『旭堂南半球のガンダム講談一年戦争(完全版)〜テキサスの章〜』

今日はお絵描きのアカハナ先生がお休みで、∀若林のコンスコン先生、旭堂南陽の古典講談一本、そして旭堂南半球ガンダム講談一年戦争続き読みから二本と、『08小隊』を題材にした新作講談が一本でした。コンスコン先生は今回ややスベリ気味、南陽さんは夏休み向けの怪談話なのに、前後編が何故か三回読みになってしまって、しかも九月休んでしまったので、二ヶ月も間をおいて怪談の続き物という、見に来られた方ごめんなさいということになっていました(笑)。
そしてガンダム講談は、日本初のガンダム講談で南半球さんにとっては、四年間やり続けた『ソロモンの悪夢の由来』で、やはり落語や講談というのは、喋り慣れているネタほど面白いし、毎回の新しい発見が多いです。ガトーの台詞や無双っぷりに、宇宙空間でのゲルググの動きに、アムロとガトーの仮想戦記への展開と、どこに出しても恥ずかしくない芸となっています。
マ・クベの武士道』は、マ・クベ様が主役なんだから、面白くならないはずがありません。お公家言葉のマ・クベに笑い、味方を救う為に死地に赴く姿に涙するという、講談らしい一席です。
そして最後に08小隊から『マゼラ戦車の捨てがまり』の一席ですが、エンディングトークで08小隊は、講談化するのが大変という話をされていましたが、まあそりゃあんな陰惨でカタルシスが無い上に、南半球さんもいってたけど、主人公はもちろん、大ボスまでも思い入れようがないキャラで……(以下、山のような不満というか罵詈雑言は略)、ということで巧いことカタルシスのある戦記講談に落とし込んでいて、この辺は「第二次世界大戦講談」を始めていた影響も大きいんでしょうね。