winnyを肯定的に議論する

国際大学GLOCOM、石橋啓一郎氏のBlog『くまをとる』より、このあたりを叩き台にして著作権に関する話しを広げていく予定です。
まず最初にいわゆる思想表現としての『Winny』という切り口は、既にレベルの高い切り口で分析が方々で始まっているので、ここでは回避、というかそんなもん僕の手にはとても追えない、というかいまやってる話しも僕が賄い切れているとは思えないし(笑)。
Winnyが暗号とか高い匿名性を持っているからといって、違法性云々をいうのも筋違いだと思うし、例え著作権法への挑戦という確信犯的行動であったとしても、『匿名によるネットワークを使った情報の共有自体』を著作権法違反の目的だけで語り問題視するというのは、お門違いだと思います。
そして著作権問題についてですが、これはやっぱり僕は『現行の著作権制度は現状に即していない』どころか、『現行の著作権制度は生産者、消費者のために作られていない』と考えますし、どこかで甘い汁を吸っている人たちのための制度で、それを侵害したからこうなったという方々でいわれている意見はやっぱり正しいと思います。
そして警察の問題、これはもう論外というか、正直話題にするのももう嫌になってきた感じですが、とりあえずここでは改めて日本はもはや警察が逮捕したいと思うだけで逮捕可能な国家であるということでしょうね。

■関連サイト
凡人のカルマ:Winny開発者逮捕に関する雑感と警察への反感。
チャンスの芽をつぶして将来の負担を増やす「ニッポン」というシステム――Winny事件を題材として
日本の音楽文化をアジアへ輸出するためには、還流CDを防がなくてはならない?

最後のは違う話題だし、誤解招く表現多いからどうしようかと思ったけど、本質的に同じと思ったのと、ローレンス・ヘッシグ教授もそうでしたが、このぐらい乱暴すぎる誤解を招くアジテーションが混ざっていた方が面白そうなので紹介しておきます。