2010年11月19日のお笑いニュースと『オンバト+』

ザ・ツタンカーメンズ解散

まあほとんどメディア露出していないコンビの引退なんだから、大袈裟に残念がる必要もないんでしょうが、そろそろこの辺の世代でbase合格や、メディア露出がない芸人の解散が相次ぐ時期になってきましたね、なんか続いてる感じもありますし。
また何よりリットン、バッファローの系譜にいるような芸人が、いまの大阪は増えすぎているんですよね、モストデンジャラストリオアイロンヘッドガスマスクガール、カバの爆ノ介とか、昔はリットン調査団とか、バッファロー吾郎とか、一組ずつが何世代か離れてしか出てこなかったけど、いまはこのタイプが多すぎる。ファンや市場といったパイが増加している訳でもないのに、この手のタイプの芸人が増えて、印象も仕事もファンも分散してしまっているんだから、なかなか厳しいことになっている。
G'MENSの頃ですら、モストデンジャラスコンビと分散していて、そこに野性爆弾が出てきて……って感じで、そりゃ食い合うよなという感じだった。
いまどんなインディーズライブにも必ず一組、リットン系の流れの芸人がいる訳ですけど、この路線の出世頭の人達ですら、ある程度の出世で止まっているんだから、需要とか市場とかももう少し考えて、自分の芸風とか路線考えても良いんじゃないだろうか。

M-1グランプリの鬼ヶ島のネタの詳細を知る

今年の予選のネタが、一人どっかから連れてきて、メンバー入れ替えるから見たいなネタやっていたようで、去年の続きにもなっていて凄いなと、コント師M-1に勝負度外視で出るのなら、やっぱりそれぐらいしないとダメだよなあ。事務所に言われるがままにエントリーして、コントの勝負ネタをそのままやってるような大阪のコンビは情けないよ。そんなんだから毎年ガリガリガリクソンのユニットに、印象で負けちゃうんだよ。

今日のオンバト

ゆったり感……去年ぐらいから、東京の人はみんな囲碁将棋とゆったり感を、M-1決勝に上げる人がいるけど、はっきり言って良く分からない(笑)。東京吉本の漫才師ってこういう限定条件というか、縛りお題みたいな漫才(なんて名前でカテゴリしたら良いんだろうか)をやるけども、例えばゆったり感のこのネタ見ていたら、いかにチーモンの「三文字」が突出した出来だったか良く分かる。そのチーモンの「三文字」ですら、決勝行けなかったんだから、これでは決勝なんてとても考えられない。
ななめ45°……ななめ45°って、マザコンとか車掌といったネタを設定だけ変えて量産してるけど、この前の職場の上司が連れ戻しに来るってネタは、設定だけ変えて量産するほどのネタじゃないよなあ。
オンバト+』になってから、ななめ45°とか、天津とか、中堅がかなりオンバトに復帰していて、その一方で三拍子とかが、プレミアムの方に回っていたりとか、基準が良く分からなくなっている。オンバトに沢山出ていたらプレミアムなのかというと、ザブングルとかはプレミアムの方だし、一方でなななめ45°が本編に居残っていたり、基準があやふやすぎる。この分だと火災報知器とか、タイムマシーン3号とかは、オンバト本編に戻ってきてもおかしくない感じがする。
せっかく『爆笑トライアウト』時代には、ドレッドノートとかうしろシティとか出して、積極的にエンタやレッカペに間に合わなかった世代を発掘していたのに、『オンバト+』になってから、エンタやレッカペに出ていたけどブレイクしなかった中堅の救済番組みたいになっていて、それはそれで良いんだろうけど、若手を発掘と言うよりは、中堅に頼って何とかネタ番組維持している感じがして、しかもそこに出てくる中堅が勢い欠けていて、この番組迷走してるなあという気持ちに毎回させられる。関西ではいま『あらびき団』が裏だけど、そっち見ていた方が良いかも知れない。
アームストロング……特に感想は無し。
鬼ヶ島……なんで東京のトリオのコント師って、教師と生徒二人のコントやりたがりがちなんだろう。まあ作りやすいんでしょうが。これまあ笑えなくはないけど、設定に矛盾ありすぎでしょう。先生が変な人というオチするには、生徒二人も充分変すぎるもん。
メンソールライト……今日のオンエアの中では一番マシだとは思うけど、この人についていつも思うことなんだけど、このネタをコント形式にする理由が分からない。
プラスワンの投票は今回はしませんでした。というかみんな点数低すぎるだろ(笑)。あと先週のプラスワンは、M-1の東京三回戦でも評判が良かったエリートヤンキーで、まあオフエアになった舞台だから、その片鱗は伺えなかったけど、今年このコーナー始まってからの中では良い方かな? 少なくとも先週のオンエアだったとろサーモンよりは、こっちのほうがオンエアで良かったと思う。
あーオンバトも続いてるというだけで、こういう回が続いてる状況では厳しいなあ。プレミアムも『上方演芸ホール』の若手回の東京版って感じしかしないし。

405605911X爆笑オンエアバトル(10→11)―1999→2010「史上最もシビアなお笑い番組」の11年をコンプリート!! (Gakken Mook)
お笑いTV LIFE編集部
学習研究社 2010-04-14

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