『テルマエ・ロマエ II』(ヤマザキマリ/エンターブレイン)
Amazon.co.jp: テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス): ヤマザキマリ: 本
二巻に対しては、読む前からマンネリとか勢いが低下している。という話を聞いていたけど、そんなことは全く無く楽しめました。むしろマンネリというならば、もう一巻の二話の段階でマンネリだったし、読み切りから連載になって腰を据えた設定の出し方や、蘊蓄の取材もできるようになったので、テンポを落としていると感じる人もいるのかも知れないけど、このテンポこそがこういう漫画の楽しみ方じゃないだろうか。
ライト層に向けて軽いギャグと蘊蓄を楽しめて、漫画界の極翼的に濃い層にも、奥村編集長の面白い写真で悶絶という、段階的な幅の広さ、受けの広さがあるマンガだと思います。こういう決して武道大会にはならないマンガに対して、それを言うのは野暮という批評が、多く出過ぎていたかなあと感じました。
テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス) ヤマザキマリ エンターブレイン 2010-09-25 by G-Tools |