23才/永井真理子
ゴールデン☆ベスト 永井真理子 根岸貴幸 廣田コージ 林真史 by G-Tools |
スイープトウショウが引退、繁殖入り : netkeiba.com
最後のシーズンはいろいろありましたが、引退レースで存在感を大きく示した上で、無事に引退となって良かった。しかしこの馬が出てきて勝つ度に、渡辺栄厩舎が続いて、角田が乗っていたらなあと思っていたので、ようやっとそういう思いをしなく済むとホッとしています。
【エリザベス女王杯(GI)】(京都)〜ダイワスカーレット、古馬も撃破しGI3勝目 : ラジオNIKKEI 競馬実況HP
【エリザベス女王杯】〜レース後のコメント(+回避したウオッカ関係者のコメント) : ラジオNIKKEI 競馬実況HP
M-1観戦から帰ってきて、ビデオでネタバレ一切せずにエリザベス女王杯の録画を、レーススタート直前の所から見ていたのですが、激しく違和感があったのですが、ウオッカが見当たらないなあとか思っていたら、出走取消に気付いて愕然としましたよ、おまけにレースもアサヒライジングが出遅れて、正直3着のスイープトウショウ以外の騎手は、敢闘精神欠如と言われても仕方のないレースっぷりで、久しぶりに純粋にレース内容がつまらないレースになってしまいました。しかしダイワスカーレットは厳しい競馬を全く経験しないで、牡馬との戦いに今後突入しないといけないのは、今日は勝ったけど更に厳しくなってきた。
田中勝春騎手、自身初の年間100勝達成 : netkeiba.com
隣にいる背の高い女性は「ミス牛乳」の奥さんですよね、しかし本人も言ってますが、年間100勝の経験がこれまでなかったというのは意外です。
MACHAR―馬のためにできること〈2〉 田中勝春 安西美穂子 by G-Tools |
11/11(日) 2回戦・大阪 ABCホール : 大会日程・結果 - M-1GP2007公式サイト
日曜日でファイナリスト経験者もズラリということもあって、広いABCホールが満員の入りとなっていました。審査員席にはかわら長介の姿もあり、いよいよ今年のM-1グランプリも決勝に向けて進んできたという気持ちになってきました。開演前に一番印象深かったのは、受付で天津の木村さんがエントリーフィーの2000円を払っていたことです。やっぱりこの辺からもきちんと徴収するのね。
M-1グランプリ2007大阪予選2回戦2日目 : 一汁一菜絵日記帳
にづかさんの観戦レポもどうぞ、というか以下の僕の文章に、にづかさんへのレスコメントも入るので、合わせてどうぞというよりは、先に見てください。
- A組1ブロック
千鳥(吉本興業 大阪)「殉職シーン」合格
今年の賞レースなどでの勝負ネタだったのを、二回戦に持ってくる気合い入りだし、ノブのツッコミ台詞が笑い所の頂点になるところが多くて、もう正直言って千鳥がファイナリストになることはないかなと思っていましたが、これは分かりませんよ、少なくとも大阪の二回戦でファイナル経験者で一番良かった。これでももし三回戦や準決勝に大きいネタが隠してあって、同等以上のクオリティだったら決勝どころか優勝候補ですよ。トップ出番からいきなり盛り上げたこともあって、会場は序盤から良いムードになっていました。あとbaseよしもと勢は今年「刑事ドラマの殉職シーン」という設定が何組かいて、昨日も三組覚えているだけでいたけど、同じ設定を見比べると千鳥が図抜けているのが明らかになってしまった。5
ロシア計画(アマチュア)「野球」
M-1甲子園の予選会で優勝、最近はインディーズライブなどにも出演して活躍している高校生コンビ、過去のM-1グランプリで三回戦に行っていた高校生コンビと比べても、遜色がないというより、ビルドアップ、テゴネハンバーグ、デロリ庵の三回戦より良かったようにも思える出来でしたので、かなり厳しい不合格のように思えます。
これ出番順が千鳥と逆だったら合格してたんじゃないかな? トップ出番で盛り上げたという形になっていたと思うし、審査員には千鳥の後のいい空気を利用したと思われたのかなあ? それを利用できたのも本人達の能力だと思うのですが。4-
餅米(NSC大阪)「昔話を今風にアレンジ」
今風というよりブラック風味、最初は何か違う展開でしたが、後半からはよくある「昔橋を今風に変える」ネタでした。2+
左ミドル(松竹芸能)「ギャップ」
前半は「怖い人がかわいい趣味持っていたら」で、後半は華井さんのいつもハゲネタですが、3分なんだしどっちかにした方が良かったと、にづかさんも書いていますが、ここまでずっと左ミドルはハゲネタで二回戦落とされていたんだから、結構笑いも取れていただけに、前半の流れだけで勝負しても良かった気がする。左ミドルはハゲネタやるんだったら、ハゲ弄りをする方がもうちょっと語句を増やさないと厳しいと思います。過去のM-1の中では一番受けていただけにもっていない。3
ビンチョウタン(アマチュア)「コンビニのコント・反抗期」
完全にタイトルでコントって言ってるんですが、センターマイク挟んでの漫才スタイルは崩さずだし、ここまでしっかりしていて、印象に残っているフレーズも多くて、笑いもあれだけ取っていたら二回戦は突破しますよね、しかし元の相方の方のコンビではそうは思わなかったけど、こちらは藤本さんの声の印象だけで、どうしても元のコンビの鯉女房のイメージを引きずって見てしまう。それだけ藤本さんのキャラクターが、前のコンビでも今のコンビでもきちんと活かされているんでしょうね。
しかしこのコンビみたいに数ヶ月前まで、baseよしもとのメンバーだった人たちが、アマチュアとして出るのはやっぱりおかしいよなあ(笑)。
ボールボーイ(吉本興業 広島)「女子高生と付き合いたい」
僕はそんなに好きな感じじゃないんですが、客受けも良かったから合格したかと思っていましたが、単発ボケをつなげている感じが、今日の審査員にはお気に召さなかったかな? 3
ジャルジャル(吉本興業 大阪)「落語家の稽古」合格
「おまはん」のコントを漫才にリメイクしていました。ジャルジャルは漫才を書き下ろすのではなく、既存コントを漫才に置き換えるのなら、これか去年の「英会話教室」ぐらいしか出来るのないですからね、今年の「職員室に呼び出される」ネタも出来ないことはないけど、この二つと比べたら弱いし、ジャルジャルはこういう形でやっていくのなら、決勝はないような気がしています。というか決勝の審査員にはこっちよりも、僕は「英会話教室」の方を去年見て貰いたかったけど、にづかさんも書いてるように、ジャルジャルのネタのキャラクターや設定の肉付きは凄い。昨日の審査員だった作家さんも含めての共同作業だと思うけど、ここまで表面的に出ていない所まで、作り込まれていることが想像できるネタは、いま大阪でコントやっている人では、他にはチョップリンぐらいしかいないと思います。中山功太も本来はこのグループに入るんだけど、いま少し迷走している感じですし、ジャルジャルは現状そのチョップリンよりも少し上にいま行きかけてるから、巧いことマネージメントしてスターにしてやってほしいと、改めて思いました。現状のコント番組が少なくなっているテレビ界を考えたら、やっぱりここはラーメンズみたいにライブとDVDの人にしていくべきでしょうね。
