島本和彦は書評も熱い/岡田斗司夫『遺言』

島本の感想文 | 「遺言」 岡田斗司夫さんの新刊

同じ時代を書いている『アオイホノオ』と一緒に読めば、さらにこの時代のオタク文化黎明期のことが分かるし、ガイナックスに関しては武田康広の『のーてんき通信』を読めば、表と裏から光を当てることになり、より立体的に物を見られると思います。三者で同じ事について、全く違う形で描かれてることはあっても、それは決して誰が嘘を付いてるとか、誰が忘れていたとか、正しくないとかではなく。全ての見解が当人にとっては本当のこととして、立体的に浮かんできた物を見ると、さらに味わいが深くなります。

4480864059遺言
岡田斗司夫
筑摩書房 2010-10-23

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