何故有力者が揃っている今年のファイナリストに心配するか
- M-1 グランプリ決勝 審査結果(半帖庵)
この過去の審査傾向、特に紳助と松ちゃんの点数の偏り方を見ていたら、ブラマヨやアジアン、最近の南キャン、麒麟に心配するなという方がおかしいでしょ……。あと世間で言われているほど、カウス師匠や洋七師匠は技巧派に甘くない。むしろ例えば二年目のダイノジとアメザリって、多分アメザリの方が受けてたと思うんだけど、技術力がある分だけ足りないところが露呈されるという側面はどうしてもあって*1、それがアメザリの方が最下位になった理由だと思うのですが、今年はそういう意味でこの審査員陣が引っかかるコンビというのは多く出るような気がします。ポジティヴな低評価だった去年とネガティブな中評価に止まる今年となるのが、今の一番の懸念事項です。
準決勝から一週間、決勝まで一週間色々と考えてみた!!
準決勝から一週間近くが過ぎ、もうあと決勝まで10日もない日程になって、色々と優勝予想やこの決勝に残った結果について思うこととか、考えていくにあたって思い至ったことなどを徒然と書かせて頂きます。
うめだ花月から二組というのはどうなんだろうか?
M-1の過去四年間の歴史というのは、かなり現在のうめだ組を否定し続けた歴史でもあったと思うのです。フットボールアワーは優勝していますが、ぬるま湯とまではいわないけど、傍目にはかなり低いところで満足している人たち、腕はあるけど、人気はあるけどそれ以上の広がりを感じない、東京に進出できなかったbase卒業生達、最近ちょっといわれなくなったけど、うめだ花月がはっきりと「姥捨て山」呼ばわりを一部のファンにされていたことは事実で、そのイメージを引きずっている人はやっぱり「うめだ花月」というか「base卒業のうめだ花月勢から二組」というのは、一部ネガティヴに捉える人がいるのは、僕は理解できる方なんで、やっぱりチュートリアルとブラックマヨネーズはどっちかだけで良かったんじゃないかなというのは本音です。
チュートリアルとブラックマヨネーズは二組とも、M-1はもちろん賞レースに限らず、大舞台でのネタ選択に失敗して本来のポテンシャルを発揮できないままに今日に至っているので、その辺の失敗がなければという期待は僕もしているし、そう考えるのは分かるんですが、チュートは優勝候補に挙げながらもその辺を分かって勝負ネタを持ってくるかという不安がありますし、ブラマヨに関しては今やっている新しい漫才というのが、実はダウンタウンの『ガキ使』のトークのパターンそのままじゃないか? という思いもあるんですよね、ブラマヨに関しては優勝候補に挙げる人も多い一方で、運の無さ、ネタ選択のマズさ、目新しさの無さ等から、最下位候補に挙げる人も結構いるのを見るんですが、僕は基礎技術がしっかりしているからそれはないだろうと思っていたんですが、二年目、三年目のアメザリのことを思うと、そういう心配する人の方が正しいんじゃないかという気もしてきました。
実際問題として、M-1ってbase卒業うめだ勢の否定の歴史なんですよね、フットは一回否定されて生き返ったし、チュートも蘇るチャンスを得たけど、でもやっぱりいまのうめだ花月勢は厳しいかなあ、チュートリアルはこれきっかけに東京移籍の決断の時期に来ていると思いますが、多分向いてると思うし。
- 関連:M−1今度は順位予想。(oto*metropolis)
笑い飯はやっぱり一番手は不利だと思う。
以上、付け加えること特になし(笑)。
女流漫才コンビの限界
僕は今回の八組で一番驚いたのはアジアンですよね、準決勝を見て僕は絶対にないと確信していましたから(笑)、大阪の準決勝が変ホ長調→青空→アジアンという奇跡の順番だったんですが、変ホ長調と青空、アジアンを連続で見比べたときに、いや青空やアジアンよりも劣る、三回戦以下で敗退した人たちも含めて、変ホ長調と格の違いを感じたんですよね、その正体は何かなとずっと考えていたのですが、かわら長介がM-1の三回戦やABCお笑い新人グランプリの予選で言っていた「やりたいことが出来ていない」という審査員コメントというのは、「好きなことが出来ていない」ということではなく、「主義主張が漫才から見えない」ということだと僕は取ったんですよね、そう考えたときにいまの女流漫才の多くは、確かに面白いし巧いんだけど、ただ面白いと思うことを羅列しているだけで、アジアンとか青空とか、あとクワバタオハラやハリセンボンもそうですが、面白いこと、笑わせることを通して、何を伝えたいのかというところ、つまりメッセージ性とかストーリー性が足りないというのを、変ホ長調と見比べたときに強く感じて、やっぱりこれはアジアンも青空もないなあと思っていたので、結構驚きというか、決勝の審査員にまだ晒せるだけの漫才ではないように思います。