しかし同タイプのネタとは思うんですが、時系列的に「英会話」と「おまはん」のネタって、どっちが先に元のコントは出来たんだろう? 4
麒麟(吉本興業 大阪)「一つ多いナゲット」合格
今さらこのネタというのは、何か隠しているのか? それとも本当に新ネタ作れていないのか? 気になるところです。しかし麒麟はタレントオーラが強く出るようになっていた。客席の反応も「芸能人が出てきた」という雰囲気になっていました。4+
- A組2ブロック
バンパイア(アマチュア)「家具をもらう」
NSC卒業生、なんか今年はボケの方がツッコミにホモ的に気があるみたいなネタが、東西共に多いなあ(笑)。「刑事ドラマ」「十回クイズ」「ホモキャラ」の三つが今年の漫才の流行色のようです。2-
モスグリーン(アマチュア)「UFOキャッチャー」
今年になって関西のアマチュア賞レースとかで結果を出してきているインディーズ芸人、今回は面白かったんですが、無理矢理最近付けようとしている個性が、あり得ない設定で、大声で怒鳴り立てて畳み掛けていくという形が、結構いま多くの人がやっている方向のキャラ付けなんですよね、おそらく今の形になって以前より受けるようにはなってると思うんですが、オリジナリティとかキャラクターが失われつつあると思う、そういう意味で面白かったけど受からないだろうなあと思いました。3+
桃組(吉本興業 福岡)「交番迷子」合格
平凡だけど漫才が普通に巧かった、二回戦レベルなら漫才の技術だけで通過してもおかしくない水準、設定もベタさも地味なコンビのキャラに合っていた。東京とかに移ってレベルの高いところで揉まれるようになると、大化けの可能性はある。化ける前に埋没してしまう危険性もあるかも知れないですが。4-
ウニウミウシ(フリー)「都々逸教室」合格
東京落語の二つ目の春風亭栄助によるユニットというのは、後から知った情報ですが、独特の空気と世界観で爆笑を取っていました。春風亭栄助はこちらのプロフィールを見てから、あのネタを見ると「なるほどな」と思うところが多いです。採点不能。
タナベマン(アマチュア)「爆弾処理」
爆弾処理の専門家が電話で切っていくコードを指示するけど、電話口の爆弾処理している方の出してくる色がマニアック、ファンダンゴの編集された短いので見たら面白そう。1+
つるせんねん(松竹芸能)「英会話教室」
つるせんねんとかHTHって、角座の昼席に出ていますが、お客さんの主要そうであろう年配の方々の反応ってどうなもんなんだろう。つるせんねんは二人とも器用で芸達者なのに、漫才にそれがうまく活かされていないように思います。ここで一番笑ったのって、島原さんがピンで「京子さんを僕にください」ってネタやった時なんだよなあ。ジャルジャル、ウニウミウシの後で先生と生徒ものはキツかった。2-
どんぴしゃ(吉本興業 福岡)「モノマネ漫才」合格
「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の立川志の輔師匠のモノマネの人のコンビ、SMAP中居、王監督、千原ジュニア、新婚さんいらっしゃい、合唱部と全体的にあの番組系のモノマネなんですが、単にモノマネの羅列ではなくて漫才になっていた上で、モノマネで拍手を多く取っていたのが勝因でしょう。モノマネとモノマネの間のやりとりで飽きさせなかった。4
- A組3ブロック
ななまがり(アマチュア)「神様の降臨」
客席も爆笑だったし、審査員受けしないネタでもないと思うのですが、合格しなかったですね、基本的に森下の方が喋りっぱなしで、本編中には初瀬の方に台詞がほとんど無かったりする所や、やっぱり露骨に元々コントだったのが嫌われたか? このネタで三回戦に行けるのなら、去年の「完治」のネタの方で上がれていた気もするし。4
サンバルカン(アマチュア)「アイドルになりたい」
ボケの独特の口調のキャラクターを活かせるネタになってなかった。こういう一つのお題に対していくつもボケを羅列して出していくみたいなネタは、作家さん目線で見たら物凄く一つ一つのネタの精度を、細かくチェックされていそうで、よほど全てのネタが高いレベルにないと、作家やディレクターが審査員しているコンテストではキツイと思う、水準としては全部のネタが嘉門さんのヤンタンで「ヤンタンバック」か「テレカ」もらえる水準でないと、一つでも「ステッカー」クラスのネタがあると、その印象の方が残っていそうです。2
タフボーイズ(劇団チームKGB)「香川県は情けない」
ツカミで外して、本編も単に相方の出身地を馬鹿にしているだけで、その弄り方もかなり底が浅かった。多分僕が香川出身者だったら、不愉快になっていたかも、やるにしても自虐な形にするとか、もう片方の出身地も同様に弄りあうとか、色々とやり方はあるはず、M-1グランプリの大阪予選は関西小劇団系の団体から、結構出てくるコンビが多いんですが、キツイ不快感のある設定を出してきて、そのまま放り出すような投げっぱなしのネタするところが多い印象です。結局ここも「香川とうどんを馬鹿にしていた」という印象だけが残る。1+
フィッシュマン(ケーエープロダクション)「悪代官と越後屋」
こっさんのユニット、片方が魚市場の人の格好で、まぐろを持つ棒とか持ってくるけど、ツカミだけで本編には棒が使われなかったり、魚を絡めるのもかなり強引でした。1+
チキチキジョニー(松竹芸能)「演技力」合格
相変わらず営業や昼席には強そうな漫才、にづかさんに聞きたいんですが、ここはオンバト向きだと思います? アジアンあたりがもっと売れて、一段上に行ってくれると、いまアジアンがやっているような関西ローカルのテレビのレポーターとかは、この人たちに回ってきそうな気はする。ここも毎年二回戦では爆笑取って合格するんですけどねえ。4
クッキーズ(吉本興業 福岡)「時代劇」
