面白ければテレビじゃない」という80年代テレビの時代の価値観に終止符が打たれる日も間近かもしれない。その時に芸人のテレビでの役割は大きく変わる訳で、対応出来る人がどれだけいるか楽しみ、はっきりいって今の若い世代には既にそちら側向きの芸人さんが生まれ始めている。
とんねるずとかつんくとか、ひょうきん族チルドレンの世代の芸人さんは厳しいことになってくるだろうけど、それは仕方ない時代の流れというのはそういうもんだから、まあ既に時代を二回制したとんねるずはここで時代から去っても全く問題ないでしょうが、十数年後いまの志村・加藤ぐらいのポジションに落ち着くことが出来れば万々歳でしょう。
結局バブルって経済面でも政治面でもそうだけど、文化面・芸能面でも全然まだ精算出来ていなかったんだなと、80年代的テレビ番組の隆盛を思うとしてきました。まあもうそろそろ終わりそうですけどね。(ゾミ夫

有芝のアニキからボールが打ち返されてきましたが、ちょっともう少し考えさせてから打ち返させてください。一応僕の方の立場は「この世代もそろそろ飽きてきた」というところに最初は持っていきたかったと思っていたんだけど、どうもそうじゃない気もしてきたのです。