アジアン、品川庄司、ブラックマヨネーズをネタが練れてるとか、技術がしっかりしているということで評価する声、決勝でも大丈夫という人多いですけど、はっきりいって準決勝に残ったコンビの上位30組とか40組は、技術とかネタのレベルなんて言うのは、誤差の範囲ぐらいでしかない差しかないと言って良いと思うんですよ、それを越えるものというのはやっぱりそういうものを持っているかどうか、それが次元を越えた迫力を出す物に繋がるんじゃないですかねえ、M-1の決勝というのが意図的に時代を代表するスーパーな漫才コンビを生み出すための舞台ならば、やっぱりただ単純に面白いこと言うだけじゃダメなんだと思う、その先に伝えるものを持っている人だけが輝ける境地を見せることがと考えると、何か笑い飯以外に優勝の可能性を持ったコンビがいるか? という気持ちも強烈にしてきました。僕が去年の決勝発表の結果を見たときにPCのモニター前で叫んで一人で拍手してしまった人間だからそう思うのかも知れないけど、やっぱりトータルテンボス、POISON GIRL BAND、東京ダイナマイト、千鳥の内何組かは決勝に残しておくべきだったんじゃないかなあ? 未来に対する希望というのが、今年のメンバーと去年のメンバーでは絶望的な差があると思う、こうやって見比べると今年のメンバーは底を見せている人が多いというか、既に才能の限界値を露呈させている人ばかりで、M-1決勝に出たから何かが変わるという人が少ないような気がします。やっぱりこの選出は納得できないというか、去年は正直本大会はやや盛り上がりに欠ける失敗のイベントだったかもしれないけど、それはあの日一日のイベントとして考えるからそう思うけど、去年の下四組がその後どれだけの飛躍をしたか、今回は発揮されなかったポテンシャルを持っていたかということを考えると、今年の面子はやっぱりつまんないと思うし、こんな審査員が日和ったというか、守備的な審査をして、もし失敗したら大変なことになると思うんですけどね、去年までの攻撃的な攻めの審査なら失敗しても「次に繋がる審査だった」で済ませられるけど、今年のこの審査で失敗したら、ちょっと洒落にならないと思うんですが、その辺の覚悟は出来てるのかな? 正直、今回の審査は冒険の選考よりも、危険度が高いと思うんですが……。やっぱり一年目の麒麟、おぎやはぎ、二年目の笑い飯、ダイノジ、三年目の千鳥、りあるキッズ、そして去年の初選出組全部のような先行投資的な選考がM-1グランプリにはあって欲しかったです。正直、この面子なら審査員はABCの職員とスポーツ新聞の芸能欄担当で良いじゃないかというような審査になってしまったと言わざるを得ない。
アジアンに関しては、漫才も巧いし、ネタも練れてきていると思うけど、個性の無さというのがM-1の決勝の舞台になればそれが際立ってしまうと思います。隅田のブサイクだけでは個性とは言えない。
そういう意味ではブラマヨとチュートも個性をきちんと出せるかというのは、かなり怪しいんですけどね……。
- 関連:M-1敗者復活戦に見る女流漫才の限界(「戯言」?ダイアリー)
今年力を付けた人たち
東京の方は予選も見てなければ、普段の舞台もあまり見れていないので、なかなか騙りにくいので、どうしても大阪のbaseよしもと勢を中心にした話になってしまいますが、今年大きく飛躍した、決勝を伺えるところまで力を付けたと見られていた、天津、NON STYLE、ストリークなんかに関しては、やっぱりまだ早いというのが正直なところだったかなとは思います。
2002年の準決勝で評判が高かったスピードワゴン、2003年のPOISON GIRL BAND、アンタッチャブル、2004年のアジアン、タイムマシーン3号と準決勝などで評価が高かった人たちは、(敗者復活でその時に勝ち上がっているコンビもいますが)いずれも次の年まで決勝進出がお預けだったように、やはり決勝までいけるという力を付けてから、一年熟成させてようやく辿り着くのが決勝の舞台なんだなと思えます。
ただストリークは今年がラストチャンス、来年はありません。準決勝から敗者復活当日までの二週間を、一年間と同じ密度で過ごすことが出来るかというのが、彼らがファイナリストになるための条件といえるでしょう。
「お笑いとはまさにスポーツそのものであります。」(BlogになったDiary From Flower Park...)
