裴松之 - Wikipedia

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例えば魏の曹髦が殺された事件では、事件に西晋を建国した司馬氏が関わっているため、陳寿は記述をぼかしている。裴松之は習鑿歯の『漢晋春秋』に記録された殺害の顛末が一番まとまった内容であるとして、注の筆頭に引用し、続いて異説を挙げている。読者に史料の比較検討を促しているのである。また、裴松之は自説に反する文献も注に引用しているので、裴説の再検討もできるのである。

古代の人ですら自説への反論できる資料を提示しながら、持論を展開しているというのに……。