水道橋博士のM-1観戦記

今回は直弟子といってもいい東京ダイナマイトが決勝に勝ち上がっていることもあり、例年より力の入った感想があります。
しかし最初の第1回目については、この独特な雰囲気作りに若干否定的だった博士でしたが、今回のM-1に関しては東京ダイナマイトが参戦したこともあってか、このイベントの持つ権威や姿勢などを認める発言を繰り返しています。
面白いなと思ったのは、結構一般ファンの間ではM-1については賛否両論がある中で、現場のお笑いの方々からあまりこのイベントに対して否定的なコメントが出てこないことが面白い、審査員に関しても色んな人が嫌がって、なかなか引き受け手がいないというのもその現れだと思うんですが、なんか実際に過去に少しでも現代のテレビ演芸に関わったことがある人が、このスポーツイベントというか格闘イベント的な盛り上げや感動演出などに揃って否定的じゃないところは、芸人さんっていうのは、自分たちのネタをすることにについて、そういう心構えで取り組んでいるんだということが分かって愉しい。順位付けするものか? という疑問についても、この人たちはオーディションや賞レースを戦ってきた人たちばかりな訳ですしね、そういうのは特別なこととは考えてなさそう。
あとM-1についてはヤラセだとか、ブックだという声が視聴者から多くある中で、そういう意見があまり芸人側から出ないのは、業界内のなんちゃらかんちゃらで言えないとかではなく、実際にもっと理不尽なオーディションやコンテストが多い中で、M-1については現場の人の中では納得力が高いんだろうなと改めて博士の日記を読んで思いました。
しかし浅草キッド爆笑問題と同じで、自分たちも出たいという気持ち強そう。そんな博士が見た場合は観戦というのがふさわしいと考えて、観戦記というタイトルにさせて頂きました。

昔の得点見ていると、中田カウス師匠がテツandトモに90点付けていて、カウス師匠内順位では3位なのが面白い。カウス師匠は唯一の現役をずっと続けていた漫才師だけあって、寄席や営業、ネタ番組でのパッケージに入るという基準で評価しているのがよく分かって面白い。