まさにその通りですね、漫才の舞台というのは競い合いであり、勝負事、すなわちスポーツ競技と同じです。M-1とか賞レースについて悪くいう人はいますが、ただ現実問題として、若手のお笑い芸人さんは別にM-1とかテレビの賞レース番組がなくても、劇場はほとんど賞レース形式のバトルで生き残りを競わせているし、TVや劇場のオーディションなどはもっと理不尽なコンテストがいくらでも行われているんですから、実際にそれに出ている芸人さんや、ずっと見つけているファンは別にM-1とかテレビの賞レースだけが特出して歪なものでないことは分かっているわけで、多くのコンテストやバトルがあり、その頂点と言えるだけのギミックを現段階でM-1が一番用意できているというだけの話です。
昨日も少し書きましたが、芸人さんが劇場や寄席に出ているだけでは食えないという現状において、賞レース形式というのは若手を唯一お披露目できる形式なんですよ、例えば演芸番組に知らない若手が出てきたら、普通の茶の間はチャンネル変えますよ、変えない人は自分がよほどのお笑い好きでありウォッチャーだという自覚がないだけで、ストリークがNHKの「笑いがいちばん」に出れるのは、「NHK演芸大賞」受賞という看板を先に紹介できるから出してもらえたし、お客さんにも見てもらえる。
優劣を賞レースという形で付けることに否とする意見対しては、もう散々このダイアリーでも反論してきたから今更言いたくないんですが、オーディションやら何やらでそういうものを勝ち残ってきた人たちばかりが残っているんだから、それに違和感を持つ人は演者の側にはいないし、お笑いファンもそういう舞台を見続けているわけだから、普通のこととみんな思っているというだけの話ですよね、また芸人さんって結構何にもなかったら淡々と過ごしちゃうから、こういう刺激を与えないと、というのもあると思う(笑)。
- 過去記事:まああくまでも審査基準の話(2005年08月16日)
- 関連:M-1決勝進出者決定(ゾミ夫)
- 関連:麒麟枠がいない決勝進出(間違いない・・・ってほどでもない)
「ゾミ夫」の中の人が書いていることについては、また単独エントリーで色々と書きたいと思います。
米政府 キューバのWBC参加認めず
どうして政治とスポーツを切り離されないかねえ、こういうときに国際団体に叱ってもらえないのが、今回の野球の国際大会のいい加減な所の現れではあるのですが、しかしアメリカも空気読めよな。
(Sponichi Annex)(情報元:ポリバケツブルー)
「チュートリアルのGOYODA」
少し寝ちゃって最初の20分を聞き逃した、こんな大事な回にオープニング聞き逃すのはショック(笑)、さすがにあの話は終わってるよなあ。
M-1グランプリ敗者復活戦エントリー一覧
今のところオリエンタルラジオ、安田大サーカス、レイザーラモンの名前が無し、レイザーラモンは敗者復活の賑やかし要員の為に残していると思っていたのに出ないのかよ(笑)、ただ少し前の段階ではトータルテンボスとライセンスの名前が入ってなかったりもしたので、去年も当日の朝のエントリーに名前があったレギュラーが出なかったりということがあったので、当日蓋を開けるまで分からないでしょう。
それでは他に話題があったりして出来なかった敗者復活戦の予想というか分析というか願望を少し書きたいと思います。
- 敗者復活戦「願望」(予想も少し)(ぎょぐん探知機)
- 誰に敗者復活勝ちあがってほしいか。(oto*metropolis)
- 敗者復活予想(おもしろきこともなきよをおもしろく(裏))
- M-1について思うこと。(☆mooncalf☆)
とりあえず紹介したのは三つだけですが、全体的なネットの世論というのは、ハリガネロック、千鳥、ストリーク、東京ダイナマイトの四組が多くて、そんなに熱心におっていないというか、M-1の審査傾向とか敗者復活戦の雰囲気などを検討に入れていない人は、どちらかというとオンバトで高ポイントを取れる人を押す傾向が強いようで、確かに東京のお客さんを前にして一般客投票も含む審査というのは、オンバトで票を取れるような人が一見有利に思えるんですけど、M-1もオンバトもお客さんは結構独特な審査基準を持っていると思うので、あんまり参考にはならないと思いますが、ただ過去のM-1敗者復活戦はスピードワゴン、アンタッチャブル、麒麟とオンバト申し子系の人たちが勝ち上がってる一方で、三組とも前後に決勝へのストレートインの経験もあるということで、M-1の審査員が好みそうな上にオンバトとかでも高評価のダブルがないと難しいと思います。