「悪代官と正義の味方」というネタでした。またネタ被りと言うところもありますが、この設定は例年多いですからねえ、今日はAブロックに福岡吉本のコンビが三組入って、全組合格してもおかしくない水準でしたが、このコンビだけが涙を飲みました。設定さえ他と被らなければと思うのですが、でもクッキーズとボールボーイより受けていなかったし、ネタももう一つだったけど受かっていたbase勢は今日は沢山いたぞ、昨日の漫才ゲリラとか、東京では吉本所属の有名所が落ちていることを考えるとが落ちてることを考えると、吉本贔屓ということはなくて、一部のセクションが大事にされているということなのかもしれない。4-
- B組1ブロック
ふうらいぼう。(ケーエープロダクション)「ヒーローごっこ」合格
時事ネタを入れるのが巧いのは、営業とかで鍛えられている成果でしょうか、巧いだけにもうちょっとスタイリッシュにネタを組み立てて行ければ、若手の賞レースとかで決勝に残るチャンスもあるんでしょうが、どうしてもこういう場所に混じると、若手っぽくないんですよね。3
テンテン(吉本興業 名古屋)「ツッコミを説明してほめる」
面白かったけど、審査員は嫌いそうだなと思いながら見ていました。Aブロックの福岡・広島勢が作った、「地方の芸人も面白い」という空気を壊さなかっただけで良しでした。3-
あかぼし☆こぼし(吉本興業 広島)「兄弟喧嘩を止める」
小手先のボケが多かったような、あとM-1の場合は子供とかアマチュアの個性のキツイ所の後ならともかく、こういうコンテストで前に出たコンビの台詞とかギャグを掴みで言うとかは止めた方が良いですよね。2
りぼん(アマチュア)「女の子を助ける」合格
昨日に引き続いてガリガリガリクソンのユニット、今度は元スゴイオモシロイヨの鍛治町さんと柴田さん、ガリガリガリクソンのピンネタに鍛治町さんがツッコミを入れる感じで、柴田さんはかなりいてもいなくても良い感じだったのが残念でした。ただガリガリさんと鍛治町さんの掛け合いは、かなり噛み合っていて、ガリガリガリクソンの面白さを引き立てていた。さすがずっとスゴイオモシロイヨで二人の猛獣を操っていただけあって、ガリガリガリクソンとの絡みも抜群で、鍛治町さんの猛獣使いとしての腕が評価されての合格だったんじゃないでしょうか? 三回戦までは時間も無いから難しいでしょうが、次の機会があるのなら、もっと柴田さんも活きるトリオ漫才らしいネタやってほしいです。今回後半失速していたけど、そこを柴田さんが補うようなネタが出来れば、準決勝レベルのことは出来そう。4
鳳仙花(松竹芸能)「コンパ」合格
相手によって対応を変えるイラつく女を熱演、以前の二人やトリオの時期を入れても、初めての三回戦進出。松竹は今日は名前のある所が何組か消えたので、ここが残って良かった。3+
湊町ラフォーレ(吉本興業 大阪 新喜劇)「恥ずかしいカップル」
昨日もこのコンビ出てなかった? と思っていたのですが、同じ名前なだけで出てきたのは、吉本新喜劇の国崎さんと森田さん、コンビ名被ってしまったかあ(笑)、しかしこういうユニットコンビの付けそうな名前を付けた方が悪いのか、一応NSC卒業生ライブとかにも出ているコンビと同じ名前を確認もせずに付けてしまう先輩、果たしてどっちが悪いのでしょうねえ(笑)、ネタは国崎恵美のR-1でお馴染みのバカップルネタにツッコミが入っただけでした。ツッコミが入って逆に面白みが減ったような、国崎さんは一度で良いから友近に変わってR-1で決勝に行って欲しかった。3
スマイル(吉本興業 大阪)「カラオケ」合格
今日間違いなく一番受けていたコンビでした。終始会場は大盛り上がりで僕も大爆笑でしたが、ただスマイルというコンビに対して認識がない人に、この漫才がこれだけ受けるかと言われたらかなり微妙なところはあると思います。その辺は審査員も分かってると思うから、決勝はないんじゃないかなあ、今日の優勝という意味では間違いなく彼らだったと思いますが、ここも階段が上に行く度に難しくなる所なんですよね、せめて漫才アワード決勝で勝ち上がれていれば、新たな視野も開けたんでしょうが。5-
- B組2ブロック
つばめがえし(吉本興業 大阪)「朝食」
三角食べがおかしなことになっていく、ちっょと忙しいことになりすぎていた。2-
新撰組(アマチュア)「和歌山県のPR」合格
NSC卒業生、一回戦で見ているネタなんですが、二分の時は「完全にアマチュアなら良いネタだけど、プロのするネタかな?」と思っていたけど、三分になったら印象が大きく変わりました。自虐ネタは対象に愛と知識がないと成立しないというのがよく分かる、プロ予備軍の芸人としてその辺がしっかりしていました。個々の自虐ネタにもう一段階のボケが用意されていたのが、笑いという点でも大きかったけど、見終わった後に単に和歌山を馬鹿にしているだけという印象にならない所ですね。3+
span!(吉本興業 大阪)「時代劇」合格
ノンスモーキン、ダブルダッチ、そしてこのspan!と、指でストーリーを進めようとするというのが流行っているんですか?(笑) 時代劇という設定はよく被るけど、そんなに効果的に使えているコンビいないんですよね、ボケの中身まで被ることが多いし、しょうもない子供の意地の張り合いみたいな展開になってからの方が、僕は好きでした。ここはツッコミの濃いキャラクターを活かせるかどうかでしょう。以前になんかの機会でにづかさんが書いていた、ここはボケとツッコミ逆にしたらという指摘もよく分かるんですが、マコトさんに水本さんの、ガキのイタズラみたいな流れに翻弄されていくみたいなネタを追求してみるのも、悪くないと思うのですがどうでしょう? 水本さんのツッコミが現状、説明的すぎる所を今日は感じました。ここがキンコンに似てると言われるのって、どちらかというとマコトより水本の方に力点が大きい気が改めてしました。4-
ジャンクション(吉本興業 大阪)「オリジナルラヴソング」
ここが合格で、クッキーズやボールボーイが落ちたのは、かなり納得できないんですけど? ラストチャンスということでご祝儀とかなら仕方ないかも知れないけど、でもルート33はラストチャンスの年に二回戦で落とされたんだしなあ、放送もされる今年の二回戦でこれ通してしまったのは、審査員の見識が問われるところだと思います。この日の全体で見てもかなり下の方だったと思います。2-
追記)ファンダンゴの放送では、思いっきり本編の歌ネタに行く前に編集で終わっていました。
なすなかにし(松竹芸能)「校歌を作る」
一つ前の出番に同じ歌ネタでショッパイ内容だったコンビがいたことも幸いしたか、この日のスマイルに次ぐ第二の大きな笑いの山が来ました。ただこのネタはテレビとライブで印象差がかなりあるのが、気になる所なんですよねえ。今年全体的に賞レースやオンバトで今イチなネタが多かったのですが、これを二回戦に持ってくることは、上に向けて何かあるのか期待したいところです。大阪勢は今回そんなに大したこと無いので、今年はここに来ての復調が本物なら、決勝のチャンスありますよ。4+
