チェコ戦感想集

しんどいけど暇なので、また感想集作って遊ぼう。いかんなーこれが楽だからという風になってきたぞ(笑)。
とりあえず僕の考え言わせてもらうと、『監督は悪くない、選手が悪い』という意見は、今回のチェコ戦で覆されたと思います。三都主だって使い方次第であんなに輝くこともわかったわけだし。

日本のオマーン戦やシンガポール戦と同様に、いくら相手が格下だったにしても、足下だけでボールを回していたって相手は崩れないし、得点も生まれないということがこれで証明された。
(略)
この結果によってジーコ監督の地位はかなり強くなったと思わざるを得ない。
いやはや、困ったことになってしまったなあ…。
ムズ〜リネット:4/28 親善試合 日本×チェコ【TV】

チェコが日本に見えて、日本が格下アジア国に見えたという人は他にも多いです(笑)。あとジーコの評価は確定で、勝っても負けてももう上がったり下がったりするものではないと思いますが。これで調子扱いてどっかでますます悪くなりそう。ムズ〜リさんも言ってますが、狙ってこうなったわけではない以上、ほころびは早いと思います。

「国内組海外組の垣根をある程度取り払ったのは収穫だが、手抜きのチェコに勝ってもあまりプラスにならない」
ちゃんとサッカーしなさいセルジオ越後 2004年04月29日

セルジオさんはあの試合ぐらいではさすがにブレませんか。と、思っていたらケットさんガゼッタさん武藤さんの三大御所もブレていないようです。

非常に強いチェコに勝利したという結果は、素直に賞賛されるべきことと思います。
しかし、代表監督の仕事は、一つの親善試合でよい試合を見せることではありません。
継続的に、一つの強化方針の下代表を強化して行き、そして結果を出すべき公式大会で結果を出すことが代表監督のミッションです。
(略)
今日の試合で一つよかったのは、「国内組、海外組にこだわらず、やはりコンディションの良い選手を出すといい試合にできる」という当然のことを、ジーコ監督がようやく認識した可能性があることです。
KET SEE BLOG:チェコ戦

厳しいながらも最後は前向き、いつものケットさん論調なのはちょっと一安心。本当に良い試合でしたからねえ、久しぶりにポジティヴ語りです。まあでも偶然か必然かと言われたら、偶然の要素が高いというのは、ケットさんだけでなく色んな人も他に指摘している所ですが。たまたま昨日は後藤健生さんの『偶然と必然』読んでたから、このフレーズ使いたかった(笑)。

この勝利には、久保の左足を知らなかった守備や攻守の切り替えの遅さから分かるように、チェコが完全に日本を甘く見ていた事、コンフェデや先の韓国戦のように相手が攻めてきてスペースをもらうと日本は攻めがとたんに機能する事、ボールを持ち過ぎる傾向のある中田と中村がいなかった事、好調の久保と玉田という2トップと田中誠を中心とした3バックを引き続き使った事、楢崎が当たりまくっていた事など、かなり偶然性が強く働いたことには間違いない。
蹴閑ガゼッタ・サッカーコラム「日本代表欧州遠征 ハンガリー・チェコ」

今回の勝利が純粋に嬉しい要因として、チェコがはっきりいって日本を舐め過ぎるのもいい加減にしろというぐらい舐めていたのを粉砕できたというのが大きいでしょう。
久保についてもアレックスについても、あまりに無警戒なのはやっぱり改めて見ると腹が立ちますね。中田英寿中村俊輔がいなくなったのが二重の意味で良い風に転んだんでしょうね。

一言で言えば「どうしてこのような柔軟な采配を前からしなかったのか」と言う事だ。
(略)
まさか中田、中村、高原の負傷離脱が、幸いしたとは思いたくはないのだが
blog武藤文雄のサッカー講釈 2004年04月29日

いやでもジーコについてはそうとしか言えないですからねえ、ハーフタイムにあれだけ良かった楢崎に次いで神だった田中誠にライン下げろとか一人余れみたいなダメ出ししてたという所聞くと、やっぱりジーコは分かっていない気がします。
あと武藤さんは今回の戦評はコメント欄が随分やかましくなっていますが。

