『M-1グランプリ2010』三回戦東京三日目〜並列漫才は危ないなあ

M-1GPスタッフブログ: 11月14日 3回戦 品川よしもとプリンスシアター 結果

今日は朝倉小松崎オレンジサンセットがダメだったかあ。合格者は吉本六組、元吉本一組という結果だけど、別に贔屓とか好みを強く感じさせるような当落ではないですよね。吉本勢の中にも「この辺を落とすのか」という名前も見られますしね、エントリー一覧やレポートで確認すると、準決勝進出経験者は、朝倉小松崎の他に、メメ、ルサンチマン、ツインズがアウトですが、それほど意外な面子でもない。

TwitLonger: M-1グランプリ3回戦・東京予選(11/14)感想 ※ネタバレ有。 ●ノルディッ

初恋タロー若月は、大阪の三回戦なら楽に次に進めていたのかも知れないなあ。
菊ビンカンマリッジブルーこうもとのユニットか、何だかんだでマリッジは、毎年色んなユニットでM-1に出てるけど、毎年のように三回戦ぐらいまで勝ち上がってるのは、さすがのポテンシャルです。あとメメと風藤松原へのコメントは良く分かる。

●メメ (よしもと東京)
「わからないけど、きっと面白いこと言ってる」という、野球補正があるんじゃないかなぁ。お客さんも「野球詳しくないから、あんまりわからない」とはっきり言う勇気も必要なのでは?(いらないかそんなの、なんかお客さんが優しすぎる気がした。)

今日の『ニコニコカーペット』で少年少女のネタにも、「元ネタが分からんからつまらん」というコメントが結構流れていて、「いや元ネタが何か分からなくても、これは面白いだろ」ってモニター前で突っこんだけど、「元ネタが分からないからつまらん」と言っても良い元ネタのあるネタと、それを言うのは見ている方が傲慢すぎる。というネタがあると思いました。

風藤松原 (太田プロダクション)
最近よくやってる、お互い大喜利を出しあって答えるネタ。すごくうけてたけど、なんか僕は冷めてみてしまった。これを漫才を言うのかは微妙。おもしろいかけあい漫才ができるんだけどなぁ。コレも、流れや無駄なウケフリを一切排除した「手数」漫才のひとつの終着点なのかもしれない。

この世代の関西出身の漫才コンビはどうしても、大喜利の答えを並列的に並べるだけのネタが好きだし、それをやたら評価してしまう取り巻きやファンに囲まれていて、勝負所でどうしてもそういうネタを持ってきがちなんだけど、それは凄く芸人の足を引っ張っている傾向なので、これに気付いた人はどんどんこういう事を声高に言って欲しいと思いました。作家で世代が上の人が審査員に入り出す、準決勝とかでは絶対にこの手の並列ネタは、構成で見る審査員は全く評価しないですからね。風松は去年の敗者復活戦見る限り、決勝にかなり近いところにいると思うだけに、こういうネタのほうにやはり拘りがあるとしたら不安ですね。

B0035JE586M-1 グランプリ 2009 完全版 100点満点と連覇を超えた9年目の栄光 [DVD]
よしもとアール・アンド・シー 2010-03-31

by G-Tools