- B組3ブロック
浜口浜村(吉本興業 名古屋)「日頃のお礼」合格
地味な風貌で静かに語る二人のシュール漫才、芸人や作家受けが会場でも凄かった。こんな人たちが名古屋吉本にいるんだと感動しました。説明しようがないタイプのネタなので、是非ともどこかで実際に見て欲しい。今年のオールザッツとか連れてきて欲しいです。僕もまた見たいし、他のネタも見てみたい。正直今回一番のプロの収穫はこのコンビでした。4
追記)なんかファンダンゴの放送は、極悪連合にしてもザ・ツタンカーメンズにしてもそうでしたが、ここから面白くなるというところで切られていて残念です。
ボルトボルズ(松竹芸能)「ラーメン屋を開きたい」
確かに去年の蝉ファイナリストとして考えたら、かなり残念な出来だったけど、ここが落ちてジャンクションとかが通っているのは、そりゃ松竹のファン怒るのも仕方ないわ、ただボルトボルズもこのネタで結構他のコンテストの予選会でスベっていたのは生でも見たし、知り合いとかに聞くと今年は他にも良いネタあったらしいのに、このネタに執着した失敗は問われるべきだから、仕方ないと言えば仕方ないか。3
まいなすしこう(吉本興業 大阪)「子役をやりたい」合格
いつも通りといえばいつも通りで、これがチケット代も安いし、アマチュアの人の友達とかも来る、一見さんの多い二回戦では受けるけど、チケット争奪戦になるせいでお笑いマニアばかりになって、彼らのことを知っている人ばかりになる三回戦では毎年受けなくなる要因かも知れないけど、こういう自分たちの基本スペックを全部織り交ぜた、自己紹介的なネタを持っている人は、絶対に東京や全国の番組に行くと強い。いま大阪吉本のオンバト挑戦はサライブメンバーに回っていますが、それが一段落したら、このコンビを挑戦させてみて欲しい。4-
にづかさんは「リンカーン」に出演したことで、勝山梶も同様に一気にガンガンメンバーに昇格させればいいと書いていますが、baseよしもとがライブバトルのピラミッドにどうしてもこだわるのならば、テレビで売れた人はbase飛び級させてうめだのレギュラーにしても良いんですよね。新しく作る京橋をそうするとか考えて欲しい。少なくともテレビで売れている勝山梶、まいなすしこう、スプモーニ、うずまきといったテレビにも出ている人たちが、事務所オーディションともいうべきプレステージを受けているのは変ですよね。
天津(吉本興業 大阪)「夫婦生活」合格
まいなすしこうがカバンに戻って退場するのに騒然となっている客席が、冷めるまで一呼吸を置いてから出て行くのは、経験豊富なコンビの味でしたが、本編の方はその経験が出ていたと言えば出ていた受け方だったのですが、こういう普通の設定でやるのなら、オタク形態模写みたいなネタは織り込まない方が良いんじゃないの? と流石に思いました。
ただ天津はオタクネタよりも、普通のネタやった方が面白いという声は、baseよしもとのファン中心に根強い声ではあるのですが、ただそれだと天津と同じぐらいの技術や発想があるコンビって、大阪にはゴロゴロ転がっているんですよね、普通にやっていても天津はダイアンの陰に隠れてしまうと思うし、そのダイアンは本の沢山の売れている人の陰に隠れているんですから、自分たちの売りや個性というのを伸ばしていく方向に行かないと、大阪はただでさえ芸人が多い割に、出れる場所が少ないんだから、他との違いを特化させることはもっと考えるべきだと思う、僕もそんなに好きな番組ではないけど、大阪の芸人は「エンタの神様」から学ばないといけないことはある気がする。
にづかさんの所の「ライセンス云々」の下り読んで思ったのは、結局天津のオタクネタって、別に演者が本当にオタクである必要のないオタクネタばかりなんですよね、 オタクを演じるという設定で、オタク役を西澤や川島あたりが演じれば、麒麟やダイアンで成立しそうなネタが多くて、そのあたり東京のオタクネタの人たちとか、今回この後で沢山出てくるアマチュアやインディーズのオタクネタで合格した人たちは、演者が本当にオタクでないと出来ないネタが多かった。その辺が一見さんが天津のオタクネタを物足りない理由というのはあると思います。別にオタクの人が天津を物足りないんではなく、オタクでなくても天津のオタクネタは物足りないと感じさせているという、現状認識が必要だと思います。
このネタは面白かったけど、これは完全に大阪だからという所だったと思います。天津のことを知らない人が多い中だと、かなり厳しかったとは思います。4-
ザ・プラン9(吉本興業 大阪)「バケツリレー」合格
天津に続けてにづかさんの感想「ベテランが5人集まってあんだけ舞台広く使ったら面白いに決まってます。ズルいですわw」が面白い上に納得させられたんですが、よく「芸のない内は舞台を広く使え、運動量で補え」と言いますが、芸が凄いある人達が、舞台を広く使い運動量のあるネタやっているんだから、面白いに決まっていますよね、プロ野球選手が「ラッキーゾーン」のある球場で金属バットで試合しているようなもんですよね(笑)。単に嫌われているだけだったら、一度も決勝には行けなかっただろうし、三回戦で落とされる年とかもあって良いはずですから、この辺がザ・プラン9がM-1に限らず審査員に厳しく見られている理由は、単に嫌われているのではなく、こういう頃に理由があるというのは、かなり納得しやすい分析のように思います。プラン9に対しては、さんまさん、紳助さん、ダウンタウン松本さんなんかも結構嫌いという意味合いではない、厳し目の評価を与えがちなのは、この辺に引っかかりがあるのかも知れないですね。
しかしM-1の予選でプラン9が「バケツリレー」のネタするの、決して初めて所か二回目ですらないんじゃない? ルート33だったら落とされてますよ(笑)。ただピンの仕事がそれぞれ忙しくなっている上に、プラン9で本公演とかも定期的にしていることを考えると、漫才の新ネタを作る時間なんてどんどん少なくなっているでしょうから、なだぎさんが東京に移住みたいな話も出ていますし、そうなったらM-1挑戦も10年目を待たずに無くなりそうな気もします。4+
- C組1ブロック
20分の休憩明けで再開、ヒカリゴケが仕事の都合で出番順変更でEブロックの真ん中から、休憩明けのアタマに登場となり、お客さんから若干ながら歓声が上がる。
ヒカリゴケ(松竹芸能)「腹話術」合格
角座に通っているファンの人から、ヒカリゴケはこれより良いネタがあると聞いているので、このネタで二回線を越えられたのは大きい、三回戦どんなネタするか楽しみにしたいです。4
