明石家さんまの特番ラッシュが終了
『踊る!さんま御殿』『さんまのまんま』『ホンマでっかニュース』の特番に、テレ朝の単発特番、そして『ごきげんよう』『めちゃイケ』『はねトび』『VS嵐』のゲスト出演という、怒濤の明石家工場長の特番出演ラッシュが、昨日の『VS嵐』を最後に一段落した訳ですが、ゲスト出演した番組については、概ね好評ではありましたら、元の番組フォーマットを崩しすぎる振る舞いに対する反感も多少ながらあったようです。
ただ今回大きく破壊の方に舵を切ったのは、『めちゃイケ』と『ごきげんよう』ぐらいのもので、『はねトび』『VS嵐』に関しては、極端な例になってしまうけど、野村沙知代とか、松岡修造とか、上野樹里とかが出た回とかと比べて、明石家さんまが特別に番組を振り回したというレベルではなかったでしょう。
というか明石家工場長が『はねトび』『VS嵐』を、明らかに研究していた。番組のお約束の流れとか、どこを突っこんで良いか把握してきていたのは見事だった。あれを見ていると『めちゃイケ』は明らかに壊しに行った。冒険の必要性を番組出演者に突きつけたのが良く分かる。
芸能人の気になる噂 : 明石家さんま以上のお笑い芸人が全くいない件
もう相当刷り込まれてるから何とも思わないけど
若手であんなのいたら相当不愉快だろうな
そういう意味では、擦り込まれていない世代の人がいたというのが、一部でだけあった不評の正体なのかなと思う。そして明石家さんまは新規開拓をしていなかった時代というのが、丁度『めちゃイケ』が始まったあたりだから、その辺はしょうがない気もしている。
めちゃイケで分かった
さんまは別格
こういう反応がめちゃイケ世代の人達には、許せなかったんだろうなあと思う。そしてさんまはこの世代には、自分を印象付けているのを、明らかにサボっていた時期がありましたからね。
明石家さんまは何か最近急に『ワンピース』読み出したり、吉本から与えられたiPadを触ってみたり、トークに「amazon」という単語が出てきたりしているけど、40代ぐらいの新しい物にとにかく興味を示さない、保守的な感じを見てきた人からしたら、驚くことしかないんですが、携帯のメールも絵文字デコメを活用しているようだけど、少し前まで携帯電話の存在自体を嫌うトークしていた人、携帯のメモリー電話帳も長いこと使おうとしていなかった人が、積極的に外に外に関心を広げている危機感は凄まじいものを感じています。
昔からヤンタン聞いてた人は知ってると思うけど、昔のさんまは『めちゃイケ』とか『ワンナイ』とかの番組を、根底から否定していたし(「王シュレット」事件の時なんかも、完全に番組側を徹底的に批判していた)、凄い軽く見ていましたよね、それこそ番組に参加すること自体が考えられないぐらいだった。
だけど『明石家マンション物語』あたりで、若手と共演するようになって、結構この辺のスタンスは変わってきたけど、また最近もう一変化、それも今までの変化と比べても、一番大きな変化をしているように思います。
というか明石家さんまの今回ゲスト出演した特番は、全てフジテレビで『ホンマでっかニュース』の番宣なんですよね、あの番組にどれだけ賭けているのかというのを考えると、明らかに新しいことを考えている。新しいポジションを狙っていることを感じて、それだけで鳥肌物なんですが、だからこそマンネリに安住している番組や後輩に対して、乗り込んでいく気持ちもあるんだろうなあ。
いま『ホンマでっかニュース』とか『踊る!さんま御殿』でやってることも、明らかに現在の芸人ひな壇の流れ否定しているとしか思えないことやってるもん。
あと「明石家定食」と、最近の役割が限定され決まっているバラエティの流れの違いだけ触れておくと、明石家さんまの「明石家定食」の決め事というのは、所謂「お約束」という伝統芸の流れなんですよね。一つのグループを束ねるにあたっての、核というか芯の部分で、古典的なところに帰れる部分を持ってきている。決して番組全体の外せない「約束事」ではないんですよね、この辺の「お約束」と「約束事」の差は、結構しっかりとあるように考えています。