とは言え、今日の采配は無難極まりないものだった。チェコにアウェイでの勝利。素晴らしい実績だ。ここでご勇退と言うのは素晴らしい「男の花道」だとも思うのだが。
blog武藤文雄のサッカー講釈 2004年04月29日

こういう台詞が出てくるということはジーコに対して愛があると思います。というか今更まだジーコ続投支持している人は、スレレスから病気になった長嶋さんをまだ五輪監督に居続けさせている人達と同類と思います。

それにしても、この大ピンチでの楢崎のゴールキーピングは、まさに「スーパー」でしたネ。誰もが「サンキュー!!」と叫んでいたに違いない。
湯浅健二のサッカーホームページ 2004年4月28日、水曜日

武藤さんから清水圭に至るまで、楢崎正剛の過小評価といいうか川口能活との比較論については、僕は昔から悔しい思いをしていましたが(特に2002年ワールドカップ本大会中の正GK川口待望論は本当に嫌な気持ちになりました)、これで楢崎もようやっと正当な評価を、国内向けにもそして国際的にも受けるのではと思うと本当に嬉しいです。
というか、これを目の前で見た、川口君が目を覚まさないとは絶対に思いませんが。つーかいい加減に早く起きろ。

つーか現場監督と現場コーチ抜きで、磐田シフトでここまでやれちゃうと、ほんとに今までなんだったんだろう。
奥武蔵草莽だいありー 2004-04-29

いやだからやっぱり磐田はすげえぜ!! ってことじゃダメなのかな?(笑) 僕この結果って『選手は悪くなかった』ということの証明でしかないと思います。

ジーコ覚醒はじめたか(笑
というか、放任主義が実を結んだのか。というか中村が出てないからだな。
S&H 2004.4.29[Thu]

中村俊輔がいなかったら、というか中盤で守備しない馬鹿たれがいなかったらこのぐらいは出来て当然なんでしょうね。レッジーナでスタメン取れないのはレッジーナの監督がボケだからなんて勘違いはみんなそろそろやめましょう。
みんな言わないけど言っちゃうけど、僕は中田英寿宮本恒靖がいなかったというのも今回の勝因だと思いますよ。チームが苦しくなると(責任感から来るものなんだけど)ワンマンプレイに走りがちなヒデと、(本当は良いことなんだけど)監督の指示に基本的に忠実なツネさんというのは、基本的にこのままジーコが続けると大事なところでチームにとってブレーキにしかならないと思います。
監督の指示を無視できる田中誠や、ワンマンプレイで何とか出来るポジションである久保や楢崎がはっきりとチームの中心になっているわけですし、これまで散々いらんを苦労を山のようにしてきた二人がいらないということを口にするのは本当に心苦しいどころの騒ぎじゃないですが。

しかし久保…あのボールのないところでの動き、タイミングといいスピードといいその後の切り返しといいその後のニアサイドをブチ抜くシュートといい………ホンモノですわ、爆発した時のこいつは。
Fly away on my zephyr:おいおい

とりあえず一つだけジーコの結果論でしかないんだけど功績は、楢崎正剛の評価を不動なまでに高めたこと、そして久保を解凍したことだろう。これまでトルシエ、そしてサンフレッチェの代々の名将でも解凍できなかった久保、岡田監督がかなり溶けやすくしていたとはいえ、久保の解凍は完全にジーコの手柄と言っていいでしょう。
まあでも『放置プレイ』が一番良い方法だったなんて、誰も気付きようがありませんが(つーかジーコも気付いてそうやったわけではないだろうし)。そう考えると、久保はアントラーズに行ってたらもっと早く覚醒していたのかと思わないことはないです。

これらのアクションをジーコがチーム内の問題解決のために意図的に行ったというならそれはそれですごいんですが。たぶん違うんでしょう。
きままに代表ブランク:チェコ戦 バステン

結局、みんな口を揃えて、『ジーコは意図的ではないだろう』といってるのが凄すぎ、いやこれみんなシーコのこと嫌いじゃないぞ絶対に、ここまでジーコのこと分かってるってことだと思いました。
では、感想集2に続く予定。