タングステン(アマチュア)「メリーさん」
お笑いライブレポでブログを書かれている方の男女コンビ、さすがに沢山のライブを見て分析した感想の文章を長年書かれているお二人によるネタだけあって、ネタの台本はアマチュアの水準を超えていた、一回戦は純粋に台本の差だけで勝負に勝てただろうなと思う。さすがに二回戦になるとそれだけでは勝負できないんでしょうが。2+
大蛇(NSC 大阪)「休憩時間」
記憶になく、メモも取っていませんでした。1
ところてん(アマチュア)「遭難」
トリオでボケの遭難者とツッコミの傍観者に対して、三人目が不思議な存在(この場合は神様)となって出てくるというのは、結構キャリアのある人たちでも失敗することが多いのですが、かなり巧いこと構成できていたと思いますが、休憩明けの一気に重たくなっている時間帯の出番順に苦しんだように思えます。3
西川さんと山本さん((株)シエル)「三人娘のモノマネ」
発声練習で死にかけるとかは面白かったけど、昨日も書いたけど、もうシエルのオバチャンタレントの漫才は、僕はお腹いっぱいです。3+
LinRinSound(アマチュア)「女性が激怒」
とにかく切れて怒鳴り立てている女性と、それを説明しながら同調する男性、こういう最初から一方だけでハイテンションで怒鳴り立てて、最後まで引っ張るネタは例年二回戦で落とされるよなあ。立場が逆転していくとかいう変化があったら、お客さんも最後までついて行けたかな? 3-
笑い飯(吉本興業 大阪)「駅の構内放送」合格
休憩明けで重い空気の上に、個性の強いアマチュアが続いた後とはいえ、かなりイマイチな内容だったと思います。笑い飯は決勝候補ではなく、あくまで優勝候補なんだから、重たい空気の中、二回戦で本気じゃなかったからというのは、大爆笑を取れなかった言い訳には出来ない。三分間歌ネタで引っ張っり続けて攻めの姿勢を示したなすなかにし、今年の勝負ネタに改良を加えて本気で挑んだ千鳥、有りネタをさらっとやって大爆笑取った麒麟、正直この三組と現状の力の差を感じてしまったよ、僕も「うんこ」ネタかよと最初ビックリしながらも期待したんだけどなあ……。今年の決勝予想は笑い飯を外して、千鳥を入れた方が良いかも知れない。4-
- C組2ブロック
志ん茶(アマチュア)「サザエさんに出たい」合格
大学の落研の人によるアマチュアコンビ、ベタな設定から入るモノの、アナゴさんのモノマネが激似で、それがツカミとなって、どんどんコントの設定に会場が引き込まれていきました。かなりベタな設定であることを意識させないネタの完成度の高さ、演技の巧さ、キャラクターの強さというのに引き込まれました。これまでのM-1予選で名前を上げた純粋アマチュアの人たちというのは、どちらかというと荒削りの魅力でしたが、完成度の高さと演技の巧さで充分にプロ、それも決勝経験者のレベルに対抗できている、今年の予選の最大の掘り出し物です。
後半の勢い付ける畳かけの部分でも題材の「サザエさん」の設定に則ってブレていない上に、意外性も高いけど納得のオチも見事でした。こんな綺麗なオチで落とせるコンビがアマチュアというのは恐ろしいです。はっきりいってこれより設定が甘いプロは沢山いますよ。
このCブロックは本日の中では激重の空気だったのですが、その中で笑い飯より爆笑取ったんですから、終わった時には絶対に合格すると確信しました。この日一番ネタ終わりの拍手大きかったんじゃない? 5+
キャバレーナイト(アマチュア)「ホスト」合格
男2女1のトリオ、オバハンキャラの女性とホストキャラのツッコミのキャラクターの強さに引っ張られながら、ホストキャラのツッコミが弄られていく展開に、メンバーの自虐ネタも織り交ぜていく、楽しい賑やかな展開でした。本来なら一番実績もあって、キャラも能力も強い宮田さんが黒子役に回れる強さが、このトリオにはありますね。3+
漫天(吉本興業 大阪)「ランプの精」
そうでなくても苦しかったでしょうが、同じ男女グループの後というのはしんどかった。1
Dande lion(アマチュア)「終電で帰る人を止める」
技術に台本が追いついていない。技術があるだけに逆に台本の平凡さが目立ってしまった。2+
ジャングルパンダ(アマチュア)「引っかけ遊び」合格
このぐらいベタな設定は、群を抜いた面白さか、奇抜なキャラクターでないとこういう場所では難しい。ジャングルパンダはその後者に見事はまっていました。ボケの方の危ないキャラを、ツッコミの方のキャラが巧く柔らかい印象にして心に残してくれる、凄い良いコンビだと思います。アマチュアで出ていますが、最近までbaseよしもとにいた人たちです。3+
ピーマンズスタンダード(松竹芸能)「不動産屋」
このコンビは多分、角座に熱心に通っているファンと、それ以外の大阪のお笑いファンとの間に評価の差が、一番開いているコンビだと思います。角座では一軍のバトルライブで一位になることすらあるのに、M-1とかではその片鱗すら見せられていない、にづかさんは去年のABC予選が良かったと書かれていますが、僕は今年のMHKの予選で見て、「これは良いネタだな」と思うネタがあっただけに、どうもこのコンビは賞レースでのネタ選択のミスが多い、まあ松竹の若手芸人さんは、特にM-1ではこの傾向がここに限らずかなり強いんですが、最初の「僻地」の重ねとかは受けていたけど、後半の大失速は大きかった。でも合格した47組のリストを見ると、ここよりは良かっただろうという名前があるのは確かなんですよねえ。落ちても当然の内容だったけど、これよりダメだったところが何組か受かっているのが、松竹ファンの納得できないところでしょうね。2+
- C組3ブロック
くいな(吉本興業 名古屋)「催眠術」
なにか中途半端だった。名古屋吉本は本当に地味なキャラで、シュールなネタばかりだけど、ここは徹底できていない感じ。1
SOS(松竹芸能)「ごっこ遊び」
オーケイ岡山、かみじょうたけし、代走みつくに、みわゆーすけによる松竹ユニットグループ、これだけ強烈なキャラのボケキャラを三人も引き連れてきたんだから、各々のピン芸も含めてボケを自由に好き勝手させて、岡山さんが操っていくみたいなネタしたら良かったのに、普通の人数漫才になっていた、このネタならこんな個性の強い人たち集めてやる必要はない。3
トヨーズ(アマチュア)「子供が生まれたら」
純粋アマチュアっぽい芸名ですし、そこまで言うのも厳しいですが、こういう「なんちゃってプラスマイナス」は、いま少し下のレベルのライブに言ったら、タケノコのようにいる。2
チュチュ(吉本興業 大阪)「バレリーナでショートコント」合格
