やりすぎる人達と、やらなさすぎる人達

4Gamer.net ― 【島国大和】パチンコや麻雀,そしてソーシャルゲームからゲーム業界が学ぶべきこと

やり過ぎとやらなさ過ぎというのは、他のジャンルでも良くあることだよなあと思っていたけど、今日その例として話に上がったのが、去年のM-1の敗者復活戦を例にした若手お笑い業界でした。
東京の漫才師はやりすぎ、大阪の漫才師はやらなさすぎ、という部分があって、それは端的にサービス精神とも言い換えることができるんですが、大阪の漫才師は飲食店に喩えると、旨い料理を食わせてやるから黙って食えというような感じで、東京の漫才師は接客が過剰すぎて、黙って食わせろと言いたくなるぐらいにお節介焼きしてくるイメージです。
大阪の漫才師のサービスしない。味に自身があるから接客が疎かになるというのは、何となく伝わるのではないかと思うのですが、東京の漫才師のサービス過剰というのは、東京のM-1準決勝常連勢のタイムマシーン3号、三拍子、磁石、流れ星であったり、去年は決勝有力者の一組だったハマカーンに、初準決勝の朝倉小松崎上々軍団などを見てもそうだったのですが、大阪勢の分かりにくいネタを工夫無く出してくるのに比べれば、遥かにサービス精神豊富とも、見方によってはできるんですけども、サービス精神の方向性が「M-1とスーパーの屋上の営業を一緒にしてない?」とでも言いたくなるような、漫才本編とは一切絡まないようなボケを、多重に放り込んでくるのは、見ているときは面白くてもどうしても印象が散漫になってしまう。僕は競技用漫才とそれ以外みたいな言い方は好きじゃないけど、いくら良い味出していても、メインディッシュの料理に合わないだろう。という小皿を沢山出されても困るし、料理食べてるときにシェフが目の前で手品見せなくても良い。というような漫才をどうして賞レースに持ってくるんだろう? という風に思うネタが、特に去年は多かった。ダラダラと長く書きましたが、これを一言で現すと「詰め込みすぎ」って奴なんですが、もうちょっと細かいニュアンス込めたかったので、ダラダラと説明しました。
一方で大阪の漫才師は、それはそれで素材の巧さだけで勝負しすぎて、何の装飾もない器や盛り付けでこられて、こっちはこっちでもう少しサービス精神を出して、お客さんのネタに引き込んでから、その本編の美味い料理とやらを出して下さいよ、という風に言いたくなるんですけどね。
この間はいないのかい、という風に思ったけど、その間を取れている人達というのが、パンクブーブーであったり、NON STYLEであったり、サンドウィッチマンであったりするんでしょうね。
あとネタが二階建てだったり、総集編みたいな事になってる人達も東京勢は多かったけど、これも過剰なサービス精神と、賞レース慣れしていないところからきているんでしょうね、この辺は大阪時代になかなか賞取れなかった頃のチュートリアルとか、アメリカザリガニもそうでしたけど、何かやりすぎてる感が出るんですよね。