明石家さんまの誰とでも絡めるという能力

今日のweb巡回など。:島国大和のド畜生

 んで、自分の世代だとひょうきん族以降のお笑いには詳しくないので、どうしてもさんまに欲目でみてしまうのだけど、彼のどんな人とでも絡める能力は凄いと思う。
 最近の芸人が若手芸人と絡んだ時によく発揮するイヤラシイ上下関係的イジメを含む笑いは、それを素人や目上に対して使いあぐねて見えるけれども、さんまの場合はそういう絡み難そうな相手の時の方がイキイキしている。よっぽどの喋り上手だと思う。

タモリとか明石家さんまが、どこに行こうが、どんな番組で誰と接しても、普段のタモリや、普段の明石家さんまとして振る舞えるけど、他の人がそれができないのは、普段からよっぽど限定されたルールの中でしか、自分を出して生きていないかというのが良く分かるし、もっというと他である芸人の揉め事というのが、大抵はそこでも閉鎖されたルールの中の自分というのを、出してしまったことによるものであることが多い。最近のTwitterでの吉本芸人の揉め事なんて、まさにそのものですよね。
明石家さんまを始め、タモリ鶴瓶が芸人以外の文化人とか大学教授、また一般の素人などと絡むのが巧いことについて、このブログでも度々ネタにしてきたので、ここで行数を重ねて繰り返すことはしない。

いまのお笑いシーン、特にダウンタウンフォロワー世代の吉本芸人を中心にした、テレビのバラエティとか、若手お笑いライブというのは、いかにその空間の中で自分がマジョリティ側であるかを強調して、マイノリティ側を叩くという形の笑いが、関西系やよしもと系のものが中心かも知れないけど、ほとんどになっているのは、そんなやり方は一歩外に出たら通用しないというか、それこそ今田耕司とかでも、ダウンタウン一派から独立してテレビに出だした時期に、俵孝太郎を怒らせたりと、様々な軋轢を越えていまのような独り立ちした訳だけど、芸人だけしか出ていない環境がこれだけ増えると、そういう人間的成長がなくても、売れっ子として活躍できるようになったら、一歩世間に出たときの常識が無くて、それこそ素人や目上、バラエティ慣れしていない相手への対応ができない自体を多く生み出している。
ただまだできなくてまごついてるだけなら良いんだけど、たまに若手の芸人だけで許されるやり取りを、一歩外に出たところでもやってしまって、余計な軋轢を生んでいる人もいることは事実で、その辺は吉本の中で苦労せずに上がってしまった人に、大変多いように見ています。いつか大事故おこしそうな人は三人ぐらい、いま顔と名前が頭の中に出てきている。
しかし少数派を、立場と数でいじめることで成立しているという、いまのお笑い界の現状について、たけしやさんま、タモリ鶴瓶といった大御所が危機感や嫌悪感を感じてないはずは、決して無いだろうな。というのはこの辺が最近やってる冒険的な番組や、一緒に番組をやる相手の選び方でも思うところではあります。

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