不満も多く出ているでしょうが、こういうのはまえだまえだと同じで、別基準で合否が判断されていると思って良いんじゃないでしょうか? 本当に面白いかどうかは別で、このコンビがM-1で三回戦に勝ち残ったり、今年の大阪のアマチュアお笑い賞レースで結構良いとこまで勝ち上がったり、入賞したりしているのは、審査員はこういうやろうとしている事、伝えたいことが徹底していて、テーマに筋が通っているものは評価されるんですよね、テーマに統一性があるショートコントがM-1で準決勝ぐらいまで毎年一組ぐらい残る理由を見た感じ、ただここは演技力とかの基礎が出来ているんで、おそらく狙っているであろうスベリ笑い的なモノが、巧くできていない気がします。2+
- D組1ブロック
334(アマチュア)「トトロの祟り」
なんかボケに矛盾があった気がするんだけど、覚えてない。1+
Mr.オットセイ(アマチュア)「英語で言う」
英語が会話に混ざるとか、こういうネタはもっとすっと言葉が出ないと厳しい。1
虎あげは。。(アマチュア)「マイナーなことわざ」
浜松で活動しているアマチュア芸人、ツカミの「浜松といえば“うなぎ”」みたいな話で引っ張るような気配があったような気がするんですが、そうはならなかったのが肩透かしでした。1+
マリッジゆたか2007(デリートエンターテイメント)「ヒーローインタビュー」
モノマネ芸や「探偵ナイトスクープ」の人間パラダイスでお馴染みの、マリッジブルーこうもとのユニットですが、ここもSOSと同じで、もっと自分の持っている特技を活かした漫才にすべきだったかなと思います。一回戦はベタで当てに行って、二回戦は勝負に行くとかブログに書いていたような気がしていたので、その辺が残念でしたね、設定的にモノマネとか織り交ぜても不自然な流れにならないネタだったと思うんですが。2
モンスターエンジン(吉本興業 大阪)「旅館のお化け」合格
このコンビらしいネタでした。ただうなぎもそうだったけど、ここもまだトリオのネタ作りの癖が抜け切れていない気がする。ツッコミ役、恐がり役、お化け役という配置の方が広がりそうな展開だったような気がするのは、まだこの二人だけの形を見慣れていないだけかな? 4-
- D組2ブロック
吉田(アマチュア)「一人暮らし」
一回戦はよっぽど周りが悪い時間帯に入ったのかな? 1
デロリ庵(NSC 大阪)「告白のアドバイス」
面白かったし会場も沸かせていたので、見ていた人たちの中から「なんでデロリ庵が落ちたのか?」という声が多かったのですが、これ去年のM-1で高校生として三回戦に勝ち上がった時のネタに、基本構造が似すぎているんですよね、高校生として三回戦に行ったネタと比較して、NSC生として出ているのに高校の時に作ったネタと比較して進化がないと取られてしまったか? 「相方に対してホモ的な気持ちを持つ」というのは、今年物凄いベタな多い設定になっていますし。3+
平安美人(アマチュア)「仮面ヤマダー」
インディーズライブでやっているようなコントをそのまま持ってきていました。完全に潔くコントでした。重たい空気がデロリ庵、平安美人で少し柔らかくなったのが、次からの連続合格にもつながったと思います。もう少し前からM-1があって、モストデンジャラスコンビやG★MEN'Sが出ていたら、こんな感じで自分たちを貫いて、爆笑を取って二回戦で落ちたりしていたのかなと妄想してしまった。3+
桜(アマチュア)「エヴァ漫才」合格
NSC女性タレントコース卒業生の二人組、片方がアスカのコスプレの上にモノマネで、エヴァンゲリオンのシチュエーションに例えたり、名台詞で突っ込んだりするけど、知らない相方がついて行けないというネタで、場内大爆笑を取っていました。この人たちこんな事出来たんだと感動しましたよ(笑)。しかもアニメ内のマニアックな設定できちんと爆笑取ってるんだから、天津は何に気を使って表面的なことばかりしていたんだと思いますよね、パロディに置いて受け手が元ネタを知っているかなんて事は、それほど重要ではない、面白いことをやっていれば元ネタが分からなくても、見ている人は雰囲気を察して笑えるというのは、コメディの世界とかギャグマンガの世界では70年代後半ぐらいには、もう確立していたのに、演芸とかお笑いり分野に関しては、その点に臆病な人たちが多いけど、全然そんな必要がないというのを証明してくれたと思います。最初は「こんなにエヴァって浸透しているのか」と驚いたけど、違いますよねあれは分からない人でも「分からないけど面白かった」から笑っていた。4+
概念(アマチュア)「子供の疑問」合格
毒のある時事ネタとシモネタでしたが、知名度に欠けて印象に残らないといけない人たちは、このぐらいやらないとダメだと思うし、毒やシモネタがいわゆる意味のある社会批評になっていたから問題にないと思う、ボケとツッコミのキャラがそれぞれ具体的に誰に似てると、それもbaseよしもとの人で言えるので、個性の方向の持って行き方としては間違いがない。ここが台頭してきたら明確に取って代わられるコンビがいるなと感じました。4-
フリータイム(吉本興業 広島)「選手宣誓」
選手宣誓を聞き間違えていく、キャラクターとかスタイルもそうでしたが、なんか古さがネタにもあった、2丁目劇場の時代の奇を衒ったことをする弟子っ子漫才みたいだった。2-
レベルみかん(アマチュア)「巌流島の決闘→悪代官と越後屋」
本日4組目の「悪代官と越後屋」の設定です(笑)。さっきも書いたように「ホモネタ」も今日は多かったし、昨日は「刑事ドラマの殉職シーン」というのが沢山被っていたし、例えば2004年ぐらいに「マツケンサンバ」や「オレオレ詐欺」が多かったとかいうのは、時事ネタだから分かるんですし、今年なら「亀田」や「沢尻」「赤福」なんてネタが続くというのは分かるんですが、「時代劇」「ホモネタ」「歌手になりたい」みたいなネタが突然被りだすのは不思議です。2-
ベスト8(アマチュア)「ボウリング」
ボケがPOISON GIRL BANDだったけど、ツッコミが設定に馬鹿正直に乗っかっていたので、シュールな雰囲気が活きていなかった。2+
今井田中(吉本興業 名古屋)「悩み」
さっきから書いているように名古屋吉本は、基本的に地味な人たちがシュールなネタをしている人が多いんですが、浜口浜村以外はみんなシュールになりきれていない。よゐこ、のイズ、ジャドリストあたりが出た後に、こういう「なんちゃってシュール」は大量に出てきたなあ。1+
のろし(松竹芸能)「忍たま乱太郎」合格
