『FRIDAY爆笑ゾーン』2010年10月2日放送分

「世相に流されない 真のお笑いファンに捧ぐ…」という冒頭が、『エンタ』も『レッカペ』も終わった後だともの悲しい『笑神降臨』はチョップリン、そしてニュース特番で流れていた『オンバト+』の二本立てでした。

『笑神降臨』チョップリン

一本目は「捨てジェイソン」は、チョップリンがテレビで良くやるネタのイメージ、これ多分、僕は生でも見たことがあるけど、チョップリンのネタの構造が一番でていると思う。おかしな事をしてくる人にわざわざ付き合う人という設定に、わざわざ付き合う人が、相手の成長を促そうと行動して、余計に変なことになっていくという、積極的に巻き込まれようとしていく。ここまで積極的に巻き込まれていくと、「変な奴なんだから相手にしないと良いだろ」という、こういう構造のコントを見てると、最初に思う疑問をここまでクルと持たなくなる。「やさしさが怖い」とか「景気が悪くなると怖い」とかチョップリンらしいボケもあって、この辺のネタならKOC行けないものかなあ、ちょっと尺が長いか? でも「ティッシュ」みたいな旧作やって負けるよりは良いと思うんですが。
「変なお姉さん」は、悪くはないんだけど、どちらかというと悪い意味でチョップリンらしい。何となく最後のマヨネーズとケチャップのボケが最初に思いついて、そこから逆算して設定とキャラクター作ったようにも思える。「アンパンと牛乳」はまあ四本ネタやるのなら、もういうネタも入れとかないとね、という程度の感想しか無し。単独ライブとかで入ってたら楽しめるネタ。
「牛丼屋」は、近年のテレビで見せられるネタの中では、ヒット作の方なので最後に持ってきましたが、基本的に「捨てジェイソン」と同じ構造のネタだけど、個々のボケがこっちの方が分かりにくい、考えないと行けないのが多い中で、最後にいきなりドタバタなボケになるけど、これは違うネタからの流用ですね(笑)。アメリカザリガニオジンオズボーンなすなかにしも良くやるけど、松竹勢はテレビでネタやる時、違うネタからボケ引っ張ってくるの好きだよなあ(笑)。
まあしかし今回はネタの間にやった、戦場カメラマン・渡部陽一のモノマネに尽きるよなあ、あれは反則過ぎるわ、チョップリンがあんな直球投げてくるの卑怯です(笑)。油断してるコースに責めてこられた感じでやられました。おそらく「細かすぎて伝わらないものまね」用に作ったんだろうけど、直球過ぎてあの番組ではダメだったんだろうなあ。

爆笑オンエアバトル

ザ・ゴールデンゴールデンがトップ、こういうネタがトップに来る回だったら、関西勢は厳しいかなと思ったけど、大丈夫でしたね(笑)。ソーセージは彼らのネタの中では、これ分かりやすい方なんだけど、ザ・ゴールデンゴールデンの後に見ると、馬鹿っぽさよりも、理屈っぽさのほうが残るなあ、本人達的には後半の歌の流れの方が、このネタのメインなんだろうけど、いつ見てもこっちに入ると失速してる。ただ藤本が歌のシーン入ってから、後ろ向かなくなったのは良いよね。「客にケツを見せるな」というよりは、やっぱり顔で芝居してるところを客に見せるべき。
ヒカリゴケはオジサンがスーツになってくれて一安心(笑)、ただネタは思いっきりオーソドックスな母親に手紙を読むネタ、これで469KBも取ったのかあ、やさしい雨は、大阪や吉本の芸人とは、また違う面倒臭さがあるネタで、まあ何故か東京のオンバトファンって、この手のネタ好きなんだよなあ。この人達はネットの感想とかで紹介されてるネタの概要見ると、面白そうなの多いんですけど、NHKでは出来なさそうなのが多い感じなんですよねえ、レッカペのアフター番組とかに抜擢されるの待ちますか。
そして最後にですが、「おいおい、ハイウォーノブコブも夙川もこれに負けたのかよ」と思ったら、今日全体でも二位なんですね。でもネタ中明らかにスベッてるなあという局面多かった気がするんだけど、今日は極端に面倒くさいことやってるか、オーソドックスすぎるネタやってるコンビで極端だったなあ。でもいま挙げた三組は、このレベルの時に上位に残れなかったのは要反省でしょう。ハイキングウォーキングはもうこの番組卒業しても良いと思うけど。
最後に「+1」のコーナーは鬼ヶ島でした。もういかにも劇場熱心に通うタイプの、腐女子属性付きのお笑いファンが好きそうなネタで、これ会場は受けてるけど、テレビでオンエアとなるとどうかと、会場の客が躊躇したのが分かる感じ。あとこれはソーセージとザ・ゴールデンゴールデンもそうだったけど、お笑いファンってトリオのネタで、一人が傍観者になってしまうネタに対して甘いですよね、トリオ時代のモンスターエンジンもそんなネタ多かったけど、でもそれって一歩外に出るとそんなに評価されないから、厳しく見て上げた方が良いと思う。ネタやってた頃のネプチューンとか、インスタントジョンソンや、売れてからの我が家とか、巧いこと傍観者になる人を置かないようにしている。「トリオはコンビより面白くて当たり前」という大竹まことの言葉は重たいよ。

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