baseよしもとが現在のワッハホールへ移動

お笑いナタリー - 地下から地上5階へ、baseよしもとがワッハホールに移転

芸人さんやファンの思い入れも強い劇場を、勘のいい人は薄々気付くような状況証拠はあったとはいえ、何の前触れもなくこうして潰すのは、吉本って本当に酷い会社だなあとは思うけども、やはりファンの方の反応を見ていると、2丁目劇場閉鎖のときのこと覚えてる人と、そうじゃない人には、このニュースに対する温度差がかなりあるなあ。
2丁目劇場の時は、次に若手の劇場がまた出来るのかどうか、という情報がファンにも芸人にも、全く無いままに2丁目劇場が閉鎖されてしまって、二丁目閉鎖からbaseよしもとがオープンするまでの空白期って、半年ぐらいしかなかったんだけど、この期間にどれだけの芸人が迷走して、解散や廃業、東京や松竹への移籍に走らせたかと思うと、今回はすぐに移行する劇場があるのと、移動させるまでの間の時間も、∞ホールで公演することが決まっているのは、2丁目劇場うめだ花月のような、次が全く決まっていない状態での閉鎖よりは、悪い話ではないよなと、どうしても思ってしまう。
とりあえずワッハホールbaseよしもとなら、ワッハホールのほうが座席も良くて広い劇場というのが、若手芸人ファンが分からして、あんまり反対しにくいよね(笑)。NSC道場とかキタイ花んのような、格下のライブの方が、良い劇場でやってる違和感が、最初は強かった(笑)。
ただ若手芸人のネタは、いわゆるホールよりも、ライブハウスのような雰囲気で見るものという、文化的な背景が出来上がりつつあることや、baseよしもとがある程度10年間やって、多くの芸人さんを輩出して聖地化していたのを、あっさりとひっくり返したのは驚かされるけど、考えてみたら2丁目劇場だって、テナント入りたいと行ってる店が来たからと閉鎖したんだから、まだマシな理由ではあるんだよね。

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若手芸人に関しては、baseよしもとより良いホールに移ると考えれば良いし、この会場が吉本のものになったら、M-1の予選もミナミに返ってくるかも知れないし、京橋花月に移ったようなライブも戻ってくるかも知れないし、小演芸場やレッスンルームは四月から再開が決まっているなど、若手芸人やそのファンには、baseという聖地が失われたという、心理的なものしか影響はないんですよね。
困るのは繁盛亭やトリイホールではやや手狭、区民センターなどの大ホールで独演会をやるには広すぎる。そういった古典芸能の方や、軽演劇や歌謡ショーとかの人たちのほうが、ワッハホールを失った影響は大きくなると思います。東京の落語家さんで、200から300ぐらいのキャパが丁度良いという人達の独演会が、一気に難しくなるよなあ。

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