また空気が悪くなったきていた中で、それを挽回できなかった感じでした。ここまで受けないネタではないと思うけど、これだけ知名度がある人たちが、重い空気を挽回できないのは痛いんですが、今年の代表作である「ヴィジュアル系ラーメン屋」を持ってこなかったわけですが、こういう準決勝未経験ぐらいの人たちは、勝負ネタがあるのなら、二回戦から準決勝まで同じネタで突っ走った方が良い、のろしは少しでも外したら、まだ二回戦で落とされる可能性があるクラスなんだから、オジオズに続いて、のろしまで落ちなくて良かったけど、落ちたボルトボルズとどっちが良かったか? というのを考えると結構微妙だったと思います。3+
- E組1ブロック
悪い空気のまま10分の休憩に突入、休憩明けはいつも輪をかけて空気が重くなるので、かなりしんどい序盤となりました。
バイナリーエンジン(アマチュア)「儀式」
確かに劣化リットンでしたね。一回戦の中に出てきたら目立つんでしょうけどねえ。1-
コーンポタージュ(NSC 大阪)「さるかに合戦」
漫才は巧いけどベタとしか、確かに言いようがない。2-
フロントライン(吉本興業 広島)「修学旅行」
にづかさんの感想に付け加えることはないわ(笑)。1+
王(デリートエンターテイメント)「ヤマダ電機」
こういうテーマを出して順番にボケていくネタは、見せ方を統一しないとM-1は厳しく取られる傾向ありますね、リーダーがバイトしたいという導入にも無理があるし、あと「電器店」という設定で良いですよね、「ヤマダ電機」と特定する意味合いが余り無かった。重たい空気で笑い取っていただけに、穴の多い作家目線ではツッコミ所が多いネタやってしまったのは残念です。こういう多人数コンビって、重たい空気を一気に変える役割を巧く担えて合格、ということもあるだけに残念です。多人数漫才にありがちなパターンにならないところが、ここの魅力だと思うんですが、今回はかなりベタな多人数漫才だったと思います。3-
- E組2ブロック
乱拍(アマチュア)「燃えよドラゴンズの替え歌」
これより面白い、この曲の替え歌はニコニコで「初音ミク」が沢山唄ってますよね(笑)。この人たちはアマチュアみたいだから、そんなこと言わないでしょうけど、「ギャグ漫才」「モノマネ漫才」「替え歌漫才」みたなことをしている人たちで、感じのギャグやモノマネ、替え歌部分が凄く弱いネタやってる人が、そういう感想に対して「狙いはそこじゃない、周辺の漫才部分がこのネタのポイントだ、見て欲しいポイントはギャグや替え歌部分ではない」みたいな言い訳する人いるけど、その言い訳が通じるのは芸人間だけで、審査員やらディレクターとか作家、ましてや一般のお客さんには絶対に通用しないですよ、「モノマネの漫才」はまずモノマネが巧くないとダメだし、ギャグや替え歌の漫才は、まずギャグや替え歌が単体で面白くないと、漫才部分でどれだけ凝ったことをしても、見ている人の心には響かないですよ。1-
グッドモーニング(アマチュア)「名刺交換」
僕もネタの感想全く書いてない(笑)。ツッコミが紳助とくりぃむ上田を足したような顔とだけ書いてある(笑)。1-
バウンドライン(アマチュア)「ホモネタ」
「またホモネタかよ」とだけ感想書いてました(笑)。1-
Dr.ハインリッヒ(吉本興業 大阪)「絶景に誘う」合格
普通の漫才の後だったら、もっと笑いも大きかったんでしょうけどね、ここの個性がもっと際だつような出番順で出してあげたかったですが、にづかさんも指摘しているけど、Dr.ハインリッヒは普通に東京の方が受けそうですよね。案外、東京は女流漫才いるようで、レベルの高いところはそんなにいないし。数はいるけど「この辺でこのランクに行けるのか」という所が多い感じなんで、考えてみても良いのかもと思いました。大阪の方が用意された椅子は少ない上に、案外層が厚い。3+
サイドエイト(アマチュア)「バスに乗る」合格
盛り上げてはいたけど、初見の人にはかなり不親切なネタだったと思う、これ合格だったらSOSや王でも良いんじゃないか? と思うところもあります。サイドエイトのキャラクターと、こういうネタをする人たちということを知っていないと、厳しいところがあったと思います。審査員が全員彼らのことを初見とかだったら落ちてたんじゃないかな? 3-
ハム(アマチュア)「あいのり」合格
「よろしくお願いします」から設定の入り説明の段階で、既に会場大爆笑、このコンビはやっぱりズルイよ(笑)。諸見里にツッコミ担当させた段階で、このコンビは勝ちですよね、僕はあのオチ好きです。3+
追記)しかしテレビで見て気付いたんだけど、諸見里の衣装はモロにアニメのキャラTシャツでした(笑)。
- E組3ブロック
純子(アマチュア)「仮面ライダーのナレーション」
中江真司や滝口順平、若本規夫のモノマネでナレーションてボケる、ボケの方は愛植男さんに見えたけど、合ってる? モノマネ芸としてはどんぴしゃの方が良かったし、若本規夫の大ボケは被っていた上に、志ん茶の方が良かった。2
天竺鼠(吉本興業 大阪)「最後の晩餐」合格
ここは基本的に最初に準決勝に行った年から、ネタの基本構造が全く一緒で、特に進化や変化が見られないから、このままで行くのなら、いつか審査員に飽きられて三回戦で落とされると思う。4-
鎌鼬(吉本興業 大阪)「近所の鬱陶しいオバハン」合格
面白かったけど、「普通だった」という評価はしっくり来るかも知れない。まだ鎌鼬は、アウェーや勝負がかりでは、チャンドンゴンゲンにまだまだ頼るべきなのかも知れない。4+
天竺鼠と鎌鼬に関しては、爆笑を二組続けて取っていたのが、ほとんどいなかったので、この日の二つ目の山ぐらいの盛り上がりでしたが、見ていた時は楽しかったけど、少し時間経ったらあまり二組とも、どんなことやっていたか覚えていないんですよねえ、二回戦とはいえ印象度が薄いことやっているのでは、決勝はまだまだ難しそうですね。
- F組1ブロック
フルコンタクト(アマチュア)「空手家のコンパ」
こういうベタな設定に、追加要素でアクセントというのは、発想が安易すぎる。1+
生け花教室(アマチュア)「アリバイ」
シュールな設定での天丼ネタ。1+
マウンテンヒル(アマチュア)「刑事ドラマ殉職シーン」
結構期待していたんですが、この設定は今年はハードル上がりすぎ、なにいまの若手芸人ってもう「太陽にほえろ」世代じゃなくなっていると思うんですが、なんでこんなに「殉職シーン」の設定やりたがるの? 2+
れくりえ〜しょん(アマチュア)「仮面ライダー」
言われてみれば確かに仮面ライダーも多いなあ、「特撮ヒーローの次回予告」というパターンも入れて、特撮ヒーローネタという風に括ったら、もっといるんですよね。1+
トライアングル(松竹芸能)「天ぷら火災」合格