ということで千鳥と東京ダイナマイトはない(笑)、またネタ的にもオープンエアの広いところ向きでもないようにも思えますし、東京ダイナマイトは飛び道具用意してる可能性もあると思いますが、千鳥はこれは準決勝の詳細レポートで詳しく書こうと思っているのですが、ちょっと千鳥の今年の勝負ネタは去年の「中世ヨーロッパ」同様にお客さんに依存している所が多分にあるので、アウェーの神宮球場では難しいような気がします。
基本的にM-1の敗者復活戦は全てのコンビに対してアウェーの雰囲気であるということ、オープンエアで寒い中行われる、東京湾の埋め立て地でなくなって風はなくなったけど、時間帯によって西日がキツイとかいうのは続くであろうなんていう環境ですから、やっぱりある程度キャリアがないところはキツイ、東京のオンバト組も案外アウェー強くないのはオンバトの地方巡業や、夏の「漫才アワード」で立証されてしまったし……いや僕は実は今年のワイルドカードはタイムマシーン3号とずっと思っていたのですが、ストレートインされたんですよね(笑)、まあただ磁石、U字工事は圏内にいると思うのですが、ただこの辺の実力者はあと一年、二年の時間を与えた状態で本戦に上げて欲しいという気持ちも強いんですよね、現状まだ足りない部分が多いと思う。
あと僕は今回二回戦以降は大阪予選全て見ている一方で、東京予選は見たことないコンビ、コントしか見たことないコンビが多いので、どうしても大阪中心になりますが、東京芸人の方が有利というのは前提として押さえといてください。その辺は後で補正して考えてくれると助かります(笑)。その他の東京勢ですが、三拍子、流れ星、号泣、5番6番のオンバト勢の中では、やはり三拍子に少し一長あるかな? 去年のファイナリスト、POISON GIRL BAND、トータルテンボスの二組だとトータルテンボスは有利かなと思っているんですが、ここの安定感の無さが一発勝負向きではないように思えています。
先ほど、M-1の敗者復活戦は全てのコンビにアウェーと書きましたが、今年明らかにホームで挑めるのはハリガネロック、そしてストリークの二組でしょう。この二組に対するコアなお笑いファンの応援したい、決勝に上がって欲しいという空気は、ちょっとおかしいところがあると思うので(笑)、やっぱりこの二組がかなり有力じゃないでしょうか、ストリークに関しては関西で巻き起こっている今年の風をどこまで東京まで吹かせることが出来るか、ただそれだけでしょう。それさえ出来れば今年は「まいどー」が東京で二回響くでしょう。案外、画が浮かぶんですけどね。
次にもう僅差でストリーク、そして過去の敗者復活戦は準決勝で好調だったところが順当に来ているようなので、東京ダイナマイト、NON STYLE、ジパング上陸作戦の順で、トータルテンボス、磁石とU字工事が続くという形で、大穴としてはヘッドライトと変ホ長調を挙げたいです。
敗者復活戦は今年もスカイAで生中継されるそうなので、スカパー!繋いでる方は、これだけの為にも是非とも契約してください。
ジャンプGIで3勝、大江原隆騎手が今季限りで引退
障害競走がグレード制になってから良いタイミングで重賞を勝つようになった大江原隆騎手が引退、障害競走もこの先どうなるか分からないところがあるし、良い時期に全盛期を迎えることが出来て良かったですね。
(netkeiba.com)
シドニーFCが5位 カズ最終戦を勝利で飾る=世界クラブ選手権
ヨーロッパのカップ戦の組み合わせが決定
ブエルタ・ア・エスパーニャ2006:コースプレゼンテーション より山岳色の強いブエルタへ
凄い山岳中心のコースです。メンショフは少し苦しいかな? マンセーボに期待したいです。
(CyclingTime.com)
レコ大委員長の遺体が見つかる
日本の暗部が起こした事件がまた一つみたいな話かと思いきや、どうも普通に火災による事故死という状況証拠が積み重なってきた感じです。
(nikkansports.com)