まさに『夢で逢えたら』になってしまった四人組

ダウンタウンについて語るウンナン - お笑い芸人のちょっとヒヒ話

自分の中でダウンタウンウンナンはいつまで経っても、多分何十年後もセットでしか見れない。夢逢えは至宝。この組み合わせをこの20年間もっともっと見たかった。なんか世代がずれると全く違うとは思うんですが、特に『夢逢え』はリンク先にもあるように、三年半しかやっていなかった訳ですから、だからダウンタウンといえば『4時ですよ〜だ』や『ヤンタン』のイメージが強い上の世代や、さらにもっと下の『ごっつ』以降の世代の人にはピンと来ないかも知れないけど、なんか僕の中ではダウンタウンでも、ウッチャンナンチャンでもなく、この四人組のユニットとしてのイメージが強すぎる部分がどうしても強く残しています。いやもっというと、僕はダウンタウンも、ウンナンもそんなに好きじゃなくて、この四人が好きなんだなあと思うときがあって、この四人で『夢逢え』以降ももっと絡む機会があって欲しかった。松本とウッチャンがコントするぐらいでは、騒がれないぐらいに、この約15年ぐらいずっと一緒にやっていて欲しかった。
この四人が集まったり、もしくは松本と内村のコントの時とか、『HEY!HEY!HEY!』にポケビが出たときとか、この組み合わせになったときの、凄い良い独特の空気感が大好きなんだけど、あまりにも共演の機会が少なすぎて、『やるやら』と『ごっつ』の初期の頃は、まだ繋がってるイメージがあったけど、そういうのが無くなって以降は、あまりにもダウンタウンウンナンの絡みが、特別なものになりすぎてるのが残念でならないです。
それこそ『ひょうきん族』が終わって、お互い大御所になっても頻繁に共演している、たけし・さんまのような関係を、この二組には続けて貰いたかった。というかウンナンの一時期の凋落とか、ダウンタウン(主に松本)の迷走って、この関係が維持できなかったことが最大の要因の気がして仕方ないんですよね。そういう意味でダウンタウンが、というか松本人志が偉くなりすぎたのは、やっぱりもったいないというか、いまだにダウンタウンウンナンの間に格の差があるとか、ウンナンダウンタウンと共演していたおかげで今があるという見方している人がいるのは、ダウンタウンに対しても、ウンナンに対しても不幸な影を落としている。
最近の四人が僅かにある共演の機会、それは四人でじゃなくて、誰か一人はいないとか、片方ずつだけであっても、ダウンタウンウンナンの共演って、本人達が物凄い楽しそうで、しかも彼等が楽しそうにしているということだけで、充分にバラエティのコンテンツとして成立しているのが、素晴らしいんですよね、というかダウンタウンがどう考えても大阪時代からの仲間よりウンナンを信頼してるのが、番組見てたら手に取るように分かるじゃないですか。
夢で逢えたら』自体が、三年半で終わったというのは、凄い良い年数だったのは間違いなくて、もし『夢で逢えたら』が10年とかやっていたら、『めちゃイケ』みたいに一緒にいるのに、ナイナイとそれ以外のメンバーの心が離れているみたいなことになってしまっていたと思うけど、『夢逢え』が終わって約20年経つのに、特別なイベント事としてしか、ダウンタウンウンナンの共演が実現していないというのは、日本のお笑い界、テレビバラエティの歴史の最大の不幸だと思う。たけし・さんまとか、たけし・所、さんま・所みたいな共演が、その後の松本人志浜田雅功内村光良南原清隆の間でなかったのが残念でならない。
『松本・内村のイッテQ』とか、『人志南原のすべらない話』とか、『ジャンクSPORTS』の司会を、浜ちゃんとナンチャンでやるとか、そういうのをもっと見たかったし、この20年もの長い間、それが出来なかったのは、本当に不幸なことだし、日本のテレビバラエティにおける大失態であり損失だったと思っている。
なんてこの二組が引き離されたのかと考えると、まあ『夢逢え』の後継番組の『夢の中から』が転けたのもあったし、フジ以外の局としては、あまりにもフジテレビのイメージが強すぎるのも邪魔したのもあったろうけど、あまりにもこの二組が単独で大駒になりすぎたこと、そして松本が尖ってしまったこと、吉本が大きくなりすぎたことなど、様々な要素があるんだけど、一番大きな事にダウンタウンの周辺取り巻きの一部とか、最も濃いファン層が、ウンナン馬鹿にしているような連中だったというのも大きかったように思う、その辺に対する変な気遣いもあったように思う。ただそれで確実に後期の『ごっつ』や『笑う犬』に填れなかった層というのは、いつまでも『夢逢え』をダウンタウンウンナンに求めていた層というのを、確実にほったらかしにしてしまった。