単独ライブでやっていた「選挙運動」のネタの方が良かった、なんかこういう良いネタがあるのに、変に温存というパターンは、準決勝までは毎年確実みたいな人でない限り、危険度が高いよ。去年は二回戦で落とされているんだから、いきなり勝負ネタ投入してくれないと、応援している方は心臓に悪いです。松竹的にはこのコンビには、安定して準決勝に上がって欲しいところでしょうね。3+
タナからイケダ(吉本興業 大阪)「給食の献立ほか」合格
面白かったけど印象には残らず、色んな話題になっていたけど、給食の下りしか覚えていない。しかし安定した実力の漫才が続いたこともあり、一気に会場の空気が暖まってきた。4-
- F組2ブロック
しゃもじ(オリジンコーポレーション)「アンパンマンの新キャラクターを考える」合格
沖縄のお笑い団体から参戦、ベタな設定だけど導入部に意外性ありで、引き込むことに成功していた。今年の二回戦は、地方勢の活躍が東京予選でも大阪予選でも目立ちます。お笑いブームなんだなあと実感する。4-
男と女(吉本興業 大阪)「海でイチャつくカップル→火事」合格
よくある独り身の女のひがみネタになっていないのは、和田さんのキャラクターもさることながら、市川さんのツッコミもあるんでしょうね、キツイツッコミの台詞入れても、どこか優しいんだよなあ、市川さんの暖かい雰囲気があるおかげで、和田さんがどれだけエグいことを言っても、ひがみの芝居が暴走しても、市川さんのツッコミのおかげで聞いてる側に、不快感を印象付けないんですねえ。4
パニーニ(アマチュア)「デュエル」合格
基本構造は桜のエヴァ漫才と同じ、やっぱりこういうのは元ネタ分かんなくても面白い、自分は全く分かんない世界だけど、きちんと笑えたし、おそらく詳しいであろうマニアックな笑いもおきていた。漫才でお客さんに何か伝えたいテーマというものが、しっかりとあったし、設定も借り物ではなくしっかりと練られていたし、設定にしたものに対する愛もあったし、素晴らしかったと思います。実際に爆笑取っていたしね。
面白いと思うかどうかは別にして、審査員はこういうテーマがしっかりしていて、伝えたいものが明確にあって、伝える努力がされているネタは好むと思います。準決勝入りを期待したいです。後から分かったけど、元・鯉女房の木坂さんのコンビなんですね。5
アルトバイエルン(松竹芸能)「ツッコミの練習」
ここはもうちょっとベタで薄い組が固まっているブロックに出たかった。一部でチャドさんと同じボケもあったし、ベタな外人と日本人漫才になってたというのもあるけど、カバン持ってきたり、漫才の練習という設定は二回戦以上になるとキツイ。2+
変ホ長調(アマチュア)「男と女の友情」合格
出番前にロビーでインタビュー受けてるの見学していたら、「“劇団そとばこまち”にいた」とか「今は“ヨーロッパ企画”のスクール(?)に通っている」とかいう話が出てきて、改めて純粋なアマチュアじゃないんだなと思ったんですが、今回もネタ中に一箇所ネタを飛ばしていたんですが、その時の動揺して素が出ていたんですよね、あーやっぱりあれは全部演技で作ったキャラなんだなと改めて思いました。「素人が素人らしい漫才しているだけ」という印象をもたれたのなら、完全に騙せていたということですから凄いなと思いました。去年のM-1から一年間、沢山来た仕事は全部断ったらしいです。4
追記)テレビでは、ネタ飛ばした部分カットされてましたね。
- F組3ブロック
あこがれ(アマチュア)「特色のあるタクシー」
設定の複雑さを、自分たちが処理しきれていなかった。
恋愛小説家(松竹芸能)「戦争映画の軍隊の解散シーン」
なんか今年に入ってからのネタは、全部弱い気がする。去年は落ちたけど二回戦の漫才良かったんだけどなあ。2+
オハラオハラ(ホリプロ)「オカンと漫才」
さすがにこういう企画物臭いところは、実際は企画物としてやっているのではなくても、これ以上は無理か、色んな所で感想も読んだし、現場の感想も聞いたけど、みんな共通した感想は「小原さんが思っていた以上に美人」という感想ばかり、あと「ご飯食べてるの?」って思うぐらい細かった。3
プラスマイナス(吉本興業 大阪)「ピクルスを抜く」合格
まあややこしい分かりにくい設定でやってたなあ、結構ギリギリだったと思います。一皮剥ける前の「古くてあざとい」と一部で言われていた頃の漫才に戻りかけている。2丁目劇場の頃の芸人みたいという評価は分かる。そういう色は昔が一時期抜けていたのに、なんかまた戻ってきている。3+
結果
47組という大量合格でしたけど、上から順番に47組取ったとは思えないなあ、少なくとも一部のbaseの芸人さんよりは、広島吉本や福岡吉本、松竹の芸人の方が上だったんじゃないの? と思うところはあります。落ちたところ自体にそれほど不満はないんですが、ここよりは上だっただろうという引っかかりは多いです。まあ吉本の大会なんだから言っても仕方ないわけで、不満があるのなら自分たちで主催して大きな大会やればいいと言われたらそれまでのことです。でも正直、今回ある程度下駄を履かせて貰って合格しても、あと一週間しかない三回戦で挽回するだけの改良するのは、時間がないでしょうけどね。
総括
とりあえず今回思ったのは、小手先の笑いではなく、一本筋が通った何かをテーマを持っている人たちの強さ、やりきれる強みというのを感じました。あとこれは吉本・松竹問わずに大阪勢に感じたけど、一見さんに優しくないというか、自分たちのことを知っている人たちにしか伝わらないネタをする人が多かったように感じました。
こういうお笑いは生で見た方が絶対にテレビで見るより面白く感じるモノなんですが、それでも生で見た大阪の二回戦と、テレビだけで見た東京の二回戦だと、東京の方がレベル高いと感じてしまいました。大阪は狭いところで笑いが競われているという事と、お客さんが優しいんだなということを感じさせられました。
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本日のYouTube 紅白歌合戦より 戦後の歌姫たち
アカシヤの雨がやむとき : YouTube
二人とも歌巧すぎというのもあるんですが、この辺の20年ぐらい前までは、もう日本の歌謡シーンにおいてスタンダードみたいな扱いになっていた曲が、少しずつ歌い継がれなくなっていることの寂しさを感じます。もっと現役の有名歌手が、スタンダードカヴァーとかもっとやればいいのにと思う。陽水さんとか第二弾出してくれないかな。
本日のYouTube 北斗の拳に過半数を依存 : タケルンバ卿日記
「蜃気楼」も名曲なので、是非とも聞いてみてください。