だから松本が最近丸くなったのは、共演に対するハードルを下げることになっているはずなんですよね、この前のの番組とかも、考え方によっては「尖った松本人志を見たい」というファン層に対する、松本人志のサービス精神という見方も出来なくはないし、ただ『ドリームマッチ』の内村松本のコンビのコントも、あまりにも仰ぎ奉られすぎている違和感が凄い合って、松本と内村のやり取りとか、コント後の司会の浜ちゃんの絡みとか、もっと単純に楽しい、面白いっていう気持ちだけで楽しんで良いものだったのに、あまりにも伝説的なものとして飾られることに強い違和感があった。ああいう周囲の持ち上げ方というのが、この四人の関係性を邪魔しているんだなと強く感じた次第でした。
しかし今更ながらに、この四人との出会いや出会ったときのタイミングなど、全てひっくるめて、奇跡的な四人で、あんなに方向性が見事に四方バラバラに真逆で、しかもどちらかというと似てるのが、ウッチャンと松ちゃん、ナンチャンと浜ちゃんだったりするし(笑)。いやそりゃ伝説になってもしょうがないんだけど、でもそろそろ伝説として神棚においておくのではなく、そろそろ四人が揃う必要はないから、先に書いたように、松ちゃんとウッチャンとか、浜ちゃんとナンチャンとか、そういう組み合わせで良いから、番組やる時期は来ていると思うんですよね。
この四人だけ集めると、それはそれで気を許しすぎている緩みが出るんで、多分清水ミチコとか鶴瓶さんとかの橋渡し役はいるんでしょうけどね(笑)。『夢の中から』のグダグダみたいな事は、さすがに四人ともベテランになってないとは思うけど、でもあの番組を観る限り、そういう不安はここまで四人の共演再開を望む僕でもあるから、なにかクッションは欲しいか、やっぱりまずは一人ずつからの共演から見たいかなあ。
しかしたけし、タモリが還暦を過ぎて、鶴瓶、所、さんまも50代に達したことを考えると、ダウンタウンウンナン、そしてとんねるず、この三組はそろそろ混ぜこぜシャッフルにして番組させる時期だと思います。元々コンビとピンの違いもあるんでしょうけど、たけしがさんまや所と番組やってるのに、いやたけし・所なんてレギュラーやってるのに、とんねるずダウンタウンの共演がいつまでも実現しないとか、ビッグネームだからというのは理由ではないですよね、もっと商売上の大人の事情なんでしょうが、そういうのもそろそろ崩れてきたのではないでしょうか?
とんねるずダウンタウンウッチャンナンチャンも、ピンの仕事が増えてコンビの枠組みの意味も薄くなっているし、特別なフォーマットとして大々的にやる訳ではなく、なんか当たり前のことのように、さっき書いたみたいに松本・内村のイッテQとか、浜田・南原のジャンクSPORTSでいいんですよね。それこそ『うたばん』を、石橋・松本でやるとか、『リンカーン』は松本が抜けて、木梨が入るとか、みんな自分で言っといてなんですが、凄く見たいのばっかりです(笑)。
まあそういうことをしないで良かったのは、それこそたけし、さんま、所が長生きしすぎたのかも知れないですけど、でもとんねるずダウンタウンウンナンの共演がこの20年近くほとんど無かったのが、上を長生きさせた理由でもあるような気がしてならないです。本当なら『浜田・内村の華の芸能界乱れ咲き』とか『松本・南原の芸能人が集まる店』とか、先にやってしまうべきだったように思ってしまった。
なんかベテランが元気すぎて気付かなかったけど、とんねるずダウンタウンウンナンの共演が、この20年ぐらいまともに無かったというのは、もっとテレビバラエティの損失として、僕たちは捉えて良いのではないでしょうか。そして今後それを求めていってもバチは当たらないのではないでしょうか?
とりあえず年初の『格付け』あたりにとりあえず、木梨・勝俣ペアで参加というあたりから、とんねるずダウンタウンの共演を開始してみてはいかがでしょうか?(笑)
なんかとんねるずダウンタウンで番組やるとしたら、絶対にいるのは勝俣さんだなと(笑)。次が出川さん(笑)。 三番目に浮かんだのがキャイーン。次がさまぁーず、まあでもこの二組は、ここに限らないオールマイティカードですけどね、とりあえずとんねるずダウンタウンウンナンが共演の時に必要なのは、どう考えても勝ちゃんだということに、これ考えている間に気付かされた(笑)。
まさか勝俣州和にこんな大きな役割があるとは、自分もこの話を開始したときは思いもよらなかったけど(笑)、でもとんねるずダウンタウンの番組でも、ダウンタウンウンナンの番組でも、とんねるずウンナンの番組でも、いずれもそこにいたら一番しっくり来るのは勝ちゃんだよなあ、もしくは東野か出川さん。
ということで片思いの子に振られても、延々と思ってる愚痴みたいな事を語っていって、結論は勝俣州和は、とんねるずダウンタウンウンナン共演の橋渡しとなる希望だという結論で、この項を無理矢理終了いたします。いやでもやっぱりこの辺の共演は特別なイベントではなく、日常のこととしてそろそろ見たいよ。

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